4月28日、船戸陽子女流二段主宰の「LPSA木曜ワインサロン」に行った。
私事になるが、翌29日からは九州旅行を控えていて、その準備やブログ、さらに精神的状態を考えるとワインサロンどころではなかったのだが、そこを出席しなければ、真の船戸陽子ファンとはいえない。私は「小諸そば」で二枚もりを食し、午後6時30分すぎに芝浦サロンへ入った。
予想通り一番乗り。対局テーブルには定員いっぱい、6面の将棋盤が置かれていた。船戸女流二段と二人の時間を楽しもうと思ったのだが、すぐに2人連れの会員が見えて、夢の時間は15秒ほどで終わった。
まだ3人しか揃っていなかったが、いつも将棋が長くなるので、将棋を先に始めることになった。
駒を並べていると、続けて会員が集まる。アマ強豪のK・T氏、Kun氏らいつものメンバーだ。何度も書くが、フナトヨーコに会いたいというスケベ心だけでワインサロンに出席しているのは私のみで、いつも肩身が狭い。私たちのほかにもワインと将棋を勉強したい会員がいるやもしれず、私ももう、ワインサロンを卒業したほうがいいのかもしれない。
この日もカリフォルニアワインが供された。前回より色が薄いものだ。一口味わってみるが、おいしい。私がワインサロンに通って、もう7回目になるが、だんだん飲みやすくなっている。これでも多少、ワインに強くなってきたのだろうか。
7時になった。ますはワインの講義から入る。今回は前回の続きで、「シャンパン」の名称について。シャンパンはシャンパーニュ地方の産地の名前であって、ワインの種類を指すものではないということ。「セロテープ」や「宅急便」が商標名なのと似た感覚といえようか。
ひとしきり講義が終わり、対局開始。私の▲7六歩に、船戸女流二段、△3四歩。
そう指した船戸女流二段の爪に、パールピンクのマニキュアが塗られていた。いままであったようでなかったマニキュアだ。船戸女流二段のイメージどおりのような気もするが、違う気もする。
ちなみに服装のほうは、ピンク系のブラウスに、ダボダボのパンツ。これはこれでよく似合っていたが、この日はムラムラするまではいかなかった。やはり私の体調が万全でないためだろうか。
将棋は相居飛車系。船戸女流二段は雁木に構え、飛車先の歩を突かず△7二飛と寄る。船戸女流二段の十八番だ。私は棒銀に構える。なんだかんだいって、私は対振り飛車、相居飛車とも、棒銀を採ることが多い。
船戸女流二段は6局とも違う戦型を目指したようで、穴熊の将棋は1局のみ。Kun氏の振り飛車にも薄い囲いで対応し、船戸女流二段の芸域の広さを新発見した。
私は船戸女流二段に幻惑されず、将棋に集中できたおかげで、少しはマシに指せたようだ。私の優勢で迎えた局面の一部が、次のごとくである。
上手・船戸女流二段:2三歩、3一王、3二金、3六竜、4二金、4三銀、4九金、6一飛 持駒;金、桂など
下手・一公:1一馬、2二歩、6四角、6五歩、6八香、7六銀、7八玉、8七歩、8九桂、9七歩、9九香 持駒:銀2、桂など
私の▲6四角に、船戸女流二段が3七の竜を△3六竜と逃げ、7六の銀取りに当てた局面。
ここで私は▲5三桂と打った。対局中は、この詰めろが受けにくいと思っていた。
船戸女流二段は「先に(桂を打った)…」とつぶやき、△7六竜と銀を取りつつ王手。すぐにそこを離れた。私は読み筋どおり▲7七銀とアイシャしたが、ここで自玉の詰みに気づき唖然とした。
すぐにでも投了したいが、前に対局者がいない。そういえばかつて船戸女流二段も、マイナビ女子オープン本戦で山田久美女流三段相手に、こうした苦い思いをしている。
やがて船戸女流二段が戻ってきて、
「これ、(下手玉は)詰まないの?」
とつぶやきつつ、△8六桂。すぐに私は投げた。投了以下は、▲8六同歩△8七銀▲6九玉△5九金打▲7九玉△7七竜▲同桂△7八銀打まで。
桂は6六から打つものとばかり思い、それなら▲同香△6七銀▲8八玉△7八金▲9八玉で下手玉は詰まないから、私の勝ちだと思っていた。感想戦でも出たが、▲5三桂では▲7七銀と一枚入れておけば、下手が十分だったと思う。
…というよりそもそも、詰みのあるなしより王手で銀を取らせる感覚がおかしいのだ。こんな緊張感のない手を指していては、ダメである。
時刻は午後8時半。ちょっと早いが、きょうはこれで失礼することにした。船戸女流二段の誕生日はこの5日前の4月23日だったが、結局お祝いを述べる機会を逸した。ここが私の甘いところである。
船戸先生、25歳の誕生日、おめでとうございます。
私事になるが、翌29日からは九州旅行を控えていて、その準備やブログ、さらに精神的状態を考えるとワインサロンどころではなかったのだが、そこを出席しなければ、真の船戸陽子ファンとはいえない。私は「小諸そば」で二枚もりを食し、午後6時30分すぎに芝浦サロンへ入った。
予想通り一番乗り。対局テーブルには定員いっぱい、6面の将棋盤が置かれていた。船戸女流二段と二人の時間を楽しもうと思ったのだが、すぐに2人連れの会員が見えて、夢の時間は15秒ほどで終わった。
まだ3人しか揃っていなかったが、いつも将棋が長くなるので、将棋を先に始めることになった。
駒を並べていると、続けて会員が集まる。アマ強豪のK・T氏、Kun氏らいつものメンバーだ。何度も書くが、フナトヨーコに会いたいというスケベ心だけでワインサロンに出席しているのは私のみで、いつも肩身が狭い。私たちのほかにもワインと将棋を勉強したい会員がいるやもしれず、私ももう、ワインサロンを卒業したほうがいいのかもしれない。
この日もカリフォルニアワインが供された。前回より色が薄いものだ。一口味わってみるが、おいしい。私がワインサロンに通って、もう7回目になるが、だんだん飲みやすくなっている。これでも多少、ワインに強くなってきたのだろうか。
7時になった。ますはワインの講義から入る。今回は前回の続きで、「シャンパン」の名称について。シャンパンはシャンパーニュ地方の産地の名前であって、ワインの種類を指すものではないということ。「セロテープ」や「宅急便」が商標名なのと似た感覚といえようか。
ひとしきり講義が終わり、対局開始。私の▲7六歩に、船戸女流二段、△3四歩。
そう指した船戸女流二段の爪に、パールピンクのマニキュアが塗られていた。いままであったようでなかったマニキュアだ。船戸女流二段のイメージどおりのような気もするが、違う気もする。
ちなみに服装のほうは、ピンク系のブラウスに、ダボダボのパンツ。これはこれでよく似合っていたが、この日はムラムラするまではいかなかった。やはり私の体調が万全でないためだろうか。
将棋は相居飛車系。船戸女流二段は雁木に構え、飛車先の歩を突かず△7二飛と寄る。船戸女流二段の十八番だ。私は棒銀に構える。なんだかんだいって、私は対振り飛車、相居飛車とも、棒銀を採ることが多い。
船戸女流二段は6局とも違う戦型を目指したようで、穴熊の将棋は1局のみ。Kun氏の振り飛車にも薄い囲いで対応し、船戸女流二段の芸域の広さを新発見した。
私は船戸女流二段に幻惑されず、将棋に集中できたおかげで、少しはマシに指せたようだ。私の優勢で迎えた局面の一部が、次のごとくである。
上手・船戸女流二段:2三歩、3一王、3二金、3六竜、4二金、4三銀、4九金、6一飛 持駒;金、桂など
下手・一公:1一馬、2二歩、6四角、6五歩、6八香、7六銀、7八玉、8七歩、8九桂、9七歩、9九香 持駒:銀2、桂など
私の▲6四角に、船戸女流二段が3七の竜を△3六竜と逃げ、7六の銀取りに当てた局面。
ここで私は▲5三桂と打った。対局中は、この詰めろが受けにくいと思っていた。
船戸女流二段は「先に(桂を打った)…」とつぶやき、△7六竜と銀を取りつつ王手。すぐにそこを離れた。私は読み筋どおり▲7七銀とアイシャしたが、ここで自玉の詰みに気づき唖然とした。
すぐにでも投了したいが、前に対局者がいない。そういえばかつて船戸女流二段も、マイナビ女子オープン本戦で山田久美女流三段相手に、こうした苦い思いをしている。
やがて船戸女流二段が戻ってきて、
「これ、(下手玉は)詰まないの?」
とつぶやきつつ、△8六桂。すぐに私は投げた。投了以下は、▲8六同歩△8七銀▲6九玉△5九金打▲7九玉△7七竜▲同桂△7八銀打まで。
桂は6六から打つものとばかり思い、それなら▲同香△6七銀▲8八玉△7八金▲9八玉で下手玉は詰まないから、私の勝ちだと思っていた。感想戦でも出たが、▲5三桂では▲7七銀と一枚入れておけば、下手が十分だったと思う。
…というよりそもそも、詰みのあるなしより王手で銀を取らせる感覚がおかしいのだ。こんな緊張感のない手を指していては、ダメである。
時刻は午後8時半。ちょっと早いが、きょうはこれで失礼することにした。船戸女流二段の誕生日はこの5日前の4月23日だったが、結局お祝いを述べる機会を逸した。ここが私の甘いところである。
船戸先生、25歳の誕生日、おめでとうございます。