一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

九州旅行2011年5月4日(後編)・スッチーに2度会う

2011-05-13 12:38:56 | 旅行記・G.W.編
地下鉄の地下街にラーメン屋があったが、奥に行くと寿司屋があり、ここで昼食を摂った。しかし味はいまひとつ。やはりラーメン屋に入るのだった。将棋でも食事でも、最初に閃いた手が正着のようだ。
明治通りのどんたく広場で午後3時からパレードが行われるが、まだ時間はあるので、天神中央公園に向かった。ここは「若者かたらんネ!広場」がある。公園の一隅で、小学校低学年からOLまで、各団体が熱いダンスを繰り広げる。レベルとしてはかなり高いと思うのだが、観客席がないからか、意外と観客は少ない。
小学校低学年と成人女性の混成チームが、「よさこい」の衣装で、演舞に入る。
…あれっ!? 本田小百合女流二段!? 彼女がなぜここに!? …あ、違うか。それにしてもよく似ている。本田女流二段似の彼女は、宝塚の男役のような髪型で、華麗にステップを踏む。こうなるまでに、どれほどの研鑽を積んだことか。
…あれっ!? は、橋本崇載七段!? なんで橋本七段が女装してるんだ!? …あ、人違いか。いやはや、地球上には自分と似た人が3人はいるというが、たしかに似た人がいるものだ。
2時45分になったので、私は明治通りに向かう。
と、この明治通りが、例年にも増して人が多かった。通りに面して、四重、五重の人垣ができている。今年は震災の影響で九州地方に観光客が流れたというが、それにしたってこの人出は異常である。いったい何があったのか。
困惑の中、ファンファーレと花火の合図とともに、第50回博多どんたく港まつり・大パレードがスタートした。
音楽隊やバトン部に続いて、市長や親善大使がクルマから手を振る。いつもは見えるミス福岡の姿がないが、どうしたのだろう。
やがて、ひときわ大きな歓声が上がった。
ミッキーマウスだ!! ミ、ミッキーマウスが、大パレードにも遊びに来てくれたのだ!!
ああそうか、この人出は、ミッキーマウスを見るためだったのだ。さすがにミッキー、全国区の人気だ。
大歓声の中、ミッキーマウスとその仲間たちが、天神方面に去っていく。すると、沿道の観客が徐々に減り、どんたくは例年の落ち着きを取り戻した。
ここから本格的に観覧に入る。幼稚園、小学校、中学校、高等学校のマーチングバンドやダンススタジオのチームが、勇壮かつ優美かつ華やかな演舞を繰り広げる。
レオタード姿の少女にカメラを向け、シャッターを切る。と、横にいたオッサンが、私に非難の視線を浴びせた。たしかに私のような風貌の者が、鬼気迫る表情で少女を撮る行為は怪しい。もう少し応援にも専念しようと思う。
昨年度入賞のどんたく隊、大学・一般の部の団体が通り、ゲストバンド、他都市どんたく隊と続く。
ここらあたりから、だんだん参加人数が増えてくる。大勢の参加者の中から、瞬時に室谷由紀ちゃんや山口恵梨子ちゃんクラスの美女を探してシャッターを切らねばならない。秒読み将棋の中で最善手を見つける、日頃の訓練が試されるときだ。
タイ王国どんたく隊が通る。民族衣装が艶やかで、皆さん綺麗だ。…アレッ!? 船戸陽子女流二段!? 船戸女流二段がなぜここに!? …タイ人!? 船戸女流二段は、タイ人だった!?
私が呆然としている間に、船戸女流二段は過ぎ去っていった。
なぜ、船戸女流二段が…。分からない。分からなかった。
どんたく隊は、若者委員会どんたく隊、一般どんたく隊と続く。パンフレットには「Qun Qun」の名前はない。Qun Qunは、お昼だけの登場だったようだ。
おっ、スッチーの大群がやってきた。これは行きの飛行機でお世話になった、スターフライヤーの客室乗務員とその仲間たちだ。日本就航5周年ということで、特別参加したものらしい。スッチーを写真に撮れる機会は滅多にないので、私は思わずカメラを構える。気が付けば、やっぱりカメラ小僧になってしまっている。
しかし、スッチー、綺麗だよなあ…とボーッとしてたら、すぐに過ぎ去ってしまった。マズイ。全然いい写真が撮れない。
花自動車隊、総踊り隊と続き、これでどんたくのパレードは終了となった。
時刻は6時半。すぐにフィナーレの「総おどり」となる。これも明治通りや博多駅前など各拠点で行われるが、私はほぼ毎年、明治通りの中洲・川端地区でフィナーレを楽しむ。ミス福岡は福岡市役所前の「お祭り本舞台」にいることが多いのだが、それも絶対いるとは言い切れない。今年も「お祭り本舞台」へ向かおうとしたが、結局中洲・川端地区で総おどりを観覧することにした。
総おどりに先立って、東日本大震災の被災者に黙禱。私は、現在の自分を幸せではないと感じるが、被災者から見れば噴飯モノだろう。まがりなりにも仕事があって、こうやって休みももらえて、あっちこっちのイベントを楽しんでいる。これでいまの自分を否定したら、バチが当たるというものだ。
黙禱のあとは、これも恒例、福岡ソフトバンクホークスの試合結果の発表である。デーゲームは快勝だったが、対戦相手が東北楽天イーグルスでは、福岡市民も心から喜べなかった。
みんなで輪になって、「博多どんたく」と「博多カッチリ」を踊る。私はまだ輪の中に入ったことがなく、今年も輪の外から応援するだけだった。
最後は「祝いめでた・手一本」で、大団円。第50回という節目の年も、2日間で230万人の人出があったそうで、めでたいことだった。
感動のさめやらぬまま、私は天神のネットカフェに向かう。天丼チェーン店の「てんや」があったので、入る。自動券売機で食券を買うシステムになっている。お茶は、麦茶が各テーブルにあって、各自で注ぐシステムだ。東京は店員さんに口頭で注文し、お茶も店員さんが出す。こんなところに地方色が出ていて、おもしろい。
あるホテルの前を通ると、スターフライヤーと思しき10人近くのスッチーが、ホテルに入っていくところだった。ここがスッチーの定宿なのだろう。しかし、1日に2度もスッチーの団体に会うとは、縁起がいい。
某ネットカフェに入る。受付でフラットブースを希望すると、店員が困惑の表情を浮かべる。一ブースだけ空いてはいるのだが、上方の空調が悪く、冷気がブース内に降りてくるという。
それは困るが、私も前日は夜行バスだったし、リクライニングチェアは遠慮したい。きょうは横になって眠りたい。それで、そのフラットブースで我慢することにしたのだが、これがとんでもない事態を招くことになろうとは、このときは予期できなかった。
(つづく)
コメント (2)
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