一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・中倉彰子女流初段1

2011-05-26 00:43:46 | LPSA芝浦サロン
図は中倉彰子女流初段との指導対局の一場面。私の圧倒的優勢だったが…。

かなり旧い話になるが、昨年12月10日(金)のLPSA芝浦サロンは、前半(午後2時~5時)が中倉彰子女流初段、後半(午後6時~9時)が中倉宏美女流二段の担当だった。
昨年のこの時期はまだ金曜日が休みだったので、2時すぎにサロンに入ったのだが、2時の指導対局の回は定員満杯で、ピュアピュアな彰子女流初段の人気に、改めてうなった。
3時半の回まで一般対局をこなし、いよいよ彰子女流初段との指導対局開始。2010年1月22日以来、実に約10ヶ月ぶりの指導対局である。
彰子女流初段と目が合って、発売中の中倉姉妹扇子を買う。彰子女流初段が「専」、宏美女流二段が「心」と揮毫したものだ。すでに1本所有していたのだが、彰子女流初段のピュアピュアな笑顔にメロメロになって、ついもう1本買ってしまった。横にいたW氏が、「バカだなあ」という顔で苦笑した。
LPSA女流棋士の平手戦指導対局は、大別してふたつに分かれる。公式戦のごとく自分の得意形で指すタイプと、ふだん指さない将棋を試してみるタイプである。彰子女流初段はどちらかといえば、後者に属する。
▲7六歩△3四歩▲2六歩に、彰子女流初段が異例の長考に入る。指された手は△4四歩だったが、▲4八銀に△8四歩と突き、案の定、相居飛車となった。彰子女流初段は相矢倉が望みだったようだ。
いまその将棋を並べると、彰子女流初段が△8五歩と突いていないのに、△8四銀と指している。これは彰子女流初段が2手指しをしてしまったのか、それとも私が手損をした箇所があったのか――。それはともかく、彰子女流初段の攻勢で、将棋は進む。女流棋士には攻めの棋風の人が多い。
考慮中の彰子女流初段を覗き見ると、端正な顔立ちが美しい。金●姫にそっくりだ。芝浦サロンの会員には彰子ファンが多いが、うべなるかなと思う。
終盤に入る。彰子女流初段、飛車角を換わり、△4九角から△7六角成と成り返る。そこで私が▲7七金と受けたのが、冒頭の局面である。
ここで彰子女流初段は△8九金と打った。▲7八玉に、△7九金。私は▲6八玉とこちらによろけたが、疑問。▲8八玉と戻るのが明快だった。それなら△8九金と指す、と彰子女流初段は感想戦で述べたが、それは王手の千日手コースなので、不可。よって馬が逃げる一手だが、そこで▲7九玉と金を取って、こちらの勝ちだったと思う。
本譜▲6八玉には△6六香が痛打。この手を軽視していた。以下は▲6六同金△同馬▲7九玉△5七馬▲6八銀△4八馬▲4一銀△8七歩(投了図)まで、114手で彰子女流初段の勝ちとなった。

△6六香を喰らってからは、急に私の指し手が淡泊になった。途中、こちらも踏ん張る手があったはずだが、▲8八玉寄りを逃してからは、気持ちが萎えてしまった。
最後はちょっとアレだったが、勝敗は別にしても、女流棋士とがっぷり四つの相矢倉を指せたことは、収穫であった。

将棋ペンクラブ関東交流会まで、あと2日。
コメント (2)
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