一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

きょう8日は、竜王戦6組に中井広恵女流六段が登場!!

2011-12-08 00:12:22 | 女流棋士
日付変わってきょう8日(木)は、関西将棋会館で、島本亮五段×中井広恵女流六段の竜王ランキング戦(6組)が行われる。
竜王戦は女流棋士が4名参加するが、その出場規定は「タイトル獲得もしくはタイトル戦登場」である。1年9ヶ月前、私が当ブログで出場女流棋士の人選に異を唱えたとき、コメント欄で一悶着あったので、その規定はよく覚えている(詳細は、2010年2月24日「岩根忍女流二段の竜王戦出場に思うこと」を参照されたい)。
これに照らせば、今期女流王将戦三番勝負に出場した石橋幸緒女流四段は、竜王戦への参加資格があるのだが、読売新聞と日本将棋連盟は、タイトル戦に登場していない中井女流六段を推薦した。「女流最強戦3連覇」を評価したらしいが、女流最強戦はタイトル戦ではない。
なぜに石橋女流四段が洩れて中井女流六段が出場の運びになったのか、一般読者には知る由もないが、「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」2位の中井女流六段が選ばれたことはめでたい。ここは素直に喜ぶのがスジであろう。
ところで、先日のLPSA芝浦サロン後の食事会のとき、中井女流六段は「(女流名人位戦などの)持ち時間2時間は短い」と言った。
これはなかなか意味深な言葉で、たとえば私などは「ヘタな考え休むに似たり」と考えずに指すから、持ち時間は30分もあれば十分だ。同様に、持ち時間は2時間あれば十分、多くても3時間で結構、と考えている女流棋士も少なくないのではなかろうか。
ところが中井女流六段は、2時間を短い、と言ったのだ。これは、時間があればあるだけ、いろいろな手を読む自信と体力がある、ということだ。これはスゴイことではないか?
以前中井女流六段がある男性棋士から、「持ち時間が長いと、かなり踏みこんで読んだものでも、それが成立しないと分かれば、バッサリ捨てることができる」という話を聞いて、なるほどなー、と感心したことがあるという。
なるほど、持ち時間の長短は、こうしたところに違いが出てくるのだと、私は妙に感心したものだった。
さて、5時間の戦い方を知っている中井女流六段、本局は久々に、持てる力をすべて出せるチャンスである。ちなみに両者は、2004年の銀河戦で1局戦っており、中井女流六段が勝っている。
きょうは、一日じゅう関西将棋会館に思いを馳せる。私は、中井女流六段の勝利を祈っている。
コメント (5)
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