きのう6日(火)に放送されたテレビ朝日系「中居正広の怪しい噂の集まる図書館」は、「下着メーカーの社員は、服の上からブラのカップサイズを見抜けるか!?」の第3弾。前2回はトリンプの社員が挑戦したが、あえなく敗退。今回は、我が?PEACH JOHNの社員が挑戦した。さて、結果は…。
(きのうのつづき)
私は△3三玉-△2二玉。図々しいルートで玉を入城したが、これはよくなかった。Sat氏は右銀をスルスルと進出させる。次に▲4五銀があるから私は△3三桂だが、今度は▲3六歩と桂頭を狙われ忙しくなった。
私は△8四歩から反撃するが、▲同歩△8五歩▲同桂△同銀▲同飛△8四金▲8九飛の結果は、先手の駒を捌かせただけだった。以下もうまく寄せられ、私の完敗。
感想戦では、△4四角からの構想を私は悔やんだ。ここは形に捉われず△4四歩~△4三金~△3二玉~△4二銀とし、△7三の金を6三に寄せ、△7三桂から△8四歩とするほうがよかった。
Sat氏は賛同しかねるふうだったが、こうやって広さで勝負するのは私の得意とするところで、この構想は譲れない。自分が負けたのはもちろんだが、自分らしい将棋を指せなかったことが悔やまれた。
この将棋の途中、大野八一雄七段が戻ってきた。教室があるので辞去してきたという。1日くらい教室を休んでもいいのに、熱心である。ただ、式の参加を植山悦行七段やスタッフらに一言も告げなかったのは、大野七段のウッカリだった。
さて、スーツ姿での指導対局は2度目だという大野七段に教わる。当然角落ちである。私はまたも矢倉城を組み、▲7五歩と突く。これが機敏な一手で、面白い形勢になった。私はさらに▲8五歩。横で見ていた植山七段は
「うおーっ!! 大沢さんらしい力強い指し手ですね」
と苦笑する。ここから、局後の感想戦での大野七段の指摘を交えながら述べると、この手がよくなかった。こう突いても8筋を突破できるわけもなく、一手パスに等しかった。
さらに▲4六歩も緩手だった。上手の△4五歩を嫌ったものだが、それでは「4六」で争点になる可能性があり、大野七段は、指す気はなかったという。▲4六歩では居玉を避けつつ金銀に近づく▲6八玉が正着だった。
言われてみれば当たり前の手が、なんで指導対局では指せないのか。そんな自分が腹立たしい。本譜も以下、惨敗した。
感想戦ではほかにも、大野七段なりの「大野システム」を聞くことができ、とても有意義だった。
ここで午後6時を過ぎていたのだが、Fuj氏ともう一局指す。Fuj氏の先手で▲3四飛の横歩取りとなった。ついに横歩を取った。これはFuj氏と初めての戦型である。この局面はいろいろ手があるところだが、私はきょうの経験を活かして、△8八角成から△7六飛~△7四飛。これは▲同飛の一手だが、Fuj氏はなかなか指さない。果たして長考の末、▲3六飛と交換を避けた。はああ!?
そうか、そうなのかFuj氏。なるほどなるほど…。Fuj氏の将棋がどういうものか、これでよく分かった。次からは私も、戦い方を変えることにする。
背後に人の気配がする。植山七段だろうか。△2八歩▲同銀△2七歩▲3九銀△2八角▲同銀△同歩成。この攻めで手にされているのに驚いた。投了も考えられたが、未練がましく指していたらチャンスが訪れた。飛車を取り合い、△5七香▲同玉△5九飛▲6八玉△8九飛成。
ここで▲7八金にヒモをつけつつ▲9六角と王手で打たれていたら、むずかしかった。もっとも本譜でもこちらに勝ちがなかったが、Fuj氏の受けが中途半端で、私に勝ち筋が訪れる。
ところが秒に追われた私は、寄せ損ねた。何てことだ。だが感想戦では、その局面で簡単な5手詰めがあった。
「大沢さんはやっぱり勝てないんですねえ」
と植山七段が嘆息する。大野七段には
「だから詰将棋を勉強しないといけないんだよー」
と苦笑された。3時休みのときに私が詰将棋解答に取り組まなかったのを見透かしたような口ぶりだった。
だが確かに、この将棋を負けては、勝つ将棋がない。
かくして異例の「植山教室」は終了したが、なかなかスピーディーで、面白かった。年に1回ぐらいは植山七段主導の教室もいいかもしれない。
食事会は、クルマで少し走った、パスタ専門店で。参加者は植山七段、大野七段、W氏、Fuj氏、私の5人。このパスタ店には、9月4日(日)に入ったことがある。当夜私は心身ともにどん底で、大野七段に1時間以上、植山七段、安西勝一六段の2棋士が加わってから1時間以上、さらに中井広恵女流六段のいるテーブルに移り1時間以上、私は泣き言を吐き続けたのだった。
とくに申し訳なかったのが安西六段で、安西六段は植山・中井夫妻の次女の誕生日パーティーだからと同席したのに、一度しか会ったことのない私に延々と泣かれ、往生したに違いない。もし次にお会いできれば、改めてお詫びしたいところである。
オーダーしたメニューは「2人セット」×2と、単品。パスタ専門店だけあって、ここのパスタはコシがあって美味い。しかし本当ならこういう店は、女性と入らなければならないのだ。私にその日は来るのだろうか。
食後の談笑では、今後の大野教室のあり方について、割と真面目な話し合いとなった。現在大野教室はレギュラー生徒が増えてきたが、反面、受け入れの限界もある。そこをどうクリアしていくか。人気が出れば出たで、いろいろあるのだ。
店を出るとFuj氏が、「これで大沢さんに6連勝…」「10勝4敗…」とかつぶやく。私はそんなに、Fuj氏に負けているのか。私は棋友との勝敗は記録に付けていないが、唯一覚えている勝敗は、LPSA芝浦サロン最強と目されるO氏とで、それは私の4勝10敗である。ということは、O氏とFuj氏の棋力が同じになってしまう。それはないだろうそれは!
このまま私が負け続けて、そのたびに勝敗を告げられてはたまらぬ。これからは「打倒、Fuj氏」というところである。
(きのうのつづき)
私は△3三玉-△2二玉。図々しいルートで玉を入城したが、これはよくなかった。Sat氏は右銀をスルスルと進出させる。次に▲4五銀があるから私は△3三桂だが、今度は▲3六歩と桂頭を狙われ忙しくなった。
私は△8四歩から反撃するが、▲同歩△8五歩▲同桂△同銀▲同飛△8四金▲8九飛の結果は、先手の駒を捌かせただけだった。以下もうまく寄せられ、私の完敗。
感想戦では、△4四角からの構想を私は悔やんだ。ここは形に捉われず△4四歩~△4三金~△3二玉~△4二銀とし、△7三の金を6三に寄せ、△7三桂から△8四歩とするほうがよかった。
Sat氏は賛同しかねるふうだったが、こうやって広さで勝負するのは私の得意とするところで、この構想は譲れない。自分が負けたのはもちろんだが、自分らしい将棋を指せなかったことが悔やまれた。
この将棋の途中、大野八一雄七段が戻ってきた。教室があるので辞去してきたという。1日くらい教室を休んでもいいのに、熱心である。ただ、式の参加を植山悦行七段やスタッフらに一言も告げなかったのは、大野七段のウッカリだった。
さて、スーツ姿での指導対局は2度目だという大野七段に教わる。当然角落ちである。私はまたも矢倉城を組み、▲7五歩と突く。これが機敏な一手で、面白い形勢になった。私はさらに▲8五歩。横で見ていた植山七段は
「うおーっ!! 大沢さんらしい力強い指し手ですね」
と苦笑する。ここから、局後の感想戦での大野七段の指摘を交えながら述べると、この手がよくなかった。こう突いても8筋を突破できるわけもなく、一手パスに等しかった。
さらに▲4六歩も緩手だった。上手の△4五歩を嫌ったものだが、それでは「4六」で争点になる可能性があり、大野七段は、指す気はなかったという。▲4六歩では居玉を避けつつ金銀に近づく▲6八玉が正着だった。
言われてみれば当たり前の手が、なんで指導対局では指せないのか。そんな自分が腹立たしい。本譜も以下、惨敗した。
感想戦ではほかにも、大野七段なりの「大野システム」を聞くことができ、とても有意義だった。
ここで午後6時を過ぎていたのだが、Fuj氏ともう一局指す。Fuj氏の先手で▲3四飛の横歩取りとなった。ついに横歩を取った。これはFuj氏と初めての戦型である。この局面はいろいろ手があるところだが、私はきょうの経験を活かして、△8八角成から△7六飛~△7四飛。これは▲同飛の一手だが、Fuj氏はなかなか指さない。果たして長考の末、▲3六飛と交換を避けた。はああ!?
そうか、そうなのかFuj氏。なるほどなるほど…。Fuj氏の将棋がどういうものか、これでよく分かった。次からは私も、戦い方を変えることにする。
背後に人の気配がする。植山七段だろうか。△2八歩▲同銀△2七歩▲3九銀△2八角▲同銀△同歩成。この攻めで手にされているのに驚いた。投了も考えられたが、未練がましく指していたらチャンスが訪れた。飛車を取り合い、△5七香▲同玉△5九飛▲6八玉△8九飛成。
ここで▲7八金にヒモをつけつつ▲9六角と王手で打たれていたら、むずかしかった。もっとも本譜でもこちらに勝ちがなかったが、Fuj氏の受けが中途半端で、私に勝ち筋が訪れる。
ところが秒に追われた私は、寄せ損ねた。何てことだ。だが感想戦では、その局面で簡単な5手詰めがあった。
「大沢さんはやっぱり勝てないんですねえ」
と植山七段が嘆息する。大野七段には
「だから詰将棋を勉強しないといけないんだよー」
と苦笑された。3時休みのときに私が詰将棋解答に取り組まなかったのを見透かしたような口ぶりだった。
だが確かに、この将棋を負けては、勝つ将棋がない。
かくして異例の「植山教室」は終了したが、なかなかスピーディーで、面白かった。年に1回ぐらいは植山七段主導の教室もいいかもしれない。
食事会は、クルマで少し走った、パスタ専門店で。参加者は植山七段、大野七段、W氏、Fuj氏、私の5人。このパスタ店には、9月4日(日)に入ったことがある。当夜私は心身ともにどん底で、大野七段に1時間以上、植山七段、安西勝一六段の2棋士が加わってから1時間以上、さらに中井広恵女流六段のいるテーブルに移り1時間以上、私は泣き言を吐き続けたのだった。
とくに申し訳なかったのが安西六段で、安西六段は植山・中井夫妻の次女の誕生日パーティーだからと同席したのに、一度しか会ったことのない私に延々と泣かれ、往生したに違いない。もし次にお会いできれば、改めてお詫びしたいところである。
オーダーしたメニューは「2人セット」×2と、単品。パスタ専門店だけあって、ここのパスタはコシがあって美味い。しかし本当ならこういう店は、女性と入らなければならないのだ。私にその日は来るのだろうか。
食後の談笑では、今後の大野教室のあり方について、割と真面目な話し合いとなった。現在大野教室はレギュラー生徒が増えてきたが、反面、受け入れの限界もある。そこをどうクリアしていくか。人気が出れば出たで、いろいろあるのだ。
店を出るとFuj氏が、「これで大沢さんに6連勝…」「10勝4敗…」とかつぶやく。私はそんなに、Fuj氏に負けているのか。私は棋友との勝敗は記録に付けていないが、唯一覚えている勝敗は、LPSA芝浦サロン最強と目されるO氏とで、それは私の4勝10敗である。ということは、O氏とFuj氏の棋力が同じになってしまう。それはないだろうそれは!
このまま私が負け続けて、そのたびに勝敗を告げられてはたまらぬ。これからは「打倒、Fuj氏」というところである。