一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の九州旅行3・ビバ!リンガーハット

2011-12-20 00:20:08 | 旅行記・九州編
水俣行きのバスも乗客が少ない。先に、山野線の代替バスは満員だった、と書いたが、あれから20年以上も経ったいまでは、ふつうのローカルバスに転落している。
新水俣駅に着く。ここは九州新幹線の接続駅だが、熊本方面へは、水俣駅とどちらが近いのだろう。たしか水俣駅のほうが近かったはずだが…というわずかな記憶を頼りに、そのまま乗り過ごす。
16時55分、水俣駅前で下車。駅中にあるバス路線図と時刻を確認すると、なんと新水俣のほうが、熊本に近かった。しかも水俣からでは、乗り継ぎバスの接続がわるい。しまった…と思う。新水俣で下車しておけば、熊本方面行きのバスに接続できたのに、と思う。
次の熊本方面は17時40分発の八代(やつしろ)行きである。ちょっと早いが、この待ち時間を利用して、夕食にする。
駅前の割烹料理屋に入り、600円の天丼を食す。値段が安いのはありがたかったが、丼つゆが妙に薄かった。あれなら「てんや」の方が…。いや、言うまい。
定刻より2分遅れて、八代市役所行きのバスに乗る。乗客は私ひとりだ。いや、もうひとりいただろうか。水俣から八代へ行くには肥薩おれんじ鉄道(旧鹿児島本線)が便利だが、それにしたって、もう少し乗客がいてもいいのではないか?
しかしいつも思うのだが、路線バスで私ひとりになると、とても贅沢な気持ちになる。なにしろ、大型バスが私だけのために走ってくれているのだ。
「下里」という停留所がある。これをテープの案内が「さがり」と読んだのでズッコケた。沖縄県宮古島なら「しもざと」だ。「白鳥」という停留所がある。これは「しらど」と読んだ。日本語はまことにむずかしい。
ヒマつぶしにスマホを見ていたら、酔ってしまった。私はうつらうつらした。
19時25分、八代駅前に着く。乗り放題のパスがあるから熊本までバスで行きたいが、路線バスが通じていない。私は太川陽介ではないので、無理と分かれば躊躇なく鉄道を利用する。17時32分発の熊本行きがあったので、これに乗る。しかし720円の出費は痛かった。
20時10分、熊本着。天文館で一夜を明かしたネットカフェと同じ店が、熊本にもある。私はとりあえず、市役所方面のバスに乗った。
熊本バスセンターで下車し、下通アーケード街へ向かう。ここはさまざまな飲食店があって、いつも多くの人で賑わっている。旅に出ると、こうした賑わいが妙になつかしく思えて、用もないのにブラブラする。観光ばかりが旅行ではない。これも立派な旅行だと信じる。
例のネットカフェがないので、アーケード街を出て、たまたま目についた「自遊空間」に入る。ここのメンバーズカードは作っていないので、作る。また1枚、ネットカフェのカードができた。
ここでブログの続きを書き、アーケード街へ戻る。長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」がある。2、3年前にもこの店に入ったことがあり、そのときはキャンペーンで、ちゃんぽんが390円だった。いまは500円に戻っているが、それでも廉価である。
本日2度目の夕食になるが、構わず入る。8月19日以降の食欲減退から見ると、恐るべき回復ぶりだが、食事を摂れるのはいいことである。
カウンターに座り、皿うどん(520円)を頼む。皿うどんは、東京では炒めたうどんを皿に盛るものを云う。しかし九州の皿うどんは、細麺を揚げてある。東京ではカタイ焼きそば、あるいは揚げやきそばと云う。
近くに座っているオッサンは、ちゃんぽんが目の前にあるのに、スマホの操作に忙しい。食事をするよりもやりたいことって、なんなのだろう。
皿うどんが来た。これがものすごい量である。まさか大盛と間違えたわけではあるまいが、リンガーハット、毎回こんな量で出しているのか?
一口食べる。うまい!! 量といい味といい、申し分ない。すき家天文館にも見習ってほしいところだ。
すっかり気分がよくなって、私は魚屋町にある「スーパーホテルCity熊本」に旅装を解く。スーパーホテルは全国にチェーン展開していおり、ここ熊本も、以前利用したことがある。スタッフの応対がきびきびしていて、何度も泊まりたいホテルである。
ここは1階にパソコンが備え付けられてあり、宿泊者は無料で使える。本当にありがたいことで、喜んで使わせていただく。11時40分すぎまでキーボードを叩き、部屋に戻る。そしてこのホテルのもうひとつの名物である、温泉に入りに行った。
しかし温泉は満員だった。洗い場5席がふさがっており、湯船にも順番を待っている?人がいる。さらにこれから温泉に入る人もいる。金曜日とはいえ平日なのに、たいへんな人気だ。私は温泉を諦め、部屋に戻った。
何となく、またスマホを見る。有料ビデオを見る手もあるが、1,000円の出費は痛すぎて、利用する気はしない。
しかしスマホというか、ケータイは魔物だと思う。私がケータイを持っても、電話やメールをする相手はいないから、宝の持ち腐れになると考えていた。それはある意味当たっていて、電話やメールはほとんど利用しないが、インターネットであっちこっちを観るようになってしまった。
いまはホテル内だからいいが、こんなのを外出中にも平気でやるようになったら、私もオワリである。
この部屋には、ライティングデスクの前に、大鏡がある。あまり自分の顔は見たくないが、まじまじと見る。相変わらずシケた面だな。……。あれ…? ああっ!? ああああーーーっっ!! 私はたいへんな物を発見し、心の中で絶叫した。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする