一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

生え抜きのジョナ研(前編)・R氏の将棋を拝見する

2012-03-14 00:04:19 | ジョナ研
9日(金)は、ジョナ研があった。ここのところパソコンの調子が悪いので、外へ出るのも億劫なのだが、こういうときこそ友に会って、元気をもらうべきなのだろう。きょうは午後6時35分に、駒込ジョナサンに入った。
いつものウエイトレスさんに挨拶し、店の奥に行く。先客はR氏とHon氏。R氏は朝から将棋会館に乗りこみ、将棋を楽しんでいる。あとで指導対局の将棋を見せてもらおうと思う。
そのR氏は食事済みだった。5時半ごろにはここに来ていたらしい。Hon氏と私が食事を摂る。
R氏は将棋会館で、山口恵梨子女流初段や加藤一二三九段、上田初美女王を見かけたそう。さすが将棋の総本山。どこに行ってもスターがいる。
中でも山口女流初段は、とてもかわいらしかった、とのこと。山口女流初段が高校生のころ、私も将棋会館道場で彼女の公開対局(LADIES HOLLY CUP)を拝見したことがあるが、本当にかわいかった。涼しげな夏の制服とピカピカの革靴に、クラクラしたことを思い出す。
いま山口女流初段は女子大生だが、やっぱり高校生はいい。「女子高生」は世界最強のブランドである。
食後に軽く雑談をした後、R氏が布盤と駒を出す。きのうから対局されている王将戦第5局(久保利明王将×佐藤康光九段)を並べるためである。それにしても、きょうは布盤が出るのが早い。
R氏がスマホを片手に指し手を並べる。私が棋譜を見るのは、これが初めてである。将棋は久保王将のゴキゲン中飛車を佐藤九段が手厚く受け、むずかしい戦いになっていた。
飛車と金銀の二枚換えになった。格言どおりなら、金銀を持った佐藤九段が有利だ。R氏はときどき並べる手を止め、次の一手形式で私たちに出題する。当たったり外れたりというところだが、急所の局面では、まったく思いつかない手が出る。さすがにプロは違う。
終盤も一進一退の攻防が続いたが、最後に勝ったのは佐藤九段だった。佐藤九段、実に10年振りの王将位に返り咲いた。
久保二冠はこれで一冠に後退。この分では、残る「棋王」もヤバそうだ。
待望の、中村真梨花女流二段とR氏との将棋を見せていただく。これは「女流棋士スーパーサロン」での一幕で、朝10時の回の対局である。
スーパーサロンは一般2,000円で、午前10時の回と10時半の回があり、制限時間は1時間半。これを過ぎると、対局中でも強制終了となる。ただしこのあとは会館道場で夜まで遊べる。トータルで考えると、2,000円は激安だ。
私も金曜日に仕事がなかったとき、スーパーサロンで何局か教えていただいたことがあるが、上田女王、藤田綾女流初段との数局は、いまもいい思い出となっている。藤田女流初段は、最近とみに綺麗になった。こんなことなら、もっと彼女にお世話になっておくのだった。
中村女流二段-R戦は飛車落ち。大野八一雄七段とR氏が飛車落ちなのに、なぜ女流との手合いが同じなのかよく分からぬが、まあR氏なりの考えがあるのだろう。
将棋はR氏の居飛車左美濃。中村女流二段は△3五歩~△3四銀から、△2五桂と跳ねた。感想戦で中村女流二段がいうには、ここではすでに上手が苦しいので、やむにやまれぬ打開だったらしい。
中盤、上手△2五桂、3四銀、3六歩、4三金、5三歩、6四角。下手▲2八飛、3七桂、4八銀、5六歩の局面で、R氏が…いやここから先は、R氏が自身のブログで指し手を記していないので、紹介を自粛する。詳しくは「RAYの駒落ちdeGO」をご覧ください。
最後の最後まで緊張感のある、いい将棋だった。R氏はスーパーサロン後の道場対局で2勝1敗だったとのこと。最近のR氏は思うような将棋が指せず、自分は有段の棋力がないんじゃないか、と自問自答しているようだが、R氏もW氏と同じく、十分に有段の棋力がある。
以上2局を並べたが、盤駒は片付けない。それどころかR氏とHon氏は、今度は対抗形の序盤の研究を始めた。将棋バカだなあと思う。
そこへKaz氏が来た。Kaz氏に、「(こんなに将棋三昧で、R氏とHon氏は)将棋バカでしょ?」と同意を求めると、Kaz氏は「なんで?」という顔である。
しまった…。Kaz氏も筋金入りの将棋バカなのだった。
W氏が来る。きょうのLPSA芝浦サロンは中倉彰子女流初段と宏美女流二段の担当で、W氏も伺う予定だったが、急な仕事が入って、芝浦には行けなかったという。これは中倉姉妹、ガックリしたことだろう。いや私たちも、中倉姉妹とW氏の対局を鑑賞したかったから、同じく残念だった。
W氏もそうかと思いきや、どこかホッとした表情だったのは、どういうわけだろう。
そのW氏、先日ギックリ腰をやったが、同時期に別の疾患も発症し、大変な毎日を過ごしていたという。やっぱり人間、健康が第一である。
先ほど見かけたウエイトレスさんが、食事を聞きに来る。以前もここで働いていたのだろうが、新顔のような気もする。その彼女が、坂東香菜子女流2級そっくりの美人だった。
(つづく)
コメント (7)
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