大相撲春場所4日目、大関把瑠都と関脇鶴竜との一局は、熱戦の末、鶴竜が勝って4連勝。鶴竜は初場所で白鵬を破っており、そのときから彼に注目していた。このぶんだと大関昇進も近いだろう。
しかし先ほど、鶴竜はモンゴル人だと知った。じゃあ応援も半分になっちゃうな。
(きのうのつづき)
その彼女にW氏が、「きょうは勉強しなくていいの?」とか話しかけている。
W氏に聞くと、彼女はときどき客として訪れ、ここで勉強をしていたという。「オレは将棋は大したことないけど、こういうところは目ざといんだよ」
…W氏、客の顔までチェックしていたのか。どうも、このくらい女性に敏感でないと、彼女はできないらしい。W氏には学ぶところが多い。
王将戦の結果は、当然W氏も知っていた。久保ファンのW氏、さすがに浮かない顔である。しかも次にW氏に会うときは、「久保九段」になっているかもしれないのだ。
心中、お察しする。
ドリンクバーにドリンクを補給しに行くと、Kun氏が来た。時計の針は9時半すぎを指している。ちょっと遅いが、予告時間どおりの来店である。
本日の集まりはこの6人。ではあらためて、席の配置を記そう。
壁
R □ Kaz Kun
壁
Hon 一公 W
久々の、旧LPSA金曜サロン生え抜きメンバーである。欲をいえば、ここにY氏が欲しかったところだ。
ところであすは某所で「Y研」があり、それに参加するKaz氏が、先ほどLPSA芝浦サロンに顔を出し、対局時計を借りてきたという。
それはいいが、肝心の指導対局は受けて来なかったのだろうか。繰り返すが、夕方のサロン担当は中倉宏美女流二段である。指導を請う絶好のチャンスではないか。
それを問うとKaz氏は、
「少しでも早くジョナ研に行きたかったんで…」
と弁解した。
Kaz氏…。目の前に美人女流棋士がいながら、時計を受け取るや踵を返し、さっさとサロンを後にするとは、マジですか。LPSAには日頃からお世話になっているのに、よくそんな薄情な行動ができるものだ。
「まったく…。人としてどうなのか、っていう話だよね」
私たちは目を合わせると、爆笑した。
「人としてどうなのか」は、最近「大野教室」で流行っている言葉で、使い方としては、ヒトに無理難題を押し付け、相手がそれを拒んだときにジョークで発するものである。
言いだしっぺは植山悦行七段あたりではないかと思うのだが、この使用範囲は広く、使い勝手もよい。私も何度か言われたことがあるのだが、私は元々人間的に問題があり、実際薄情なので、ジョークにならない。
そのKaz氏、注文した辛口系ラーメンを食べ終わり、いよいよ実戦を指したいらしい。まあ、芝浦サロンを蹴ってまでこちらに来たのだから、当然の欲求であろう。
まずはHon氏と指すことになり、私とHon氏が席を替わろうとしたのだが、W氏に「将棋は端っこでやってください」と釘を刺され、けっきょく壁際で対局することになった。
将棋はHon氏の三間飛車。ただ、いつもの変態穴熊ではなく、▲3九玉型の正調美濃囲いだった。Hon氏、こんな品のいい将棋も指せるのかと思う。
Kaz氏は居飛車穴熊に囲う。Kaz氏の十八番だ。しかし私の前で指すとは、いい度胸である。
Hon氏は4五の位を張り、△7六歩には▲8五桂と味よく跳び、△7七歩成には▲4八飛と転戦する。まさに変幻自在で、コーヤンの指し手を見るようだ。しかしKaz氏は実力がある。ここからがむずかしいと見ていたのだが…。
私たちはポタージュスープ5人前とソフトクリーム1つを頼む。現在ジョナサンではキャンペーンを行っており、1,000円の飲食につき、はずれなしのスクラッチカードが1枚もらえる。
前回のジョナ研で私たちは10数枚のカードをいただいており、この注文は、その賞品だったのだ。つまり、無料というわけである。
ポタージュが運ばれてきたが、Hon氏もKaz氏も、それには目もくれない。やがてW氏も布盤と駒を出した。うああっ…。どいつもこいつも将棋バカだ。
Hon氏は▲4三歩の拠点を作り、▲4二銀の打ちこみ。金を1枚剥がしてから▲5一角と打ち、ますます快調だ。きょうのHon氏は冴えている。
私たちが雑談をしていると、Kaz氏の「負けました」という声が聞こえた。局面を見ると、Kaz氏が王手ラッシュをかけ、Hon氏が▲1七玉と逃げたところで終局していた。先手玉に詰めろが続かず、後手玉は受けても一手一手。これは投了もやむを得ない。
Hon氏、緩急自在の指し回しで、会心の一局であった。
(17日につづく)
きのうの当ブログで、中村真梨花女流二段とR氏の将棋を紹介したが、R氏のブログで△6四角後の指し手がアップされたので、こちらでも「解答」を記す。
△6四角に▲5五桂が、中村女流二段も絶賛したR氏の好手。中村女流二段は△5四歩と催促したが、▲4三桂成△3七歩成▲4四成桂△2八と▲3四成桂の結果は、下手十分。
最後はR氏に一失があり中村女流二段が勝ったが、終局一手前まで、むずかしい戦いだった。
しかし先ほど、鶴竜はモンゴル人だと知った。じゃあ応援も半分になっちゃうな。
(きのうのつづき)
その彼女にW氏が、「きょうは勉強しなくていいの?」とか話しかけている。
W氏に聞くと、彼女はときどき客として訪れ、ここで勉強をしていたという。「オレは将棋は大したことないけど、こういうところは目ざといんだよ」
…W氏、客の顔までチェックしていたのか。どうも、このくらい女性に敏感でないと、彼女はできないらしい。W氏には学ぶところが多い。
王将戦の結果は、当然W氏も知っていた。久保ファンのW氏、さすがに浮かない顔である。しかも次にW氏に会うときは、「久保九段」になっているかもしれないのだ。
心中、お察しする。
ドリンクバーにドリンクを補給しに行くと、Kun氏が来た。時計の針は9時半すぎを指している。ちょっと遅いが、予告時間どおりの来店である。
本日の集まりはこの6人。ではあらためて、席の配置を記そう。
壁
R □ Kaz Kun
壁
Hon 一公 W
久々の、旧LPSA金曜サロン生え抜きメンバーである。欲をいえば、ここにY氏が欲しかったところだ。
ところであすは某所で「Y研」があり、それに参加するKaz氏が、先ほどLPSA芝浦サロンに顔を出し、対局時計を借りてきたという。
それはいいが、肝心の指導対局は受けて来なかったのだろうか。繰り返すが、夕方のサロン担当は中倉宏美女流二段である。指導を請う絶好のチャンスではないか。
それを問うとKaz氏は、
「少しでも早くジョナ研に行きたかったんで…」
と弁解した。
Kaz氏…。目の前に美人女流棋士がいながら、時計を受け取るや踵を返し、さっさとサロンを後にするとは、マジですか。LPSAには日頃からお世話になっているのに、よくそんな薄情な行動ができるものだ。
「まったく…。人としてどうなのか、っていう話だよね」
私たちは目を合わせると、爆笑した。
「人としてどうなのか」は、最近「大野教室」で流行っている言葉で、使い方としては、ヒトに無理難題を押し付け、相手がそれを拒んだときにジョークで発するものである。
言いだしっぺは植山悦行七段あたりではないかと思うのだが、この使用範囲は広く、使い勝手もよい。私も何度か言われたことがあるのだが、私は元々人間的に問題があり、実際薄情なので、ジョークにならない。
そのKaz氏、注文した辛口系ラーメンを食べ終わり、いよいよ実戦を指したいらしい。まあ、芝浦サロンを蹴ってまでこちらに来たのだから、当然の欲求であろう。
まずはHon氏と指すことになり、私とHon氏が席を替わろうとしたのだが、W氏に「将棋は端っこでやってください」と釘を刺され、けっきょく壁際で対局することになった。
将棋はHon氏の三間飛車。ただ、いつもの変態穴熊ではなく、▲3九玉型の正調美濃囲いだった。Hon氏、こんな品のいい将棋も指せるのかと思う。
Kaz氏は居飛車穴熊に囲う。Kaz氏の十八番だ。しかし私の前で指すとは、いい度胸である。
Hon氏は4五の位を張り、△7六歩には▲8五桂と味よく跳び、△7七歩成には▲4八飛と転戦する。まさに変幻自在で、コーヤンの指し手を見るようだ。しかしKaz氏は実力がある。ここからがむずかしいと見ていたのだが…。
私たちはポタージュスープ5人前とソフトクリーム1つを頼む。現在ジョナサンではキャンペーンを行っており、1,000円の飲食につき、はずれなしのスクラッチカードが1枚もらえる。
前回のジョナ研で私たちは10数枚のカードをいただいており、この注文は、その賞品だったのだ。つまり、無料というわけである。
ポタージュが運ばれてきたが、Hon氏もKaz氏も、それには目もくれない。やがてW氏も布盤と駒を出した。うああっ…。どいつもこいつも将棋バカだ。
Hon氏は▲4三歩の拠点を作り、▲4二銀の打ちこみ。金を1枚剥がしてから▲5一角と打ち、ますます快調だ。きょうのHon氏は冴えている。
私たちが雑談をしていると、Kaz氏の「負けました」という声が聞こえた。局面を見ると、Kaz氏が王手ラッシュをかけ、Hon氏が▲1七玉と逃げたところで終局していた。先手玉に詰めろが続かず、後手玉は受けても一手一手。これは投了もやむを得ない。
Hon氏、緩急自在の指し回しで、会心の一局であった。
(17日につづく)
きのうの当ブログで、中村真梨花女流二段とR氏の将棋を紹介したが、R氏のブログで△6四角後の指し手がアップされたので、こちらでも「解答」を記す。
△6四角に▲5五桂が、中村女流二段も絶賛したR氏の好手。中村女流二段は△5四歩と催促したが、▲4三桂成△3七歩成▲4四成桂△2八と▲3四成桂の結果は、下手十分。
最後はR氏に一失があり中村女流二段が勝ったが、終局一手前まで、むずかしい戦いだった。