第39期女流名人位戦Ａ級リーグ・挑戦者＆降級者予想

第39期女流名人位戦Ａ級リーグは、きょう13日の石橋幸緒女流四段×岩根忍女流二段戦からスタートする。
そこできょうは、女流名人への挑戦者と、降級者３人を予想する。

今期のＡ級リーグ参加者は以下の10人。

１位　清水市代女流六段
２位　矢内理絵子女流四段
３位　中村真梨花女流二段
４位　甲斐智美女流王位
５位　斎田晴子女流五段
６位　上田初美女王
７位　岩根 忍 女流二段
８位　石橋幸緒女流四段
９位　本田小百合女流二段
10位　室田伊緒女流初段

では予想を書く。

挑戦：清水女流六段
降級：岩根女流二段、石橋女流四段、室田女流初段

挑戦者は清水女流六段とした。前期・前々期の９勝０敗は素晴らしく、今期も清水女流六段が突っ走ると見た。ほかのメンバーも実力者ぞろいなのだが、ちょっと差がついている。清水女流六段が３敗するとは思えない。負けても２敗までだろう。
ほかのメンバーも、よくて２敗までだろう。１敗でリーグを終えるとは思えない。
となれば清水女流六段とは、よくてプレーオフになるが、これは清水女流六段が手厚いと思う。また里見－清水の顔合わせになるのか…。

降級者選びはかなり迷ったが、岩根女流二段、石橋女流四段、室田女流初段の３人とした。
岩根女流二段は元奨励会員で、タイトル戦の経験もある強豪なのだが、どうも調子の波が大きいようである。先ごろ終了した女流王位リーグでは、まさかの１勝４敗。やがて調子は戻ってくるだろうが、これでは女流名人位戦のＡ級残留は赤信号だ。
岩根女流二段はファンランキングのトップ10に入っているが、願望と予想は別である。涙を飲んで降級候補とした。
２人目は石橋女流四段とした。石橋女流四段こそ確実に、好不調の波が大きい。しかもここ数か月は、不調の期間が長いと思う。最近では、これが石橋女流四段の真の実力だったんじゃないか？　と訝るほどだ。先の女流王位リーグでも１勝４敗だった。
もうひとつ、LPSAの石橋女流四段と中井広恵女流六段は、交互にＡ級とＢ級を行ったり来たりしている。順番でいけば、今期は石橋女流四段が落ちる番である。石橋女流四段には、こんなジンクスは打ち破ってほしいのだが、どうなるか。
３人目は室田女流初段とした。室田女流初段は「若手の中堅」というイメージがあって、正直、実力のほどが分からないのだが、さすがにＡ級リーグの家賃は高いのではないかと思う。
もっとも、女流王位リーグ表を見ると、ここにも室田女流初段の名前があった。これは室田女流初段、確実に実力をつけている証左である。
やはり私生活での充実が大きいのだろう。
なお本田女流二段は、驚異の「残留力」を発揮して、首の皮一枚で残ると見た。
今回女流王位リーグをまじまじと見て、女流名人位戦Ａ級リーグに入っている10人は、そろって女流王位リーグ（「女流王位」を含む）にも入っていたので、ビックリした。冒頭にも書いたが、やっぱりＡ級リーグには実力者がそろっているのである。
清水女流六段は再度の檜舞台登場を目指し、それ以外の女流棋士は「打倒清水」を目指して、頑張ってください。