一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

四十たび大野教室に行く(中編)

2013-02-09 01:17:28 | 大野教室

第1図以下の指し手。
▲3五歩△7八銀▲5七金△8七銀成▲8三歩△同飛▲3四金△2二金▲4一銀△4二玉▲4三金△同玉▲3四歩△同玉▲3八飛△3五歩▲4五歩△4二銀▲5二銀不成△2七金
▲3九飛△8六飛▲4六金△3八銀▲7九角(第2図)

ここは▲6八玉と指せば無難だったのだろう。しかし私は▲3五歩と伸ばした。これに△3九歩成なら、▲3四金△2九と▲2三飛成で下手優勢。
大野七段は予定の△7八銀だが、私は「両取り逃げるべし」と▲5七金。局後、大野八一雄七段に真っ先に褒められた好手である。現在下手は攻め駒不足。半分遊び駒の▲6七金が一枚加われば大きいのだ。

第2図以下の指し手。
△2四歩▲3五金△2三玉▲2四金△3二玉▲2三歩△同金▲同金△同玉▲2四歩(投了図)まで、一公の勝ち。

△3八銀に▲7九角。大野七段は△2四歩だが、私は▲3五金以下タコ金の要領で上手玉を攻め、不思議な勝利を収めることができた。僻地にいる▲8八角と▲6七金が上手玉の死命を制すとは思わなかった。

私は感想戦で、△2四歩に代えて△4五桂を述べた。もちろん大野七段もこの手は考えていたが、何かイヤな手が見えて変更したという。
しかし△4五桂以下は上手玉がヌルヌルしており、寄せが分からない。ごちゃごちゃやった後、あっ、これで寄りです、と大野七段が駒を動かしたが、私だったら寄せられなかった。
振り返って、△2二金(△2四金がイヤだった)、△2四歩などは、上手らしからぬ手だった。大野七段が下手の力量を見るため、緩めてくれたのだと思う。
2時55分にHon氏も来て、ここで3時休みになった。
私(たち)は備え付けのパソコンで女流名人位戦予選の実戦を鑑賞する。私には指せない手のオンパレードで、さすがに女流棋士は違うと思う。
休憩後は、M君に教えを請う。以前奨励会のO君と平手で指したことがあったが、それは私が図々しいというもので、本局は香落ちを所望した。
2面指しで、隣ではSat君が平手で挑んでいた。角換わりに進んでいた。
こちらはM君の三間飛車。△3五歩と伸ばしてくれたら、先日植山悦行七段に教わった指し方を試すところだったが、M君はなかなか突いてくれず、△1二飛。すっかりアテが外れてしまった。
M君と初めて指したとき、M君はどこかオドオドしたふうだったが、いまはすっかり風格が出てきて、駒を持つ手つきに自信があふれている。棋力が人を造る、の好例であろう。
将棋は持久戦模様に進む。私は天守閣美濃に構えた。▲1四歩△同歩▲同香。あまり利かないが、タダ取りされなければいいと思った。M君△8三銀。離れ駒ができた瞬間に、私は飛車交換を挑む。
M君、△7五歩~△7四歩の継ぎ歩。▲同歩△同銀なら▲7五歩で追い返せる。私は怪訝に思いながら▲7四同歩だが、△7五桂と打たれて飛び上がった。やむない▲7七玉に△6九竜!▲同銀△8七金▲6八玉△8八金、と角を取られては、一遍に具合が悪くなった。もっとも△8八金の働きもいまひとつで、それほど形勢は開いていなかったようだ。
では中盤戦の局面を紹介する。

上手が△7四銀と歩を払った局面。そのままだと▲7三桂があるから、これはやむを得なかったようだ。
さて、次の一手は。
(つづく)
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