「申し訳ありませんが、写真撮影およびビデオ撮影はご遠慮ください。皆さまの記憶にとどめてください」
チッ…またかと思う。旭川冬まつりで戦隊ヒーローが出てきたときもそうだったが、最近はイベントの写真・ビデオ撮影を禁止するところが多くなった。これ、インターネットが発達したことの弊害で、画像の流出を恐れているのだ。肖像権の問題もあろう。しかし私の場合はネットにアップせず個人で楽しむので、こうした措置は納得できないのである。
今回のグループは「ぱすぽ」といった。どのくらい有名かは知らぬが、シラケてしまって、私はその場を離れた。
10丁目の「ちびまる子ちゃん in Hawai’i」では、午後2時からフラダンスのショーがある。こちらにシフトを移して、しばし鑑賞。男女6人によるダンスは力強くしなやかで、見応えがあった。
再び5丁目へ戻る。2時半から自衛隊のコンサートがあるからだ。しかしそこまではけっこう距離があり、例えば4丁目と11丁目には、地下鉄東西線が通っている。駅でいったらほぼ一駅ぶんなのだ。
が、ちょっとお腹が空いたので、9丁目のどん兵衛ブースに入る。「きつねどん兵衛」は北海道仕様があり、出汁に利尻昆布を使っているという。200円というのがアレだが、試してみることにした。
ブースに入って注文すると、クジがあった。なるほど、これがサービスか。クジは3等で、「どん兵衛釜めし」が当たった。ここで運を使ってしまうからいけない。
北海道版どん兵衛は上品な味で、美味かった。
緑効青汁ブースに寄り、本日2杯目の青汁をいただく。また試供品をいただいた。緑効青汁万歳!
5丁目には定刻を少し遅れて到着。すでに自衛隊北部方面音楽隊の面々は、ステージに上がっていた。早速演奏が開始され、軽快な音楽が流れる。自衛隊の演奏は真駒内時代から聴いているが、毎年素晴らしい。
「虹と雪のバラード」が演奏される。1972年に開催された札幌オリンピックのテーマソングで、北海道民の心の歌である。私もこの曲が大好きで、このメロディーを聴くとなぜか泣けてくるのだ。2010年7月に中井広恵女流六段を招き、将棋仲間で焼肉&カラオケパーティーを開いたときは、中井女流六段とこの歌をデュエットしたものだった。
自衛隊の演奏が終わったが、私たちは拍手を続ける。「アンコール!」の声も飛んで、アンコールになった。これも毎年のお約束である。
都合30分、今年もコンサートを堪能した。また来年のお楽しみだ。
JTブースを何とか見つけ、ゴミ袋を返却する。記念品はゴミ袋で、ズッコケた。私はジュースが欲しかったが、ぜいたくは言えない。
再び札幌市資料館に入る。今度はホワイトコンサートを聴くためだ。2階の一室では、4組目の演奏が始まっていた。演者はモカシェスタ。ヴォーカルは伊藤由里子だ。といっても私は知らないが。
プログラムを見ると、1組目のグループが、「虹と雪のバラード」を演奏していた。これは聴きたかったが、まあ仕方ない。
満席だったので、部屋の外でジャズの調べを聴く。満ち足りた気分になって、4時少し前に、資料館を出た。
さて、ここで一休みである。といっても古本屋巡りだ。私は大通公園を外れ、すすきの方面に向かう。
札幌に来てから、カメラを首からぶら提げたままだ。立ち止まってリュックに仕舞っていると、すぐ先を「初音ミク電車」が通った!!
札幌市電では冬から春にかけて初音ミク電車を走らせており、今年で3回目…と、観光案内所で入手した初音ミクガイドブックには書かれてあった。
電車ダイヤも載っており、機会があれば一度拝みたいと思っていたのだが、まさか目の前を通るとは思わなかった。カメラなんか仕舞わずそのまま歩いていれば絶好のシャッターチャンスだったのだが、それを言っても詮無い。
終点・西4丁目の近くまで行くと、先ほどの電車が出発待ちをしているところだった。車体の前方には初音ミクのファンがバシャバシャ写真を撮っている。私はどうするか、微妙なところである。このままこの場で待ち、電車がこちらへ来たところを撮るか。それとも停留所まで駆けていって、車体を間近で撮るか。
私は駆けた。信号待ちをする。青になった。あっ!? 停留所に回り込む。あっ!! 出発しちゃった!! 何だこれ!! 私は横断歩道を引き返す。カメラを構える。外付けストロボが開かない! あっ、行っちゃう! バシャ! 1枚だけ撮れた。
…なんだ…。大した写真は撮れなかったなー。しょせん私は、初音ミクには縁がなかったということか! 次の初音ミク電車を待つほど、私はファンではない。先を急いだ。
「BOOKOFF札幌南2条店」に着く。何も旅行中に行かなくてもいいと思うだろうが、札幌には札幌の趣がある。コミック売り場に行き、1冊だけ買った。
続いては「まんだらけ」である。ここを冷やかすのも毎年の定番だ。しかし今年は、いつもの場所にない。スマホで調べると、移転したとの情報があった。
地図を出して、そこに向かう。まったくスマホというのは便利すぎる。今回の旅行も、列車ダイヤの調べは全部スマホで済ませている。スマホがあったら人間が堕落すると思う。
まんだらけ札幌店は、すすきの付近のビルの2階にあり、引越し前の3倍のスペースになっていた。けっこう時間を費やして、ここでも古本を1冊買った。
表に出ると、外はすっかり暗くなっていた。大通りを出ると、すぐ右には「すすきの氷の祭典」があった。いま鑑賞するのがスジなのだが、私は大通公園に戻る。6時から8丁目で、HTBのファイナルステージがあるからだ。
その8丁目は、チビッ子諸君の歌が始まっていた。いやこれはちょっと期待外れ。もっとアイドル系の歌手を予想していた。
またまた緑効青汁をいただく。本日3回目だ。しかし試供品はもらえなかった。さすがに品切れになったものだろう。
私は2丁目に向かう。2丁目は道新・氷の広場「氷の国~白き翼のプリンセス~」。ライトアップされた氷像が美しかった。
1丁目はJ:COMひろば。ここはスケートリンクが毎年好評だが、私には関係ない。
グッズ売り場で、雪まつり絵はがきを買う。500円で、17枚入り。今年は、缶バッジは買わなかった。
4丁目に向かう。7時から中村あゆみのライブがあるからだ。中村あゆみと言われて咄嗟に顔が思い出せないが、有名な歌手というイメージがある。
4丁目会場に着く。伊勢神宮は、いい感じにライトアップされていた。時間になり、中村あゆみが登場する。ああ、彼女か!
例によって「撮影はご遠慮ください」のアナウンスがあったが、まあ、そうであろう。
中村あゆみはハスキーボイスで、「翼の折れたエンジェル」を歌い上げた。
(つづく)
チッ…またかと思う。旭川冬まつりで戦隊ヒーローが出てきたときもそうだったが、最近はイベントの写真・ビデオ撮影を禁止するところが多くなった。これ、インターネットが発達したことの弊害で、画像の流出を恐れているのだ。肖像権の問題もあろう。しかし私の場合はネットにアップせず個人で楽しむので、こうした措置は納得できないのである。
今回のグループは「ぱすぽ」といった。どのくらい有名かは知らぬが、シラケてしまって、私はその場を離れた。
10丁目の「ちびまる子ちゃん in Hawai’i」では、午後2時からフラダンスのショーがある。こちらにシフトを移して、しばし鑑賞。男女6人によるダンスは力強くしなやかで、見応えがあった。
再び5丁目へ戻る。2時半から自衛隊のコンサートがあるからだ。しかしそこまではけっこう距離があり、例えば4丁目と11丁目には、地下鉄東西線が通っている。駅でいったらほぼ一駅ぶんなのだ。
が、ちょっとお腹が空いたので、9丁目のどん兵衛ブースに入る。「きつねどん兵衛」は北海道仕様があり、出汁に利尻昆布を使っているという。200円というのがアレだが、試してみることにした。
ブースに入って注文すると、クジがあった。なるほど、これがサービスか。クジは3等で、「どん兵衛釜めし」が当たった。ここで運を使ってしまうからいけない。
北海道版どん兵衛は上品な味で、美味かった。
緑効青汁ブースに寄り、本日2杯目の青汁をいただく。また試供品をいただいた。緑効青汁万歳!
5丁目には定刻を少し遅れて到着。すでに自衛隊北部方面音楽隊の面々は、ステージに上がっていた。早速演奏が開始され、軽快な音楽が流れる。自衛隊の演奏は真駒内時代から聴いているが、毎年素晴らしい。
「虹と雪のバラード」が演奏される。1972年に開催された札幌オリンピックのテーマソングで、北海道民の心の歌である。私もこの曲が大好きで、このメロディーを聴くとなぜか泣けてくるのだ。2010年7月に中井広恵女流六段を招き、将棋仲間で焼肉&カラオケパーティーを開いたときは、中井女流六段とこの歌をデュエットしたものだった。
自衛隊の演奏が終わったが、私たちは拍手を続ける。「アンコール!」の声も飛んで、アンコールになった。これも毎年のお約束である。
都合30分、今年もコンサートを堪能した。また来年のお楽しみだ。
JTブースを何とか見つけ、ゴミ袋を返却する。記念品はゴミ袋で、ズッコケた。私はジュースが欲しかったが、ぜいたくは言えない。
再び札幌市資料館に入る。今度はホワイトコンサートを聴くためだ。2階の一室では、4組目の演奏が始まっていた。演者はモカシェスタ。ヴォーカルは伊藤由里子だ。といっても私は知らないが。
プログラムを見ると、1組目のグループが、「虹と雪のバラード」を演奏していた。これは聴きたかったが、まあ仕方ない。
満席だったので、部屋の外でジャズの調べを聴く。満ち足りた気分になって、4時少し前に、資料館を出た。
さて、ここで一休みである。といっても古本屋巡りだ。私は大通公園を外れ、すすきの方面に向かう。
札幌に来てから、カメラを首からぶら提げたままだ。立ち止まってリュックに仕舞っていると、すぐ先を「初音ミク電車」が通った!!
札幌市電では冬から春にかけて初音ミク電車を走らせており、今年で3回目…と、観光案内所で入手した初音ミクガイドブックには書かれてあった。
電車ダイヤも載っており、機会があれば一度拝みたいと思っていたのだが、まさか目の前を通るとは思わなかった。カメラなんか仕舞わずそのまま歩いていれば絶好のシャッターチャンスだったのだが、それを言っても詮無い。
終点・西4丁目の近くまで行くと、先ほどの電車が出発待ちをしているところだった。車体の前方には初音ミクのファンがバシャバシャ写真を撮っている。私はどうするか、微妙なところである。このままこの場で待ち、電車がこちらへ来たところを撮るか。それとも停留所まで駆けていって、車体を間近で撮るか。
私は駆けた。信号待ちをする。青になった。あっ!? 停留所に回り込む。あっ!! 出発しちゃった!! 何だこれ!! 私は横断歩道を引き返す。カメラを構える。外付けストロボが開かない! あっ、行っちゃう! バシャ! 1枚だけ撮れた。
…なんだ…。大した写真は撮れなかったなー。しょせん私は、初音ミクには縁がなかったということか! 次の初音ミク電車を待つほど、私はファンではない。先を急いだ。
「BOOKOFF札幌南2条店」に着く。何も旅行中に行かなくてもいいと思うだろうが、札幌には札幌の趣がある。コミック売り場に行き、1冊だけ買った。
続いては「まんだらけ」である。ここを冷やかすのも毎年の定番だ。しかし今年は、いつもの場所にない。スマホで調べると、移転したとの情報があった。
地図を出して、そこに向かう。まったくスマホというのは便利すぎる。今回の旅行も、列車ダイヤの調べは全部スマホで済ませている。スマホがあったら人間が堕落すると思う。
まんだらけ札幌店は、すすきの付近のビルの2階にあり、引越し前の3倍のスペースになっていた。けっこう時間を費やして、ここでも古本を1冊買った。
表に出ると、外はすっかり暗くなっていた。大通りを出ると、すぐ右には「すすきの氷の祭典」があった。いま鑑賞するのがスジなのだが、私は大通公園に戻る。6時から8丁目で、HTBのファイナルステージがあるからだ。
その8丁目は、チビッ子諸君の歌が始まっていた。いやこれはちょっと期待外れ。もっとアイドル系の歌手を予想していた。
またまた緑効青汁をいただく。本日3回目だ。しかし試供品はもらえなかった。さすがに品切れになったものだろう。
私は2丁目に向かう。2丁目は道新・氷の広場「氷の国~白き翼のプリンセス~」。ライトアップされた氷像が美しかった。
1丁目はJ:COMひろば。ここはスケートリンクが毎年好評だが、私には関係ない。
グッズ売り場で、雪まつり絵はがきを買う。500円で、17枚入り。今年は、缶バッジは買わなかった。
4丁目に向かう。7時から中村あゆみのライブがあるからだ。中村あゆみと言われて咄嗟に顔が思い出せないが、有名な歌手というイメージがある。
4丁目会場に着く。伊勢神宮は、いい感じにライトアップされていた。時間になり、中村あゆみが登場する。ああ、彼女か!
例によって「撮影はご遠慮ください」のアナウンスがあったが、まあ、そうであろう。
中村あゆみはハスキーボイスで、「翼の折れたエンジェル」を歌い上げた。
(つづく)