一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行0・蛇足

2013-02-25 00:03:34 | 旅行記・北海道編
もう遅い時間なので、地下街の店はさすがにシャッターが下りている。そんな中、パン屋が開いていたので、条件反射的に入った。旅先でパン屋に入るのは、私の密かな定番なのである。
この店の閉店は午後10時。現在9時47分だから、ギリギリ間に合った形だ。
たこやきパンやら何やら、斬新なパンがある。この店は創作パンに力を入れているようだ。きなこパンなど、美味しそうな菓子パンを3つ購入した。
大通駅に到着する。ここから先の地下歩道は2011年3月に全通した。雪の時期は足元を気にしなくて済むし、暖房も効いているので、ありがたい。
札幌駅に着いた。千歳までの切符を買う。きょうの宿は千歳駅前の「千歳エアポートホテル」を予定している。明朝は無料送迎があるので、道内での交通費出費はこれが最後である。計算してみると、「周遊きっぷ・札幌道北ゾーン」を使った場合と比べて、570円多く遣っていた。小樽を往復しなかったので、「赤字」が最小限で済んだ。
22時28分の普通電車に乗る。23時07分、千歳着。すぐチェックインし、翌朝6時50分の送迎バスを予約した。
「千歳エアポートホテル」はここ数年の定宿で、価格が安いこともあるが、特別なビデオが無料で観られることが大きい。無料だからといってわざわざ観る気はないけれど、そのサービス精神に敬意を表したいところである。
昨年も記したが、その無料ビデオの内容を今年も記すと、「映画」「アニメ/TVドラマ」「バラエティ/癒し」「NHK」「ミュージック」「アダルト」「無料作品」と6ジャンル+1に分かれていた。
ここからまた細分化されており、たとえば「アダルト」だと、「フェチ/ハードコア・12本」「女優/アイドル・9本」「素人/女子校生・8本」「人妻・熟女/働くお姉さん・12本」「ナンパ/ギャル・4本」「Rシネマ・5本」に分かれていた。全部で50本。当然ながら、とても数時間で観切れるものではない。
ともあれせっかくなので、このジャンルを鑑賞してみた。リモコンの動きはスムーズで、快適だ。先月の郡山がひどかったから、余計それを感じる。
ビデオを観ながら菓子パンを頬張る。これはこれで至福の時間である。
しかしビデオの内容はというと、こちらも郡山と同じく似たりよったりで、思わず見入ってしまうものはなかった。もう少しいい女優を使えないものかと思う。それとやっぱり、話のスジがおもしろくない。ただちちくりあっているだけではダメなのである。
そんな中で、かすみりさはいい演技をしていたと思う。
ライティングデスクの壁に取り付けられている鏡を見る。髪の毛が一段と薄くなったと思う。このままいやらしくハゲていくのかと思うと、暗澹たる気持ちになった。

翌12日(火)朝6時20分、スマホのアラームで叩き起こされた。心臓がバクバクいっているのが分かる。前日就寝したのが午前3時。明らかに睡眠不足で、こうなるのが分かっていながら、つい夜更かしをしてしまった。これは特別なビデオを観すぎたからではなくて、北海道最後の夜を眠ってしまうのが惜しかったからである。
6時50分の送迎バスに乗る。始発は乗客が少なかったが、もう一軒の「アネックスホテル」で大人数が乗車して、けっこうな人数になった。
前夜は札幌を楽しみ、きょうの朝イチで帰る、という人も多いということだ。
新千歳空港に着く。土産物店で、自宅と隣の親戚、大野教室へのお土産を買う。
インフォーメーションで本屋のありかを聞き、「道内時刻表」も買った。今年は結局使わなかったが、コレクションとして購入した。
さらに酒屋へ寄り、松尾香織女流初段へのお土産も買う。松尾女流初段には今月の15日にLPSA芝浦サロンで将棋を教えてもらう予定である。さすがに手ぶらでは行けないと思う。
「雪中美人」という日本酒を買った。「松尾先生は美人だと思う」と言ったのは将棋ペンクラブのA氏だったか。これを聞いた当初は、美的感覚は人それぞれ、と吹き出してしまったが、いまはA氏の言うことも理解できる。この日本酒は、松尾女流初段のイメージにピッタリだった。
8時15分発のスカイマークに乗る。席は「30C」だ。この便は満席とのこと。左に誰が座るか知らんが、どうせオッサンなんだろうなあ、と期待せずにいたら、しばらくしてギャル系の女性が座ったので、ビックリした。イメージ的には鈴木奈々というところか。
さらに通路を挟んだ右前には、コスプレ系の服を着た女性がすわったので、二度ビックリした。太ももの絶対領域がまぶしい。
当たり前だが、この飛行機は東京行きである。もう、機内は東京の一部なのだった。
飛行機は定刻に離陸した。スカイマークは飲み物のサービスもないし、機内誌もおもしろくないので、やることもない。
左の女性はというと、コンパクトを開けて、化粧をし始めた。これは奇遇だ。今回は行きと帰りの両方で、女性のメイクを目にしたことになる。
さらに彼女は、ネイルのアートを始めた。ハデハデなネイルを装着している。狭い機内でも、いろいろやることはあるのだと、妙に感心した。
私は寝不足なので、さすがに目を閉じる。と、私の左肩に、彼女の気配を感じた。彼女も眠りに落ち、私の肩越しに、頭をあずけてきたのだ(正確には触れていない)。
ずいぶん無防備だなーと思うが、悪い気はしない。そのまま緊張していると、彼女は体勢を変え、向こうの男性のほうに頭をやった。何だかおもしろくない。
しばらくすると、今度は私のほうへ頭を戻す。最終的にはこっちだったか。私が勝利した気分になって、何だかうれしかった。
飛行機は安定飛行を続けている。東京までは、あと20分である。
(おわり)
コメント (9)
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