さっきから女性司会者が、最後のイベントの説明をしていた。スタッフが用意したアイスキャンドル-その数200個!!を、観光客がステージ前の階段に設置し、灯りをともす。観光客はそのままステージに登り、それらのキャンドルを観賞するというものだった。
しばらくすると、ローソクの炎の形をしたアイスキャンドルが運び出された。すぐにでも人が群がるだろうと思いきや、そうでもない。観光客の絶対数が少ないのだ。夜まで盛況なのはさっぽろ雪まつりだけということか。
そこで私も参加する。キャンドルは設置するが、ガスライターが配られないので、そのままにした。
しかし進行がグズグズしている。私は一刻も早くここを離れ、買物公園通りで氷像を鑑賞したいのだ。
早くキャンドルを捌かなければいけない。私はさらに2基設置。火はスタッフが点けてくれると思った。約10分後、ようやく全200基に灯りがともった。
私はステージに上がる。いささか迫力に欠けるが、そこそこ幻想的だった。しかし来年同じ企画をやるなら、500基はほしいところである。
ここで旭橋河畔会場とはオサラバ。来年も私はここに来られるのか? 来られたら、どんな精神状態になっているだろう。想像するのが恐ろしい。
買物公園通りの氷像は、ライトアップされて生き生きしていた。きょうは一日雪が降らなかったので、像も綺麗だ。
裸像や動物など定番ものもあったが、芸術性が匂うものもあり、足を止めてはカメラに収める。8条通から駅前の宮下通まで、じっくり鑑賞した。
さて、遅い夕食を摂ることにする。買物公園通りを引き返し、ここ何年かの定番にしている「敦煌」に入る。ちょっと迷って、五目やきそばを注文した。確かな味で、美味かった。
店を出ると、氷像が消灯されていた。ライトアップは午後9時までだったようだ。
きょうの宿は前日に続いて「COMIC BUSTER Compa3.7」を予定している。何時に入ってもいいのだが、もう少し旭川最後の夜を楽しみたい。
私は繁華街をうろうろし、「みよしや」で300円のカレーライスを食した。北海道に来てからの食事を列記すると、おにぎり、幌加内そば、特上にぎり、ラーメン、牛丼、たぬきそば、たぬきうどん、五目やきそば、カレーライス、となる。いつもながら、味気ない。
「COMIC BUSTER」には9時半ごろ入店した。きょうは「ナイト12時間パック」を選択する。フラットブースに入り、前夜と同じく、ペットボトルにお茶を補充した。自己嫌悪だ。読むマンガは「ゴルゴ13」「HOTEL」。しかしこんな生活をしていていいのか。堕落していると思う。
10日は午前2時に就寝した。
スマホは8:30にセットしていたが、11日(月・祝)朝は7時ごろ目が覚めた。
このままウダウダしていてもいいのだが、起きたら起きたで、一刻も早く札幌に向かったほうがいいようにも思う。身支度を整えて、7時54分にネットカフェを出た。
札幌へは高速バスを利用する。もし鉄道を使って札幌まで行こうとすれば、特急料金込みで5,000円近くかかってしまう(往復なら安くなるSきっぷはあるが、私の行程は「一筆書き」が多いので、なかなかこの恩恵を受けられない)。バスで行けば2,000円である。
ネットカフェから中央バスターミナルへは意外に近かった。札幌までは30分ヘッドで出ているはずだから、うまくいけば8時発のバスに乗れてしまう。
現在7時58分。あの信号を渡ればすぐだ。青が点滅した。ここが運命の分かれ道だが、私はとどまった。歳を取って、積極的に動く気力がなくなったのだ。
私は引き返し、買物公園通りのマクドナルドで、持ち帰り用の朝食を買う。店頭の看板には、マンデーの無料サービスとして、ソーセージマフィンとプレミアムローストコーヒー(こちらは終了)が掲示されていた。とりあえず私は中に入る。
朝セットのようなものはないかと問うと、店員さんがそれらしきメニュー表を出してきた。
しかし「フィレオフィッシュ420円」などとある。ずいぶん高額だが、これに飲み物か何かが付くのだろうか。私はよく分からず、フィレオフィッシュとプレミアムローストコーヒーS、ハッシュポテトを注文する。しかし合計490円は定価をそのまま足しただけだった。私は変な頼み方をしてしまったのだろうか。
ソーセージマフィンが無料でついてきたから不満も半分というところだが、何となく納得がいかなかった。
中央バスターミナルに入る。次のバスは8時30分発と思いきや、朝は本数が多く、8時20分発があった。これはありがたい。
旭川→札幌の高速バスは昨年も利用するつもりだったが、高速道路が豪雪で閉鎖。私は路線バスで深川~滝川と乗り継ぎ、そこから特急電車で札幌に向かったのだった。今年はそのリベンジというわけである。
高速あさひかわ号、定刻発車。すぐに「この先は大雪のため、札幌着は遅れます」とのアナウンスが入る。昨年のことを考えれば、少しの遅刻ぐらい何でもない。
私はソーセージマフィンをパクつく。無料だから美味い。
何とかいうバス停に止まり、何人かが乗車した。けっこうな乗車率である。きょうはさっぽろ雪まつりの最終日。全国から多くの人が集まるのだ。
高速道路に入った。旅行中に何度か高速バスを利用したことがあるが、景色はどこも似たりよったりで、いまひとつだ。
バスは高速に入る。左の窓から陽が射した。きょうも天気はいいらしい。この3日間、お陰で天気には恵まれた。やはり私は雨男ではなかったのだ。
熱いコーヒーを飲む。ちょっとウトウトする。目を覚ます。辺りに目をやる。車窓の景色を楽しむ。狭い空間でも、いろいろやることはあるのだ。
バスは高速を下り、札幌市内に入った。意外にスイスイ来た気がする。時計台前、10時31分着。定刻より4分も早かった。特急電車を使えば同区間は1時間20分だが、バスなら時計台や大通公園まで連れて行ってくれるので、若干時間を詰められる。
あるガイドブックによると、時計台のオススメ度は低い。しかし札幌のシンボルであることに変わりはない。私は時計台の前に着くと、その対面にあるビルの2階踊り場に出て、写真を撮った。
さて、いよいよさっぽろ雪まつりだ。しばらく歩くと、大通公園内に建造物が見えてきた。
(22日につづく)
しばらくすると、ローソクの炎の形をしたアイスキャンドルが運び出された。すぐにでも人が群がるだろうと思いきや、そうでもない。観光客の絶対数が少ないのだ。夜まで盛況なのはさっぽろ雪まつりだけということか。
そこで私も参加する。キャンドルは設置するが、ガスライターが配られないので、そのままにした。
しかし進行がグズグズしている。私は一刻も早くここを離れ、買物公園通りで氷像を鑑賞したいのだ。
早くキャンドルを捌かなければいけない。私はさらに2基設置。火はスタッフが点けてくれると思った。約10分後、ようやく全200基に灯りがともった。
私はステージに上がる。いささか迫力に欠けるが、そこそこ幻想的だった。しかし来年同じ企画をやるなら、500基はほしいところである。
ここで旭橋河畔会場とはオサラバ。来年も私はここに来られるのか? 来られたら、どんな精神状態になっているだろう。想像するのが恐ろしい。
買物公園通りの氷像は、ライトアップされて生き生きしていた。きょうは一日雪が降らなかったので、像も綺麗だ。
裸像や動物など定番ものもあったが、芸術性が匂うものもあり、足を止めてはカメラに収める。8条通から駅前の宮下通まで、じっくり鑑賞した。
さて、遅い夕食を摂ることにする。買物公園通りを引き返し、ここ何年かの定番にしている「敦煌」に入る。ちょっと迷って、五目やきそばを注文した。確かな味で、美味かった。
店を出ると、氷像が消灯されていた。ライトアップは午後9時までだったようだ。
きょうの宿は前日に続いて「COMIC BUSTER Compa3.7」を予定している。何時に入ってもいいのだが、もう少し旭川最後の夜を楽しみたい。
私は繁華街をうろうろし、「みよしや」で300円のカレーライスを食した。北海道に来てからの食事を列記すると、おにぎり、幌加内そば、特上にぎり、ラーメン、牛丼、たぬきそば、たぬきうどん、五目やきそば、カレーライス、となる。いつもながら、味気ない。
「COMIC BUSTER」には9時半ごろ入店した。きょうは「ナイト12時間パック」を選択する。フラットブースに入り、前夜と同じく、ペットボトルにお茶を補充した。自己嫌悪だ。読むマンガは「ゴルゴ13」「HOTEL」。しかしこんな生活をしていていいのか。堕落していると思う。
10日は午前2時に就寝した。
スマホは8:30にセットしていたが、11日(月・祝)朝は7時ごろ目が覚めた。
このままウダウダしていてもいいのだが、起きたら起きたで、一刻も早く札幌に向かったほうがいいようにも思う。身支度を整えて、7時54分にネットカフェを出た。
札幌へは高速バスを利用する。もし鉄道を使って札幌まで行こうとすれば、特急料金込みで5,000円近くかかってしまう(往復なら安くなるSきっぷはあるが、私の行程は「一筆書き」が多いので、なかなかこの恩恵を受けられない)。バスで行けば2,000円である。
ネットカフェから中央バスターミナルへは意外に近かった。札幌までは30分ヘッドで出ているはずだから、うまくいけば8時発のバスに乗れてしまう。
現在7時58分。あの信号を渡ればすぐだ。青が点滅した。ここが運命の分かれ道だが、私はとどまった。歳を取って、積極的に動く気力がなくなったのだ。
私は引き返し、買物公園通りのマクドナルドで、持ち帰り用の朝食を買う。店頭の看板には、マンデーの無料サービスとして、ソーセージマフィンとプレミアムローストコーヒー(こちらは終了)が掲示されていた。とりあえず私は中に入る。
朝セットのようなものはないかと問うと、店員さんがそれらしきメニュー表を出してきた。
しかし「フィレオフィッシュ420円」などとある。ずいぶん高額だが、これに飲み物か何かが付くのだろうか。私はよく分からず、フィレオフィッシュとプレミアムローストコーヒーS、ハッシュポテトを注文する。しかし合計490円は定価をそのまま足しただけだった。私は変な頼み方をしてしまったのだろうか。
ソーセージマフィンが無料でついてきたから不満も半分というところだが、何となく納得がいかなかった。
中央バスターミナルに入る。次のバスは8時30分発と思いきや、朝は本数が多く、8時20分発があった。これはありがたい。
旭川→札幌の高速バスは昨年も利用するつもりだったが、高速道路が豪雪で閉鎖。私は路線バスで深川~滝川と乗り継ぎ、そこから特急電車で札幌に向かったのだった。今年はそのリベンジというわけである。
高速あさひかわ号、定刻発車。すぐに「この先は大雪のため、札幌着は遅れます」とのアナウンスが入る。昨年のことを考えれば、少しの遅刻ぐらい何でもない。
私はソーセージマフィンをパクつく。無料だから美味い。
何とかいうバス停に止まり、何人かが乗車した。けっこうな乗車率である。きょうはさっぽろ雪まつりの最終日。全国から多くの人が集まるのだ。
高速道路に入った。旅行中に何度か高速バスを利用したことがあるが、景色はどこも似たりよったりで、いまひとつだ。
バスは高速に入る。左の窓から陽が射した。きょうも天気はいいらしい。この3日間、お陰で天気には恵まれた。やはり私は雨男ではなかったのだ。
熱いコーヒーを飲む。ちょっとウトウトする。目を覚ます。辺りに目をやる。車窓の景色を楽しむ。狭い空間でも、いろいろやることはあるのだ。
バスは高速を下り、札幌市内に入った。意外にスイスイ来た気がする。時計台前、10時31分着。定刻より4分も早かった。特急電車を使えば同区間は1時間20分だが、バスなら時計台や大通公園まで連れて行ってくれるので、若干時間を詰められる。
あるガイドブックによると、時計台のオススメ度は低い。しかし札幌のシンボルであることに変わりはない。私は時計台の前に着くと、その対面にあるビルの2階踊り場に出て、写真を撮った。
さて、いよいよさっぽろ雪まつりだ。しばらく歩くと、大通公園内に建造物が見えてきた。
(22日につづく)