一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

四十一たび大野教室に行く(前編)

2013-02-26 00:16:59 | 大野教室
16日(土)は、埼玉県川口市にある「大野教室」に行った。午後1時27分に入室すると、下駄箱がほぼ満杯である。中では大野八一雄七段が4面指しを行っていた。さらにFuj×Hana戦も行われていた。
奥の部屋でも、植山悦行七段が3面指しを行っていた。さらに自由対局も1局。きょうは物凄い人数だ。
早速大野七段に指導を仰ぐ。私は居飛車で挑む。中盤までむずかしい戦いだったが、上手にジリジリ押される。
W氏が重役出勤したが、多くの客にビックリしている。
Aoさんも来席して、私の右に座った。きょうで2回目だ。大野七段に二枚落ちで教えてもらっている。平手好きのAoさんにしては感心だ。これは本気で強くなろうとしているらしい。
Aoさんに、ここへはよく来るのか聞かれる。月に1度くらいです、と答えておいた。
それにしても暑い。暖房がギンギンに効いているからだが、人いきれの熱気ということもある。「冷房にしましょうか」と大野七段が言ったが、これはうれしいジョークだったろう。大野教室の未来は明るい。
局面。△5五金!と大上段に出られた私は、数手後▲5五角と切り、▲5五飛と捌く。これで5筋からの成りこみが受からないと見ていたが、大野七段は△7八銀成▲同玉と下手玉を薄くしてから△5四歩。▲同飛なら△4五角の王手飛車だ。
私はやむなく▲8五飛だが、さらに上手は△8四歩。▲同飛なら△9五角の詰めろ飛車取りだ(△6二に飛車がいる)。どうやっても飛車が成れるとフンでいたのに、たった2歩で堰き止められた。ギャフンとなった私は、以下いくばくもなく投了した。
このところ指し将棋が充実していると自認していたのだが、きょうは若干、心ここにあらず。気持ちが北海道に残っていた。
Minamiちゃんは、指導対局を終えたFuj氏に、学校の勉強を教えてもらっている。Minamiちゃんは来年高校受験だ。この1年が勝負である。
私はHanaちゃんと指す。Hanaちゃんの先手で▲7六歩△8四歩▲6八銀。
Hanaちゃんの得意技はゴキゲン中飛車で、私との将棋では、無理なく中飛車に振りたいため、あえて後手番を所望するほどだったが、▲6八銀は珍しい。
△3四歩▲6六歩△6二銀に▲4八銀!! 矢倉か!? Hanaちゃん、バリバリの振り飛車党だったのに、これはずいぶんなイメージチェンジをしたものだ。
私は矢倉中飛車に構え、▲8八玉目がけて△8五桂。Hanaちゃんは数手後▲8五銀と銀桂交換に甘んじたが、これなら後手が十分だと思った。
しかし▲2四歩△同歩に▲2三歩の叩きが厳しかった。私はふらふらと△同金だが、▲1五桂でシビレた。これで将棋は終わっている。

私は未練がましく指し継ぐが、図から▲4五角が決め手。▲6三角成△同金▲3二銀までの詰みと、▲6三角成△同金▲7二銀の両狙いが受からない。ここで私は投了した。
Hanaちゃんは将棋が粗く、本気を出せばこちらが勝つ、とフンでいたのだが、気が付けば私の連戦連敗。先の言は、私の負け惜しみにすぎなかった。
加えてHanaちゃんが居飛車も勉強しだしたとなると、これは厄介である。次回対局するときは、全身全霊をかけて負かしに行くつもりである。
3局目、植山七段に教えてもらおうと思ったが、Aoさんへの指導対局で手が離せないようだ。そこで、Ha氏と戦うことにした。
振り駒で私の後手。Ha氏の通常四間飛車に、私は結果的に中央位取りを採った。中盤、何度も振り飛車に捌かれる危機があったが、ことごとくHa氏が見送り、さすがに私が優勢になった。
Ha氏が▲4四銀と△5三金に当てて打った手に対して、じっと△5二金引が決め手。これで△4三歩の銀殺しが受からない。以下は私の快勝となった。
ここ大野教室で最も棋力を伸ばしたといわれるHa氏だが、まだ甘いところがあるようだ。
ここで3時休みとなった。
(つづく)
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