第74期順位戦昇降級者予想・答え合わせ

12日に松本清張の「地方紙を買う女」を観たが、おもしろくはあったけれど、今一つだった。
というのは、1957年の原作を現代に置き換えるのは、設定上無理があったから。
これは2004年のテレビドラマ化の時も指摘されていたから、2016年では何をかいわんや。
松本清張作品の映像化は、原作と同じ年代で製作したほうが、よりリアリティが出ると思う。

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３月10日のＢ級１組順位戦最終局をもって、今年度の順位戦がすべて終了した。
当ブログでは昨年６月２日に、名人挑戦者および順位戦各クラスの昇降級予想を書いた。今日はその答え合わせをする。

Ａ級：
名人挑戦　渡辺明棋王→佐藤天彦八段
降級　久保利明九段、郷田真隆王将→◎久保九段、◎郷田王将
佐藤八段のＡ級１期目の挑戦は見事。４月からの名人戦が楽しみだ。
タイトル保持者が降級してしまったが、それがＡ級ともいえる。

Ｂ級１組：
昇級　豊島将之七段、稲葉陽七段→三浦弘行九段、◎稲葉七段（八段に）
降級　谷川浩司九段、先崎学九段→村山慈明七段、◎先崎九段
豊島七段がいきなり５連敗した時は、おのが見る目のなさに呆れた。豊島七段はその後７連勝して面目を保ったが、やっと勝ち越しているようでは、未来も暗い。来期に期待する。

Ｂ級２組：
昇級　菅井竜也六段、戸辺誠六段→糸谷哲郎八段、飯島栄治七段
糸谷八段の昇級は分かる。しかし飯島七段の昇級には恐れ入りました、と頭を下げるしかなかった。

Ｃ級１組：
昇級　中村太地六段、千田翔太五段→◎中村六段、斎藤慎太郎六段
大人数のＣ級１組も、この２人は上がって当然。斎藤六段は、以前昇級予想に名前を挙げたことがあり、実力者だと思う。
千田五段はNHK杯で大活躍したが、順位戦ではパッとしなかった。
あと、９勝１敗で頭ハネを喰らった北島忠雄七段は気の毒だった。勝率９割でランクアップしない世界がどこにあるか。Ｃ級１組はいいかげん昇級枠を増やすべきだろう。

Ｃ級２組：
昇級　三枚堂達也四段、八代弥五段、石井健太郎四段→宮本広志四段（五段に）、青嶋未来四段（五段に）、永瀬拓矢六段
永瀬六段は遅すぎた昇級。しかしほかの２人はまったく予想できなかった。ともに９勝１敗は素晴らしい。
王位リーグ入りも果たした八代五段は無念の頭ハネだった。順位を上げて、来期こそ勝負だ。

以上、今期は14人中５人当たり。感覚的にはもう少し当たったと思ったが、以前推していた棋士が昇級したというデジャヴュもあるのだろう。
来期はもう少し的中させたい。