一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第35期竜王ランキング戦

2021-12-05 14:01:57 | 男性棋戦
最近、知人からいろいろお誘いを受けることがあるのだが、私の一方的な都合でお断りせざるを得ない状況が続いている。
それでなくても私は交際範囲が狭いのに、ここで不義理を重ねたら、ますます社会的交流がなくなってしまう。
といって現状を易々と変えることはできないのがもどかしいが、あと1、2年で何とかせねばならないと思う。

   ◇

先月から第35期竜王戦が始まっている。第34期では藤井聡太三冠が竜王位に就き、ランキング戦では6期ぶりに「藤井聡太」の名前が消えた。
私は藤井竜王の6期連続ランキング戦優勝、すなわち「全クラス優勝」に期待していたので、この竜王獲得はちょっぴり残念でもあった。
では今期のトーナメント表を見ながら、雑感を記してみる。
まず1組は渡辺明名人VS豊島将之九段の、元竜王対決がある。1回戦で当たるには惜しいカードだ。この敗者は次も負けると降級で、竜王戦は1組を確保するのが本当に難しい。
竜王8期の羽生善治九段はきのう佐藤和俊七段と戦い、快勝して1組を確保した。
2組は右端に佐藤康光九段の名前がある。1回戦はシードなので、2回勝てば1組昇級&本線トーナメント進出が決まる。右の山では唯一のA級でもあり、文字通り昇級候補の最右翼だ。
3組は誰が昇級するか、まったく分からない。竜王戦と相性がいい梶浦宏孝七段、若手実力者の近藤誠也七段あたりが有力か。ともに勝てば2回戦で当たるが、これが大一番になりそうな気がする。
4組は谷川浩司九段に注目している。谷川九段は第30期に3組から降級し、4組は5期目。4組のほかのメンバーを見ると優勝してもおかしくないのだが、これがどうしてどうして苦戦するのである。今年度成績も5勝12敗で、もうこんな数字でも驚かなくなった。
1回戦の相手は矢倉規広七段。勝って残留だけでも決めておきたい。
5組は重鎮・桐山清澄九段と藤倉勇樹五段がいる。おふたりとも半引退状態で、この竜王戦が最後の参加棋戦となっている。今期4組に昇級できなければ現役引退で、それぞれ南芳一九段(7日)、石田直裕五段と対局が組まれている。
当ブログで注目していた川上猛七段はフリークラス9年目で、今年度成績は1勝7敗。何と8月16日を最後に対局がない。当人も緊張の糸が切れてしまっているようだが、この竜王戦だけは最低限5組を確保したい。あわよくば4組昇級も狙いたいところで、メンバーを見る限り、川上七段の優勝も夢ではない。初戦は先崎学九段で、8日対局。
6組は女流棋士、奨励会員、アマチュアを含め69名の大トーナメント。注目の西山朋佳女流三冠は吉本悠太アマと対戦。吉本アマはかつて21歳でアマ竜王になった強豪で、今期のアマ竜王戦では4位にすべりこみ、出場権を得た。
西山女流三冠にとっては強敵で、ここを勝っても伊藤匠四段が待っている。ここを乗り越えれば、有力な昇級候補となる。
西山「奨励会三段」が14勝4敗で四段になれなかったのは、巡り合わせで仕方なかったとはいえ、当人にはもちろん、将棋界にもマイナスだった。だから西山女流三冠には、その悲劇を払拭するくらい活躍してもらいたいのだ。
コメント
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