この7日に第11期女流王座戦第3局があり、里見香奈女流四冠が西山朋佳女流王座を破った。しかもこれでストレート決着になったらしく、里見女流王座が再び五冠となった。展開をすっかり失念していた。
しかし里見女流五冠には悪いが予想外で、西山白玲がタイトルを取られるイメージはなかったから、私は呆気に取られるばかりだった。気が付けば西山「女流二冠」になってしまった。
東京オリンピックの余波かコロナ禍の影響か、女流棋戦は秋にタイトル戦が相次いで、何がなんだか分からなくなっている。ちょっと整理してみよう。
10月16日 第1期白玲戦第4局 ○西山朋佳女流三冠VS●渡部愛女流三段
※里見女流四冠=清麗、女流名人、女流王位、倉敷藤花
※西山女流四冠=白玲、女王、女流王座、女流王将
11月4日 第43期女流王将戦第3局 ○里見香奈女流四冠VS●西山朋佳女流王将
※里見女流五冠=清麗、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流三冠=白玲、女王、女流王座
11月17日 第3期清麗戦第5局 ○加藤桃子女流三段VS●里見香奈清麗
※里見女流四冠=女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流三冠=白玲、女王、女流王座
※加藤女流一冠=清麗
11月21日 第29期倉敷藤花戦第3局 ○里見香奈倉敷藤花VS●加藤桃子清麗
※里見女流四冠=女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流三冠=白玲、女王、女流王座
※加藤女流一冠=清麗
12月7日 第11期女流王座戦第3局 ○里見香奈女流四冠VS●西山朋佳女流王座
※里見女流五冠=女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流二冠=白玲、女王
※加藤女流一冠=清麗
10月16日に第1期白玲戦が終了し、西山女流四冠、里見女流四冠とタイトル数が同じになった。でも私は西山女流四冠の実力を買っている。西山女流四冠、里見女流四冠とも奨励会三段退会だが、里見奨励会三段に勝ち越しがなかったのに対し、西山奨励会三段は14勝を挙げたことがある。この実績は大きいと思う。さらに、西山VS里見のタイトル戦が西山女流四冠の4-0ということもあり、これからも西山女流四冠のタイトル数は増える一方とフンでいた。
ところが11月4日の第43期女流王将戦第3局で里見女流四冠が勝ち、五冠王に復帰。私は西山女流三冠を「女藤井聡太」と見ていたから、タイトル数の減退が信じられなかった。
さらに11月17日、第3期清麗戦第5局に加藤女流三段が勝って、女流棋士転向後初タイトル。これはこれで喜ばしいことだが、里見女流四冠もとんだところで足を掬われたものだ。今回の里見「女流五冠」は、わずか13日間だった。
その4日後、第29期倉敷藤花戦第3局で、里見倉敷藤花が防衛。勝負事にタラレバを言っても詮無いが、もし加藤清麗が勝っていたら、タイトルの分布が「里見3、西山3、加藤2」となり、さらにややこしいことになっていた。
そして今月7日、第11期女流王座戦で里見女流四冠が勝ち、女流五冠に復帰。西山女流三冠は女流二冠に後退したのである。
これで里見女流五冠は、西山女流二冠との対戦成績を13勝13敗の五分に戻した。だが里見女流五冠は「西山さんは格上の存在です」と語る。この謙虚さが素晴らしい。これはもう、里見女流五冠と西山女流二冠の実力は、全くの互角といってよい。
来年早々の第48期女流名人戦では、里見女流名人に伊藤沙恵女流三段が挑戦する。ここで里見女流名人が勝てば、しばらくは安泰。伊藤女流三段が勝てば、にわかに群雄割拠の様相を呈してくる。
しかし里見女流五冠には悪いが予想外で、西山白玲がタイトルを取られるイメージはなかったから、私は呆気に取られるばかりだった。気が付けば西山「女流二冠」になってしまった。
東京オリンピックの余波かコロナ禍の影響か、女流棋戦は秋にタイトル戦が相次いで、何がなんだか分からなくなっている。ちょっと整理してみよう。
10月16日 第1期白玲戦第4局 ○西山朋佳女流三冠VS●渡部愛女流三段
※里見女流四冠=清麗、女流名人、女流王位、倉敷藤花
※西山女流四冠=白玲、女王、女流王座、女流王将
11月4日 第43期女流王将戦第3局 ○里見香奈女流四冠VS●西山朋佳女流王将
※里見女流五冠=清麗、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流三冠=白玲、女王、女流王座
11月17日 第3期清麗戦第5局 ○加藤桃子女流三段VS●里見香奈清麗
※里見女流四冠=女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流三冠=白玲、女王、女流王座
※加藤女流一冠=清麗
11月21日 第29期倉敷藤花戦第3局 ○里見香奈倉敷藤花VS●加藤桃子清麗
※里見女流四冠=女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流三冠=白玲、女王、女流王座
※加藤女流一冠=清麗
12月7日 第11期女流王座戦第3局 ○里見香奈女流四冠VS●西山朋佳女流王座
※里見女流五冠=女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
※西山女流二冠=白玲、女王
※加藤女流一冠=清麗
10月16日に第1期白玲戦が終了し、西山女流四冠、里見女流四冠とタイトル数が同じになった。でも私は西山女流四冠の実力を買っている。西山女流四冠、里見女流四冠とも奨励会三段退会だが、里見奨励会三段に勝ち越しがなかったのに対し、西山奨励会三段は14勝を挙げたことがある。この実績は大きいと思う。さらに、西山VS里見のタイトル戦が西山女流四冠の4-0ということもあり、これからも西山女流四冠のタイトル数は増える一方とフンでいた。
ところが11月4日の第43期女流王将戦第3局で里見女流四冠が勝ち、五冠王に復帰。私は西山女流三冠を「女藤井聡太」と見ていたから、タイトル数の減退が信じられなかった。
さらに11月17日、第3期清麗戦第5局に加藤女流三段が勝って、女流棋士転向後初タイトル。これはこれで喜ばしいことだが、里見女流四冠もとんだところで足を掬われたものだ。今回の里見「女流五冠」は、わずか13日間だった。
その4日後、第29期倉敷藤花戦第3局で、里見倉敷藤花が防衛。勝負事にタラレバを言っても詮無いが、もし加藤清麗が勝っていたら、タイトルの分布が「里見3、西山3、加藤2」となり、さらにややこしいことになっていた。
そして今月7日、第11期女流王座戦で里見女流四冠が勝ち、女流五冠に復帰。西山女流三冠は女流二冠に後退したのである。
これで里見女流五冠は、西山女流二冠との対戦成績を13勝13敗の五分に戻した。だが里見女流五冠は「西山さんは格上の存在です」と語る。この謙虚さが素晴らしい。これはもう、里見女流五冠と西山女流二冠の実力は、全くの互角といってよい。
来年早々の第48期女流名人戦では、里見女流名人に伊藤沙恵女流三段が挑戦する。ここで里見女流名人が勝てば、しばらくは安泰。伊藤女流三段が勝てば、にわかに群雄割拠の様相を呈してくる。