きのう我がスマホに、最寄り駅から電話が入っていた。きょう折り返し掛けると、Suica通勤定期券が出てきたとのことだった。
やはり最寄り駅構内で落としていたのだ。私は駅に向かい、忘れ物預かり所で定期券を返してもらった。これはもう必要ないので、みどりの窓口で500円に換金してもらえるが、このSuicaも長年使っていたので、記念にとっておくことにした。
たぶんこれが貧富の分かれ道で、ここでふつうに換金できる人間がお金持ちになるのだと思う。私はなんでも未練がましく取っておくからダメなんだ。
◇
将棋界で「九段」の肩書が似合わない棋士を挙げてみよう。ただし対象者は、永世称号保持者にしぼる。
第1位 大山九段
大山康晴十五世名人は1973年に王将を獲られ、九段になった。しかし大山九段はそれまで名人13連覇、名人18期の実績があり、「大山九段」は明らかに違和感があった。
よって周りもいままで通り「大山名人」と呼んでいたし、大山九段も、ふつうに返事をしていた。
私個人は、「大山十五世名人」のイメージが強い。その肩書を目にしている期間が長かったからで、それは自然なことであろう。
第2位 中原九段
中原誠十六世名人も「中原名人」のイメージが強く、名人といえば、「中原誠」である。泰然自若とした雰囲気と指し手は、まさに名人と呼ぶにふさわしかった。名人失冠後は前名人などを名乗っていたので「九段」の時期があったのか思い出せないが、いずれにしても「九段」は違和感がある。
1982年、加藤一二三十段に名人位を獲られたあと、NHK杯に登場したが、解説の大内延介八段(当時)は、視聴者に断り、「中原名人」と言っていた。
(註:読者の指摘により、中原十六世名人は「九段」を名乗ったことがないことが分かった)
第3位 羽生九段
いまからちょうど3年前、羽生善治竜王は第31期竜王戦七番勝負で広瀬章人八段に3勝4敗で敗れ、27年ぶりに無冠に転落した。その際羽生前竜王は「九段」を選択し、「羽生九段」が登場した。いまではだいぶ馴染んだが、当時はだいぶ違和感があったものだ。
ちなみに私は「羽生三冠」や「羽生四冠」のイメージが強い。羽生九段は名人9期、竜王7期で、それぞれが重なっていた時期もあったから、「羽生○冠」の呼び名が長かった。羽生九段のタイトル99期は輝かしい記録ではあるが、大山十五世名人や中原十六世名人に比べ、名人の在期がやや短いのが、難点といえば難点であろう。
第4位 谷川九段
谷川浩司九段は2004年、第30期棋王戦で羽生三冠に敗れ、「九段」になった。当時は違和感があったが、もう18年近くもこの肩書を見続ければ、さすがに見慣れてしまう。
以後のタイトル戦登場は2006年の名人戦のみで、谷川九段がこんなに早くタイトル戦から身を引くとは思わなかった。
ちなみに私は「谷川竜王」のイメージが強い。竜王自体は4期獲得だが、新棋戦の竜王と谷川九段の全盛期が重なったからだと思う。
第5位 佐藤九段
佐藤康光九段は棋聖6連覇で、永世棋聖の有資格者だ。よって「佐藤棋聖」のイメージが強い。
ただまあ、「佐藤九段」も違和感がないといえば、ない。やはり九段の期間が最も長いからだ。
なお、永世竜王、永世棋王取得者の「渡辺明九段」も違和感ありありだが、この肩書はまだ名乗ったことがないので、今回は外した。
やはり最寄り駅構内で落としていたのだ。私は駅に向かい、忘れ物預かり所で定期券を返してもらった。これはもう必要ないので、みどりの窓口で500円に換金してもらえるが、このSuicaも長年使っていたので、記念にとっておくことにした。
たぶんこれが貧富の分かれ道で、ここでふつうに換金できる人間がお金持ちになるのだと思う。私はなんでも未練がましく取っておくからダメなんだ。
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将棋界で「九段」の肩書が似合わない棋士を挙げてみよう。ただし対象者は、永世称号保持者にしぼる。
第1位 大山九段
大山康晴十五世名人は1973年に王将を獲られ、九段になった。しかし大山九段はそれまで名人13連覇、名人18期の実績があり、「大山九段」は明らかに違和感があった。
よって周りもいままで通り「大山名人」と呼んでいたし、大山九段も、ふつうに返事をしていた。
私個人は、「大山十五世名人」のイメージが強い。その肩書を目にしている期間が長かったからで、それは自然なことであろう。
第2位 中原九段
中原誠十六世名人も「中原名人」のイメージが強く、名人といえば、「中原誠」である。泰然自若とした雰囲気と指し手は、まさに名人と呼ぶにふさわしかった。名人失冠後は前名人などを名乗っていたので「九段」の時期があったのか思い出せないが、いずれにしても「九段」は違和感がある。
1982年、加藤一二三十段に名人位を獲られたあと、NHK杯に登場したが、解説の大内延介八段(当時)は、視聴者に断り、「中原名人」と言っていた。
(註:読者の指摘により、中原十六世名人は「九段」を名乗ったことがないことが分かった)
第3位 羽生九段
いまからちょうど3年前、羽生善治竜王は第31期竜王戦七番勝負で広瀬章人八段に3勝4敗で敗れ、27年ぶりに無冠に転落した。その際羽生前竜王は「九段」を選択し、「羽生九段」が登場した。いまではだいぶ馴染んだが、当時はだいぶ違和感があったものだ。
ちなみに私は「羽生三冠」や「羽生四冠」のイメージが強い。羽生九段は名人9期、竜王7期で、それぞれが重なっていた時期もあったから、「羽生○冠」の呼び名が長かった。羽生九段のタイトル99期は輝かしい記録ではあるが、大山十五世名人や中原十六世名人に比べ、名人の在期がやや短いのが、難点といえば難点であろう。
第4位 谷川九段
谷川浩司九段は2004年、第30期棋王戦で羽生三冠に敗れ、「九段」になった。当時は違和感があったが、もう18年近くもこの肩書を見続ければ、さすがに見慣れてしまう。
以後のタイトル戦登場は2006年の名人戦のみで、谷川九段がこんなに早くタイトル戦から身を引くとは思わなかった。
ちなみに私は「谷川竜王」のイメージが強い。竜王自体は4期獲得だが、新棋戦の竜王と谷川九段の全盛期が重なったからだと思う。
第5位 佐藤九段
佐藤康光九段は棋聖6連覇で、永世棋聖の有資格者だ。よって「佐藤棋聖」のイメージが強い。
ただまあ、「佐藤九段」も違和感がないといえば、ない。やはり九段の期間が最も長いからだ。
なお、永世竜王、永世棋王取得者の「渡辺明九段」も違和感ありありだが、この肩書はまだ名乗ったことがないので、今回は外した。