一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

30歳

2010-11-25 00:31:26 | プライベート
きのう24日は、夕食後久しぶりに散歩に出た。「TSUTAYA」で雑誌を何冊か買う。
磯山さやか表紙の「ヤングチャンピオン」、山本梓表紙の「CIRCUS MAX」、ヤマグチエリコ表紙の「ショーギコーザ」、熊田曜子表紙の「プレイボーイ」、そして道端アンジェリカ表紙の「pj(ピーチ・ジョン)」。

きょう2010年11月25日は、石橋幸緒天河の30歳の誕生日。おめでとうございます。
ヒトの年齢について話すとき、十の位が上がると「大台に乗る」という慣用句をしばしば使う。そしてそのほとんどは、否定的なニュアンスを内包している。
19歳から20歳になるときは、国も周りも祝福してくれるからおめでたいが、30歳の場合は、周辺の空気が微妙に変化する。ふつうにお祝いしていいのかな、という気遣いを生ずる。対象者が独身ならばなおさらだ。
私が30歳になったときは、
「もう若くはないんだな」
との感慨を抱いた。30歳といえばオッサンである。20代はひたすらバカをやったけど、若かったからできた、ともいえた。これからは肉体が徐々に衰えていくだけだ。これからは20代のときのようなバカもできないと、少しさみしくなった。
40歳になったときは、
「これで完全に人生を折り返しちゃったな」
と思った。まさかその歳まで独身でいるとは夢にも思わなかったし、何より30歳からの10年間で、精神的に何の進歩もしていないとは、予想もしなかった。もう少し賢くなていると思った。当時私はよく懸賞ハガキを出していたのだが、「年齢」の欄に、「4」から書き始めることが、ショックだった。
50歳までにはまだ数年あるが、この体たらくでは、そのときがきたら大変だろう。
私は昨年の3月「駒込ジョナサン」で、たまたま大野八一雄七段・50歳の誕生日のカウントダウンに遭遇される幸運に恵まれた。そのとき大野七段は、日付の変わる数十分前から、
「50になっちゃう~、50になっちゃうよ~」
と、この世の終わりのような悲痛な叫び声を挙げていた。数年後の自分もあんなアクションを取るような気がして、とても他人事(ひとごと)とは思えなかった。
ところで30歳という年齢を、石橋天河本人はどう感じているのだろう。
3年半前にLPSAが誕生してから、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流初段が30歳の大台に乗った姿を、私は見てきた。しかしおふたりとも、それほど落胆の色はなかったと思う。ただこれは外野の無責任な意見であって、本人は相当なショックや焦りを感じたかもしれない。やはり「30」という数字は重たいのだ。
い…いやいや、30歳は決してオバサンではない。30歳はまだ若い。石橋天河はどうか気を落とさず、いままでどおり快活な毎日を送ってもらいたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女流棋士の少女時代を考える

2010-11-24 01:04:04 | 将棋雑考
「少年時代」といえば藤子不二雄Ⓐ原作のマンガだが、「少女時代」といえば、2007年にデビューした韓国人の歌手グループ(9人)のことを指す。今年は日本でもデビューし、セクシーかつキュートな歌声とスラリとした美脚で、爆発的な人気を博した。
その少女時代を今回は、「女流棋士版」として女流棋士の中から選んでみようというわけである。
少女時代はデビュー時全員10代だったというから、女流棋士からも10代で固めたいが、現在は里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花以下5人しかおらず、物理的に無理。20代、場合によっては30代も含めるしかない。
まず、10代の山口恵梨子女流初段、室谷由紀女流1級は、文字どおりノータイムで確定。
20代になるが、美人の誉れ高い中村桃子女流1級も当然入る。
ここまでは「私が勝手に選ぶファンランキングトップ10」にも入っているので問題はない。残り6人。
ファンへの接し方が如才ない鈴木環那女流初段を入れる。弁舌も滑らかな鈴木女流初段はマスコミへの応対専属にうってつけである。
おっとりしているイメージの熊倉紫野女流初段も、十分メンバーに入れる。ここだけの話、熊倉女流初段は美脚ではないかと、私はフンでいる。確定。
同じくおっとり型に思える室田伊緒女流初段も通す。室田女流初段は、与えられた仕事はキッチリこなしそうだ。ここまでで6人。
「NHK杯将棋トーナメント」で棋譜読み上げを担当している藤田綾女流初段も入れよう。藤田女流初段には女流棋士スーパーサロンで何局か教えていただいているし、ちょうどいい。
同じ理由で上田初美女流二段も入れたいところだが、上田女流二段は「アイドル」という感じではない。むかし「将棋ペン倶楽部」で上田女流二段のことを「アイドル顔」と書いたが、数年経てばこちらの受けるイメージも変わる。
いまの上田女流二段は「イイ女」ではあるが、今回は見送りとする。あと2人。
井道千尋女流初段はどうなのだろう。生で拝見すれば、相当かわいいと思う。しかし井道女流初段はあまり私の脳裏にビビッときたことがないので、今回は「控えの切り札」として、見送りとしたい。
坂東香菜子女流2級、伊奈川愛菓女流1級はどうか。彼女らはアイドル的な笑顔を見せる雰囲気がない。どちらかというと、静かに笑みを見せる感じである。しかしそのルックスは捨てがたく、このふたりを確定とする。これで9人となった。
里見女流名人は入れなかった。ほかの女流棋士とは棋歴が違いすぎて、メンバーの中で浮いてしまうと考えたからである。
結局、LPSAはゼロだった。島井咲緒里女流初段がかすったが、年齢がちょっとアレなので、迷ったすえ選外とした。
では以下に決定メンバーと、ポジションを記す。

・伊奈川愛菓女流1級/メインボーカル
・室谷由紀女流1級/メインボーカル
・鈴木環那女流初段/リードボーカル
・室田伊緒女流初段/リードボーカル
・板東香菜子女流2級/リードボーカル
・中村桃子女流1級/メインダンサー
・山口恵梨子女流初段/セカンドダンサー
・藤田綾女流初段/リードダンサー
・熊倉紫野女流初段/リードダンサー

平均年齢は21.1歳。本家の少女時代に勝るとも劣らないメンバーになったと思う。彼女らがCDを出したら、私は間違いなく買う。
それにしても、これだけのキャラクターを揃えている女流棋士会はやはりすごい。女流棋士会の未来は明るい、と断言できる。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金曜サロン・大庭美夏女流1級⑥・将棋の恐ろしさ

2010-11-23 00:56:54 | LPSA金曜サロン

上の局面、ふつうに考えれば、先手が飛車得だから必勝である。ところが…。

9月10日のLPSA金曜サロン、1部は大庭美夏女流1級、2部は中井広恵女流六段の担当だった。
駒込サロンもこの回を入れて残り3回と、ついにカウントダウンに入ってきた。指導する女流棋士も、サロン会員も、何となくシンミリし始めたころであった。
大庭女流1級の指導対局は勝敗に拘らない癒し系で、対戦成績は私のほうがよい。しかしいままで何回も述べているように、プロはアマ相手に本気を出さないと心得ているから、勝敗を数えても意味がない。
事実大庭女流1級にも、一局の中に必ず「ドキッ」とする手を指され、ラクに勝った将棋は1局もない。当然本局も気を引き締めて臨んだ。
大庭女流1級の三間飛車に、私は☗5七銀左から☗4五歩と仕掛ける。数手後の☗2五歩がやや重かったようだが、上手の飛車を8四に追い込み、自分だけ飛車を成れて、指しやすさを感じた。
以下徐々に駒得となり、必勝を疑わなかったのが冒頭の局面である。ところが例によって、ここから私の指し手がおかしくなってゆく。13手進んだ局面が以下のごとくである。

☗6一とまで。さっきまでは必勝態勢だったのに、下手玉がこんな息苦しいことになっている。恥ずかしくて間の手順を書けない。まあ、大庭女流1級の猛烈な追い込みと私の楽観が生み出したものだが、自分の読みのいい加減さに呆れる。ちなみに前週もこの病気が出て、石橋幸緒天河の将棋は、短手数で終わっているところを、さらに48手もお付き合いさせてしまったのだ。
大庭女流1級はここで☖8五香☗9六玉を決めてから☖6一金とと金を払ったが、単に☖6一金がイヤだった。こう手を渡されてみると、こちらも詰めろのかけ方が難しい。
捨ておけば☖7三桂と跳ねられ、これが☖8五歩☗9七玉☖9五香☗9六歩☖同香☗同玉☖9五歩☗同玉☖9四歩以下の詰めろになる。
また本譜☖6一金でも、☖8七金と詰めろで寄られていたら、受け方が分からなかった。いま考えれば☗7八桂☖7七桂成(☖9七金☗同玉☖9五香以下の詰めろ)☗8六歩で残していそうだが、実戦ではどうなったか分からない。
☖6一金に私は☗8六歩と打ち、最後は上手王を鮮やかな即詰みに討ち取り、薄氷の勝利となった。
しかし前局といい本局といい、将棋は相手が頭を下げる(投了)まで、絶対に気を抜いてはいけないと思い知った。勝ててそれが勉強できたのだから、こんなありがたいことはなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金曜サロン・石橋幸緒天河⑩・思いやり

2010-11-22 00:47:22 | LPSA金曜サロン
9月3日のLPSA金曜サロン、2部は石橋幸緒天河の担当だった。1部の島井咲緒里女流初段に逆転勝ちし、気分を良くしての指導対局2局目である。芝浦サロンは原則的に1日一女流棋士の担当なので、これからはこの感慨にふけることはない。
指導対局開始。何でも指す石橋天河はゴキゲン中飛車。これが12局目の平手対局で、最初は石橋天河が毎回戦型を変えていたが、ここ数局は石橋天河にゴキゲン中飛車の採用率が高く、これで3局目になった。
私は☗4六銀と出る手を選ぶ。以下定跡の一局面に進んだが、ここで石橋天河に思い切った手が出た。一目無理気味に思えたが、プロの指し手はその無理が通ってしまうことがあるから厄介だ。
私は慎重に応接する。その数手後、私に上手の攻め駒を責める好手が出て、一遍に勝勢になった。
さらに数手進み、上手は☖3一銀☖3二金に、端歩を突いていない片美濃囲い。下手は☗2一馬に、持駒・飛、角、桂…。ここで私が☗5五角と打った手が、☖3七成香取りと☗7四桂を見た絶好の一手。上手は受けようがないので、☖4八成香と☗4八の香を取った。
しかしここで私がふつうに☗同金と取り返したのが悪手だった。当然☗7四桂を利かすべきだったのだが、実は錯覚があったのだ。☗7四桂に☖7一王は☗8二角で詰みと読んでいたのだが、角はもう5五に手放していた。そこで狼狽した私は、つい☗4八同金と取ってしまったのだ。
何のことはない、☖7一王には☗3一馬でも☗3二馬でも、カナケを取って下手勝ちだった。これなら石橋天河は投了していただろう。
本譜は、「あれあれ…じゃあお言葉に甘えて」と石橋天河がつぶやき、☖6四歩。☗同角に☖6三銀。これで上手に詰めろがかからなくなってしまった。
「大沢さん、よほど石橋さんと将棋が指したいみたいだね」
と、櫛田陽一手合い係がジョークを飛ばす。石橋天河と将棋を指すのは勉強になるが、勝ちがあれば私だって寄せる。しかしこんなスットコドッコイな手を指しては、私も反論できない。☗4八同金は、返すがえすも弛んだ一手だった。
もっともこの局面だって、下手が99%勝ちである。ところがこの将棋が、だんだんおかしくなってゆく。本局は扇子サイン勝負。石橋天河からはサインを入手しにくいから、私は網に入れた魚を逃すまいと、自陣を整備する消極的な手を連発する。
そしてようやく、上手陣に☗2三歩と垂らした。
「いい手ですね」
と櫛田手合い係。ホメていただいたのはありがたいが、二階から目薬のような手で、どうも気が利かない。
対して石橋天河はもう敗勢だから、寄せてみろ、とばかり金銀がどんどん盛り上がってくる。何だか要塞ごと攻めてこられるような気がして、私は恐怖した。ここでその一場面を掲げてみよう。

☖7四桂に☗7七馬まで。私の大きな駒得と思いきや、実際は飛車角と銀2枚の交換にすぎない。私が震えまくったせいで、この局面はかなり形勢が縮まっている。
ここで石橋天河は☖6五歩☗同歩☖6六香と指し、☗6九香以下激戦が続いたが、最後は石橋天河の攻めを切らせることができ、辛勝した。
私が気にしていたのは☖6五歩に代えて☖5五銀打である。銀がタテに4枚も並ぶ珍形だが、もし次の☖6六桂を気にして☗6七香とでも受けると、☖6五歩☗同歩☖6六歩となり、これは逆転であろう。
☖5五銀打でも下手が正着を指せば残していそうだが、雰囲気的には負けの流れだった。さてここからが推測だが、たぶん☗7七馬の局面、石橋天河は逆転の手応えを感じていたと思う。ここで☖5五銀打が正着かどうかは分からぬが、厚みを重視するプロが指しそうな手であり、石橋天河に浮かばなかったわけがない。
しかし公式戦ならいざ知らず、指導対局で99%負けの将棋を勝ってしまうのは、相手に対して申し訳ない、というココロが石橋天河にあったのではなかろうか。
そこで石橋天河は☖5五銀打を見送り、やや直截的な☖6五歩の攻めを選んでくれたのではないか。
この局面、石橋天河に改めて質しても、答えをはぐらかされるだろう。しかしファン思いの石橋天河のことである。意識的に次善手を指した可能性は十分にある。私のこの推測は、当たっていると思う。
石橋天河の指し手に、プロの真髄を見た気がした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

営業の真髄

2010-11-21 00:26:29 | ジョナ研
19日(金)。いつもならLPSA芝浦サロンに向かうところだが、この日は夜まで自宅にいた。LPSAが駒込から芝浦に移転してからは芝浦の地が遠く感じられ、毎週通うのが億劫になってしまったからだ。
そもそも私が駒込サロンに通い出したのは、サロンがJRの初乗り料金で行ける近距離にあったからで、その利がなくなってしまっては、通う理由も薄れる。
もちろんLPSAの女流棋士にはとてもよくしていただいているので、いままでどおりサロンには顔を出すが、毎週は無理かもしれない。
また千駄ヶ谷の東京・将棋会館にて午前10時から将棋を指せる女流棋士スーパーサロンも魅力的だが、朝は通勤電車に乗るような感覚に陥り、こちらも毎週は厳しい。よって19日は自宅でマイナビ女子オープンのネット中継を見ながら、無聊を慰めていた。
夜は7時に駒込「ジョナサン」で、LPSA旧金曜サロン有志と待ち合わせ。ここで夕食を摂り、将棋談議に花を咲かせることになっている。言うまでもないが駒込ジョナサンは、サロンでの将棋終了後に数人の会員がたむろしていた聖地である。駒込時代はどうかすると、ジョナサンでのひとときのほうが、サロンでの将棋より楽しみだった。
芝浦(田町)までは遠いが、駒込までなら行ってもいい。そして心ゆくまで将棋の話がしたい、との声が旧金曜サロン会員の中で高まったため、10月に続いて、再び実現の運びとなったのである。
そして私にはもうひとつの大きな楽しみがあった。ジョナサンで働いているウエイトレスのTさんに会うことである。Tさんは沖縄出身で、島井咲緒里女流初段に似たかわいいお嬢さん。私たちが駒込サロンを去るとき、
「さびしいですう」
と言って私(たち)をホロッとさせたひとである。
当日の参加確定者はW氏しか知らず、ほかに誰が来るのか私は知らなかった。私が7時直前にジョナサンに入ると、W氏とTat氏がいた。テーブルにドリンクバーのジュースが載っていたので、早くから来ていたのだろう。あとで聞いたのだが、彼らは5時すぎからジョナサンに乗り込んでいたという。
私の直後にKun氏が入店。Hon氏も参加とのことだったが、彼にしては珍しく、15分近く遅れて到着した。さらにスペシャルゲストがひとり入店(女流棋士ではない。念のため)。計6人での新・駒込サロンとなった。
いつもは9時すぎに入店していたので、7時からだとたっぷり話ができる。食事も9時半すぎに摂ると胃もたれがしたが、この時間帯ならしっかり食しても心配はない。さらにドリンクバーのジュースもたっぷり飲めるということで、いいことづくめであった。
その程度で長時間粘られては店のほうもたまったものではないが、そこはよくしたもので、のんべえのTat氏があとからどんどん生ビールを注文するから心配はない。
「開店30周年記念」のファイナルメニューがあり、4人がそれを注文する。それを運ぶウエイトレスはTさんではないが、なかなかかわいい。これはW氏がすでにチェックしていて、すでに名前も確認しているという。W氏、将棋の終盤はスットコドッコイだが、こういうところは抜け目がない。彼女に対するみんなの点数も高かった。
食事も終わって本格的な将棋談議に入ったころ、ウエイトレスのTさんがわざわざ挨拶にきてくれた。感動の再会、というところである。
「約束どおり来させていただきました」
と、これは私のセリフ。Tさんが元気そうでなによりだった。
将棋の布盤と駒を何人かが用意していて、Kun氏とHon氏が将棋を始める。ここへ来ようかという話が出た際、「ジョナサンリーグでもやりましょうか」と誰からともなくジョークが出たが、まさか本当に指しだすとは、恐れ入った。
中盤に差し掛かったころ、またTさんが来て、Hon氏と話していた。Tさんは将棋のルールは知っていたらしい。Hon氏、これも小さな将棋普及だった。
ふたりの将棋は、Kun氏の勝ち。次は私とHon氏の対局。Hon氏の四間飛車に私は☗6八金上から☗3八飛~☗3五歩と仕掛けたが、Hon氏が5四に成り返った馬が手厚く、以下もHon氏の指し手が冴え、完敗となった。
いつもニコニコのHon氏、私と指す時はいつも違う戦型で、毎日将棋の研究をしているのが見て取れる。Hon氏は私と同学年だが、歳を重ねても棋力は向上するという、よいお手本となっている。
Hon氏が一足早く帰ったあとは、Kun氏とTat氏の対戦。いやしかし、ファミレスでこんなに将棋に没頭していいのかと思うが、読み筋どおりTat氏がどんどん生ビールを注文し、店の売り上げに貢献しているので、まあいいのだろう。
将棋はTat氏の逆転勝ち。終盤で鋭い切り込みを見せた。
やがてKun氏もおカネを置いて、退店。時間は11時前後になっているが、残っている私たちは動かない。ここが駒込のありがたさで、まだ1時間近くは粘れるのだ。ちなみにこれが芝浦サイゼリアなら、私たちも帰り仕度、というところである。
11時を過ぎたころ、三たびTさんが来た。しかし今度はオシャレな私服姿だ。帰る前に一言御礼を述べに来たのだ。大いに恐縮してしまうが、これだけ手厚く指されてしまうと、今後も月に1度は駒込ジョナサンに寄ろうかという気になってしまう。
私たちが芝浦サロンに通うのは、LPSA女流棋士の人間的魅力に惹かれるからだ。ただ将棋が強くなりたいだけならネット対局でもいいし、ソフトを相手にしてもいいのだから。
ファミレスでも同じことがいえる。もし駒込周辺にいくつかのファミレスがあれば、気の置けないウエイトレスがいる店を選ぶ。すなわち、Tさんの働いているジョナサンを選ぶ。
Tさんの客への気遣いに、営業の真髄を見た気がした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする