一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

川上七段の順位戦復帰の目を考える・8

2020-03-26 00:11:40 | 目を考える
25日に行われた第70期王将戦予選・川上猛七段と中座真七段の一戦は、中座七段の勝ち。川上七段は順位戦復帰がお預けとなった。
では、今年度の成績を確認しよう。

4月2日 第45棋王戦予選2回戦 ●青嶋未来五段
4月10日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○瀬川晶司六段
5月27日 第91期棋聖戦一次予選1回戦 ●日浦市郎八段
5月31日 第69期王将戦一次予選決勝 ●近藤誠也六段
6月3日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ○窪田義行七段
6月27日 第5期叡王戦七段戦予選1回戦 ○大石直嗣七段
6月27日 第5期叡王戦七段戦予選2回戦 ●有森浩三七段
7月1日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦3回戦 ○竹内雄悟五段
7月か8月 第28期銀河戦予選 ○室岡克彦七段
7月か8月 第28期銀河戦予選 ●野月浩貴八段
8月8日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦4回戦 ●田村康介七段
8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○勝又清和六段
8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○横山泰明七段
9月26日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○伊藤真吾五段
10月4日 第68期王座戦一次予選1回戦 ○室岡克彦七段
10月8日 第61期王位戦予選1回戦 ○山本博志四段
10月24日 第68期王座戦一次予選2回戦 ●遠山雄亮六段
10月28日 第61期王位戦予選2回戦 ○田村康介七段
10月31日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ●佐々木大地五段
11月25日 第61期王位戦予選3回戦 ○及川拓馬六段
12月25日 第61期王位戦予選4回戦 ●丸山忠久九段
1月7日 第33期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ●金井恒太六段
1月17日 第46期棋王戦予選1回戦 ●室岡克彦七段
1月31日 第70期王将戦一次予選1回戦 ○及川拓馬六段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選1回戦 ○中田宏樹八段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選2回戦 ○井出隼平四段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選決勝 ○杉本和陽四段
3月10日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○瀬川晶司六段
3月25日 第70期王将戦一次予選2回戦 ●中座真七段
以上、17勝12敗となった。

本局、AbemaTVで中継はなく、私は将棋掲示板を見て、経過を把握するしかなかった。
戦型は先番川上七段の四間飛車に、中座七段の居飛車。序盤、中座七段に仕掛ける手があったようだが持久戦に進み、中座七段は穴熊に潜った。
中盤までじりじりとした展開だったが、戦機を捉えた中座七段が快調に指し回し、快勝した。
この将棋の前まで、中座七段は今年度2勝20敗。双方の勢いを考えれば川上七段に利があるはずだが、結果がそれに倣わなかった。ここが勝負事の難しいところである。
そういえば川上七段は、1月17日に室岡七段に敗れているが、室岡七段の今年度の勝利はこれのみだった。川上七段、いかにも間が悪い。
まことに残念だが、連盟は30日に対局を付けていた。すなわち、

第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 窪田義行七段

である。これに勝てば「年度18勝12敗」で、順位戦復帰が決まる。3月中に昇級者決定戦の2回戦が行われるのは異例だが、さすがに連盟も配慮しているのだ。
次回で決めてほしい。
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今日25日は、川上七段VS中座七段!!

2020-03-25 00:10:21 | 目を考える
日付変わって今日25日は、第70期王将戦一次予選・川上猛七段と中座真七段の一戦がある。
川上七段は2019年度のここまで17勝11敗で、順位戦復帰まで2番連続のリーチとなっている。
フリークラスおよび順位戦復帰の制度ができたのは1994年。当初は、フリークラスに落ちた棋士は、もう順位戦には戻れないと言われていた。復帰に値する成績を挙げるくらいなら、そもそもC級2組から落ちない、という理屈である。
それに風穴を開けたのが伊藤博文七段である。伊藤七段は五段時代の1999年3月、C級2組で3つ目の降級点を取り、降級。もはやこれまでと思われたが、2001年、「23勝12敗・勝率.657」の成績を取り、順位戦に復帰した。まさに蜘蛛の糸を手繰り寄せたのである。
しかしその後は復帰者がなく、「フリークラス10年」の規定での引退者が続出した。
島本亮五段は2011年3月に、31歳の若さでC級2組から降級したが、2015年に20勝10敗の成績を挙げ、順位戦に復帰した。久々の復帰事例である。
しかしそのほかは、熊坂学五段、中尾敏之六段、藤原直哉七段が復帰まであと1勝にこぎつけたもののいずれも叶わず、熊坂五段と中尾六段は引退に追い込まれた。やはり復帰は簡単ではなく、規定が絶妙といえた。
なお復帰組の伊藤七段は、2004年にフリークラスに転出。島本五段も今年度再びC級2組を降級するなど、なかなかに波乱万丈なのだが、それはまた別の話である。
とりあえず川上七段は、今日の将棋に全力を傾けてほしい。中座七段との対戦成績は5勝3敗。1997年から2017年までと長期間なので参考にならないが、勝機は十分すぎるほどある。
フリークラス入りの注目度でいえば、折田翔吾アマの時の数千分の一であろう。また今日から第69期王将戦の最終局が始まるから、世の将棋ファンの目はそちらに向くだろう。でもそれでいい。こちらはこちらで、ひっそりと楽しませていただく。
川上七段にとって、最良の結果になることを期待している。
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パソコン購入記(前編)

2020-03-24 00:16:15 | プライベート
パソコン購入の顛末を記す。
私は1月22日にヨドバシAkibaに行ったが即購入はせず、30日に出直した。
まず上野のヨドバシカメラに行くと、NECのパソコンが137,000円で売られていた。もう私はSONY VAIOに拘っていないが、どうせ買うなら品揃えのよいAkiba店がいいので、秋葉原に移動した。
ここでもNECの同製品は同額だった。店舗で値段に差はないようだ。
そのうちスタッフが来て、また東芝DYNABOOKを勧められた。1月24日新発売で、まさに出来立てホヤホヤである。
「前回来たとき、VAIOは国内生産だから高いと聞いたんですが……」
「そういう理由でもないんですが」
スタッフ氏は苦笑した。
DYNABOOKは税込153,000円で、ギリギリ予算内である。
この製品は画像と音質が他社製品に比べてよいという。画像は確かにクリアである。音声も聴かせてもらったが、その差異は分からない。でもスタッフ氏は
「周りがガヤガヤしているのに音声がクリアに聴こえるでしょう?」
と言った。
このDYNABOOKはデザインがピンク系でおしゃれで、キーボードの文字表示も一回り大きく、使いやすそうだ。これよりスペックのいいものはあるが、私は文字入力のほかは動画を見るくらいなので、これで十分。何より新発売のタイミングが良く、これを買おうかと思う。
だが、彼は東芝のスタッフだった。それならDYNABOOKを推すに決まっている。それで、この日の購入は保留してしまった。
次にAkibaへ向かったのは2月21日である。この前日にスマホのアダプターがまたも壊れ、駅前のauで替えを買った。3,075円の出費はバカバカしく、こうたびたび壊れたんじゃ、純正品を買った意味がない。
しかも午後はAkibaに行ったわけで、ここでアダプターを安く買うべきだった。
DYNABOOKは149,000円になっていた。
だが今回当たったスタッフは、NECを勧めてきた。これは13万円台だが、カスタマイズ製品にすると、何と78,000円で買えるという。カスタマイズ製品とは、オーダーメイドの直販ということだ。それゆえポイントは付かない。
ただ、彼もNECからの派遣だった。それならNECを推すわけだ。
とりあえずDYNABOOKと似たスペックのものを調べてもらうと、102,000円だった。ただし画質と音質はやや劣るという。この点、スタッフは正直で好感が持てた。ただしパソコンの組立から発送まで、3週間かかるという。私はすぐに使いたいので、これはかなりの減点である。
ちなみに、DYNABOOKはカスタマイズでもほとんど安くならないとのこと。
結局この日も、購入は保留した。
次に向かったのは27日である。我がパソコンは瀕死状態なので、今日は何が何でも買うつもりだった。そして買うのは、DYNABOOKに決めていた。
Akibaに着き、パソコン売り場をうろうろしたが、スタッフは声を掛けてこない。仕方ないから近くのスタッフに購入の旨を告げると、待ったをかけられた。今回スタッフ氏が推したのはDELLである。こちらが購入の意思を示しているのに、いろいろ推してくるものだ。
DELLのカスタマイズは、DYNABOOKに最も近いスペックで105,000円だった。今回のスタッフはヨドバシの社員だったので、あくまでもニュートラルである。
DELLは画質がDYNABOOKと同等で、CPUはDYNABOOKよりやや上だった。ただし音質はやや劣る。ともあれこれは、強力なライバルが現れた。
だが、DELLはDVD再生機を内蔵しておらず、それは別購入だった。またキーボード等のデザインがやや暗めで、使っていると気が滅入りそうだった。だが105,000円は確かに魅力だ。それにDELLは、壊れにくいイメージがある。
いやいやDELLか! 想定外のメーカーが出てきて、私はまた迷ってしまった。
(27日につづく)
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3月11日~22日の、当ブログへの訪問者数とページビュー数

2020-03-23 08:49:08 | プライベート
11日から22日までの、当ブログへの訪問者とページビューを記しておこう。

3月11日「2月に見た夢(2002-02-14、16、17、21、26、27)」
969人(UU)、2382PV
2916278ブログ中431位

3月12日「川上七段の順位戦復帰の目を考える・7」
870人、2083PV
2916471ブログ中498位

3月13日「求刑18年は甘すぎる」
736人、1610PV
2916622ブログ中661位

3月14日「第9回 勝手にマッカラン勝負」
726人、1895PV
2916882ブログ中840位

3月15日「1000勝に近い棋士」
914人、2213PV
2917054ブログ中550位

3月16日「大山十五世名人の、50歳以降の挑戦者決定戦での敗退」
738人、1671PV
2917255ブログ中799位

3月17日「前竜王の降級」
1009人、2609PV
2917447ブログ中404位

3月18日「「将棋ペン倶楽部」2020年春・会報73号」
945人、3068PV
2917690ブログ中411位

3月19日「川上七段の順位戦復帰の目を考える・緊急特別版「怒濤の王手」」
978人、2293PV
2917958ブログ中440位

3月20日「22日は「テセウスの船」最終回!!」
2368人、4370PV
2918160ブログ中71位

3月21日「加藤圭女流1級、女流名人戦リーグ入り」
837人、1743PV
2918387ブログ中639位

3月22日「第78期順位戦の名人挑戦者と昇降級者予想の答え合わせ」
989人、2624PV
2918550ブログ中447位

20日は恐ろしくアクセス数があり、びっくりした。「テセウスの船」がそんなに人気があるのかと思いきや、このフレーズでアクセスはない。その前日の「川上七段の順位戦……」に多く、時間帯によっては650PVもあった。Google関連のサイトからのアクセスが多かった。何かのタイミングで、20日の記事が掲出されてしまったのであろう。
翌21日の記事は、いつも通りのアクセス数に戻った。
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第78期順位戦の名人挑戦者と昇降級者予想の答え合わせ

2020-03-22 02:33:29 | 勝敗予想
第78期順位戦が、12日のB級1組をもってすべて終わった。
当ブログでは昨年の6月3日に、名人戦挑戦者と各クラスの昇降級者を予想した。
まず、昨年の記事を再録しよう。


【A級】
名人挑戦…渡辺明棋王・王将
降級…三浦弘行九段、木村一基九段

【B級1組】
昇級…斎藤慎太郎王座、永瀬拓矢叡王
降級…山崎隆之八段、畠山鎮七段

【B級2組】
昇級…横山泰明六段、中村太地七段

【C級1組】
昇級…藤井聡太七段、都成竜馬五段

【C級2組】
昇級…佐々木大地五段、大橋貴洸四段、梶浦宏孝四段

名人挑戦者はまったく分からない。でもよく見たら二冠王がいたのだ。渡辺二冠は名人戦登場について弱気な発言もあったが、A級に返り咲いた今、虎視眈々と名人挑戦を狙っていると思う。
降級は、順位の悪い木村九段を挙げたが、残り1名が分からない。とりあえず、三浦九段とした。
B級1組も鬼の棲み家なので、予想は難しい。昇級は一応、斎藤王座と永瀬叡王のタイトル保持者とした。千田翔太七段も期待大だが、順位が悪いので見送りとした。
降級者は、まったく分からなかった。最終局までもつれると思う。
B級2組の昇級は、順位のいい横山六段と中村七段とした。両者の対戦がないのも判断材料のひとつである。中村七段は本当にマジで、もう昇級しないといけない。
C級1組は、ひとりは藤井七段でキマリ。もうひとりは、先日の棋王戦で藤井七段に勝った、都成五段とした。
C級1組は36人。それで昇級枠は2人だから、比率的には三段リーグより厳しい。しかも藤井七段がいるから実質昇級枠は1人で、2敗したらもう絶望であろう。順位戦の厳しさがここにある。
C級2組も予想は難しい。一応上記3名としたが、三枚堂達也六段、八代弥七段などの線もある。ここまでくると、半分勘である。
順位戦は棋士の本場所。今期も熱い戦いを期待しています。


そんなに的外れなことは書いていないと思う。
では、答え合わせである。赤字が当たり。

【A級】
名人挑戦…渡辺明棋王・王将・棋聖
降級…木村一基王位、久保利明九段

【B級1組】
昇級…菅井竜也七段(八段に)、斎藤慎太郎七段(八段に)
降級…谷川浩司九段、畠山鎮八段

【B級2組】
昇級…丸山忠久九段、近藤誠也六段(七段に)

【C級1組】
昇級…藤井聡太七段、佐々木勇気七段

【C級2組】
昇級…高見泰地七段、三枚堂達也七段、古森悠太四段(五段に)

A級は、渡辺三冠が9戦全勝でぶっちぎりの名人挑戦。予想を当てたのはいいとして、この星までは予想できなかった。
降級のひとりは木村王位。やはり順位の差で降級となった。それにしても4勝で降級とは厳しい。
B級1組は、谷川九段が降級。私は毎年のように谷川九段を降級候補に挙げていたが、今年度は外していた。ここが予想の難しいところである。
B級2組は、横山六段が7勝1敗からまさかの連敗で、長蛇を逸した。ここは当てたと思ったのだが……。
C級1組は、藤井七段の昇級は当然として、都成六段は8勝に終わり涙を呑んだ。もっとも9勝しても、頭ハネだった。
C級2組は、佐々木五段、大橋六段がともに8勝2敗で、あと1勝に泣いた。しかし古森四段が昇級とは……。まったくのノーマークで、本当に予想は難しい。
以上、予想14名中5名的中。あと2名くらいは当てたかった。
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