古墳周囲はこれ以上の変化はない。植栽されているのは周溝が確認されたところであるが、スロープになっているので水はけは良かろうが古墳を守ると言う意味では体をなさずに水は石室に入り込んでしまう。。本来水平を保つべきであろうが、これは不思議に思っている。さらには道に接する側が切り落とされてしまっている。こればかりは仕方がないか。
断るまでもなく石室に入っていいよと言う言葉を先にかけてくれた。「おっ、ありがたい」で、にこにこして入って行ったのである。開口部から腰石(奥壁)までは約4メートルといったところであろう。
腰が痛いのを忘れて入って行くのだから我ながら感心する。ご覧のように羨道からすぐに玄室となる。太い袖石が目立つ。ただ断っておかねばならないが、この石室は崩壊していたので今見る石室が当時のものかどうかはなんとも言えぬ。
石室に入って伯母の言葉を思い出した。「あんた、人の墓見て何が面白いの」