子供が遊ぶには持って来いの場所かもしれん。大きくなってあのとき遊んだ小山が古墳だったのかと思い出すのだろう。良いことではないか。
画面下部に緩やかな弧が判別できると思うが、この部分が周溝である。
子供達が遊ぶ真裏は切り込まれている。と言うよりは隣の敷地によって削られてしまっている。子供達が滑って落ちなければよいが。
初春のセスドノ古墳を訪れた。以前尋ねたときは雪に覆われた姿であったが、今回その姿を確認することが出来る。ここも遠からず春は来ている。
公園化しているので登ってみたりと遊ぶことが出来る。寒風の中を母子が遊ぶ。
子供は風の子だ。
すっきりとした円墳の形がよくお判りになるだろう。
完工目前の全体像で、看板、説明版等が取り付けられてはいるが、まだカバーがかけられたままにされている。
張りぼてのようにまだまだ芝を張り合わせた痕が目につく。ところが流石に雑草の成長は早い。このような雑草を見ると、とある古墳を思い出してしまう。せっかく整備したのに数ヵ月後には鬱蒼とした雑草に覆われてしまい、見る影もなかったのである。今後の管理体制であろう。
周濠と書いたが周溝のほうが相応しそうなくらいに幅が狭い。
ご覧いただきたいものがある。それは古墳の後背にあるこの窪みである。不自然に切り株の横が落ち込んでいる。恐らくこの下には石室があって何かの原因で押し潰れているのであろう。この向うに下りてみると一部分石が露出していた。間違いなくここにも古墳がある。
現古墳が存する場所には他二基の古墳があってそれらは埋め戻されているのである。
この地帯一帯は首長クラスの墓域であったに違いない。川崎町の歴史を彩るであろう重要な地と言えるのではないか。
