かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

釈迦

2011年09月19日 | Books
sun今日も、日中は、いい天気だった。ちょっと打ち放しに行ったくらいで(我ながら、全く効果がない)、家で、たまったものの整理などをしていたのだが、一向にはかどらない。物の量と、収納スペースとのバランスに、根本的な問題を抱えている。



瀬戸内寂聴さんが、”釈迦”という、大胆な題の小説を著わしている。
波乱万丈の生き方をされている瀬戸内さん。
小説家であり、尼僧でもあられる瀬戸内さん。
読んでみて、瀬戸内さんだからこそ書けた小説かなという気がした。
平成14年が、初版のようだから、その時すでに80歳近かったということか。

冒頭の部分は、いきなり官能小説かと思われる行があったが、読み進むと、極めてまともで、流石、仏の道を極めた人だからこそ書ける、仏典に比較的忠実でありながら、まるで見てきたかのような自然なタッチの小説だった。

入滅を前にした釈迦様と、最後の従者となったアーナンダとの会話を中心に、流れるように物語は進むが、お釈迦様の生きざまを自然に振りかえることにより、読み終わると、お釈迦様の生涯と教えを、感じとることができる。

お釈迦様関連の本で、読みやすさでは、ベストかな?

装画もきれいだが、平松礼二さんの作という。
文庫化された時に、横尾さんが、気合の入った一文を寄せている。
コメント
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