マー君とユー君の対決は見ごたえがあった。役者は違うが、ユー君も、粘り強い本領を発揮した(5回までは。でも完投した)。Kスタ宮城は、満員だったが、オールスターよりも、いいイベントになったのではないか。
フジTVも緊急生放送だったという。大正解。珍しく、この時間に家にいたから言えるのだけど。
最後の2アウト満塁でのCMは、いただけなかった(CMが終わったら、GAMEは終わっていた)。
夏は、結構出ずっぱりだったので、家でやりたいこと(やらなければいけないこと)が山積み。
家の整理をしつつ、買ってあった”釈迦”というDVDを見た。
本を読んでいて、この映画の存在を知ったのだ。
便利なもので、DVD化されていれば、かなりいい環境で、手軽に自宅で、映画が楽しめるようになった。
何故、大映が、1961年に、このような映画を作ったのか疑問だったのだが、付録の大映特撮作品紹介を見ていて合点がいった。終戦後、GHQのチャンバラは好ましくないという指導のもと、大映は、時代劇から、次の流れを作ろうとしていて、それが特撮だったのだ。特に、その時期、仏教物が流行っていた訳ではなさそうだ。
特撮というと東宝というイメージが強いが、大映も頑張っていたのだ。
小学生時代、よく見たガメラシリーズは、この流れから生まれたものだと知った。
日本初の70ミリ映画。横長になったデジタルTVにもフィットする(もちろんそれでも、上下は黒い帯になるが)。
インドの話を日本人が演じるということで、違和感はぬぐえないが、終戦後16年、今から、50年も前にこの映画を作った根性に脱帽である。ちゃんと象も出て来る。ストーリー的には、歴史物なのか、メロドラものなのか、特撮ものなのか、ややぼやけ気味の感もあるが、ポイントポイントで、見せ場を作り、観客を楽しませるように工夫されている。特に、大神殿の崩壊シーンには、力がはいっている。付録のギャラリー写真を見ると、当時、相当の人気を博したことがわかる。
海外でも公開されたようで、その予告編も入っている。仏陀のスペルが、BUDDAなのだが、昔は、こういうスペルだったのか、単にヘボン式ローマ字で書いたのか。
セットは大がかりで、当時のインドの雰囲気を出そうとしているが、お釈迦様の時代よりもずっと後に作られた遺跡などを参考にしていたりしているので、当時の神殿の巨大さと、豪華さの雰囲気が味わえるという程度の気持ちで見るべきだろう。
当時のものは、本当に何も残っていないので、苦労しただろうが。
特に、釈迦の敵役で、やっつけられて、最後に帰依する勝新太郎扮するダイバダッタの怪演は流石だ。中村玉緒も出演している。結婚したのは、この直後ではなかったか。
その他にも、本郷功次郎(釈迦)、京マチ子(ヤサ)、東野英治郎(シュラダ)、山田五十鈴(カリティ)、山本富士子(ウシャナ)、川口浩(アジャセ王)、杉村春子(イダイケ)、市川雷蔵(クナラ)など、当時の大映のトップスターが勢ぞろい。気合の入れようがわかる。
何に興味のある人にお勧めすべきか迷うところだが(特撮好き?歴史に興味?映画スターに興味?ノスタルジックな映画好き?とにかく金のかかった映画好き?)、リマスターされているようで、見やすいし、ちょっと気にかかった人は、とりあえずご覧になっては?