かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

遺跡にみる仏陀の生涯

2011年09月16日 | Books


本書には、正直驚かされた。AMAZONで、タイトルだけ見て買ったのだが、内容の充実度は、一番かもしれない。
出たのは、1980年。今から30年以上前。
ただ、インドの進歩は牛歩(象歩?)だから、違和感なく読める(為替レートや、ホテル、レストラン情報は流石に使えないが)。

著者が。1970年代に、インドの仏跡を巡った旅の情報だが、お父様がお坊さんだったことが、一番のきっかけだったらしい。そうでもなければ、当時、インドの仏跡を巡る人なと、本当に珍しかったろう。ましてや、こんな立派な本にまとめる人など。
本人は、某大手新聞社のカメラマンだったそうだ。上司が理解のある人だったという。

そのおかげで、写真が満載。仏跡巡りの本で、これだけ、写真が豊富な本は見たことがない。白黒が、ほとんどで、鮮明ではないが、雰囲気は、十分わかる。
もちろん当時と様子は変わっているが、わかりやすい地図もついており、今でも十分使える。
今は、結構整備された仏跡の、昔の素朴な様子がわかって、興味深い。

著者は、保土ヶ谷区在住ということで、私と同じ市民だが、まだ元気でおられるだろうか。
もし元気でおられれば、本書のアップデート版でも発刊されたらと思うのだけど。
著者は、サンカーシャには行けてないそうで、その辺の情報も加えることが可能だろう。

本書で発見したことも多々ある。

例えば、ブッダガヤ。
あの仏陀が悟ったとされる金剛宝座は、以前は、寺院の中にあったそうだ。また、寺院のご本尊の仏像は、ヒンドゥ教徒のマハンタさんが所蔵していたものを、本尊に据えたものなのだそうだ。もちろん、それでありがたみが減少する訳ではないが。

それにしても、AMAZONの古本は使える。送料が若干かかるが、定価の8-9割引きだったら、どう考えてもお得だ。
もちろん、本書のような本だと、新刊は、元々入手できない。


コメント
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