かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

増補新版 ポール・マッカートニー

2011年09月06日 | The Beatles

夏もだんだん終わりに近づききつつあるのか。すごい夕立が一瞬あったが、帰る頃には、上がって助かった。



ビートルズついでに、最近出た河出夢ムックの”ポール・マッカートニー(PM)増補新版”の話を。

本書は、元々2001年の、PMとしては、3度めの来日公演を前に発行されたものらしいが、その後の展開も加えて、この6月に再発行された。
今回の発行は、たぶんPMの、CDリマター盤発売に合わせたものと思われる。

私は、初版を読んでいないので、全て新鮮に読めた。
通り一遍の話は、最小限に抑え、インタビューや、ポールに関連する日本のミュージッシャンのインタビューや、エッセイなど、なかなか興味深い。解説も、かなり奥深い。
インタビューも、JLとPMと、あれほど曲風が違うのに、時には、JLの曲が好きだったり、時には、PLの曲が好きだったり。面白いものだ。

懐かしかったのは、”ジェームズ・ポール・マッカートニー”という、テレビ・ワンマン・ショーについての説明だ。
1973年4月にイギリスで放送されたとのことだが、まさに、今から思うと、ウィングスデビュー直後のことだったのだ。あのロンドンのハードロックカフェで、サプライズギグも行ったのだという。ウィングスとして、本格ツアーを開始したのは、その後だった。

当時、海外のミュージッシャンの動く映像が見られることはひじょうに珍しく(通信販売で、数分の動画が見れる8mmフィルムなども売っていた)、またビデオなどももちろんなかった時代で(パチンコ屋の息子の同級生だけは持っていたが)、番組を録音しながら、シーン毎に写真を撮っていたのを思い出す。

本書によれば、当時のNHKで放送されたものは、ダイジェスト版であったようだ。
1974年3月のことだったという。イギリスで放送されてから、1年近く後だが、それでも、十分感動的だった。
ビデオは発売されていないが、海賊版の出来の悪いビデオは持っている。
リマスターすれば、十分コマーシャルベースにのるコンテンツだと思うのだが。

結局、麻薬問題で、ウィングスとしての来日は実現せず(正確に言うと来日したが、入国できなかった)、ウィングス解散後3回来日したのみ。
最後の来日から、もう10年近くたつ。

私は、PMが来日した時は、全て日本におらず、かろうじて、シカゴで、GET BACKツアーを一度見たきりなのだが、前回の来日も10年振りぐらいだったから、もうそろそろ来日してくれないかなと切実に願っているのである。
10年毎の来日とすれば、次回は、流石に最後の来日になる可能性が強い。

コメント
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