今日は、震災からちょうど半年。9/11のテロからちょうど10年目だった。
震災からの復興が思うようにいっていないのは、見ての通りだが、10年前の、9/11の後始末も全然終わっていない。今のアフガン、イラクの状況、その後のアメリカの凋落を見れば明らかだ。
今日は、その節目の日に催されたエンカペラGさんのリサイタルに行ってきた。
小学校の時、「一番優れた楽器は何?」と音楽の先生(=担任の先生)が、質問した。「ピアノ!」とか、「バイオリン!」とか、「笛!」とか、我々は答えたが、先生の答えは、「声」だった。
今日のコンサートは、その40年前のやり取りを思い出させるほど、楽しく、かつ聴きごたえのあるものだった。
第一部は、エンカペラGさんが、大槌町の避難所コンサートの時の体験を縦軸にした、復興支援の部。不思議な、息ぬきコーナーがあって(プロらしいが、学潔・激xルで笑える)、第三部は、エンカペラGさんの十八番のオンパレードで、おおいに盛り上がった。
技術のレベルは、正直よくわからないのだが(少なくとも素人の私にはうまく聴こえる)、アカペラで、演歌(でも何でも)を歌ってしまうという独自性からして、まず凄い。
そして、エンカペラGさんの凄さの真髄は、やはり編曲にあるように思う。
通常、楽器とボーカルの歌の場合、どちらかが主で、どちらかが従になるが、エンカペラGさんの場合、ボーカルしかないから、その主と従が、めまぐるしく変わったり、溶け込んだり、からまったり、一体化したりして、曲を盛り上げていく。
たぶん、元々楽譜などないだろうから、その辺の盛り上げ方は、編曲次第だと思うのだ。
バックに徹していると思っていたら、ユニークな伴奏音で盛り上げたりもするし。
銭湯ライブやホテルでのライブをよく開いておられるし、エーベックスからCDも出されているので、ご興味のある方は、どうぞ。
ラジオ番組も持っているが、視聴率0.02%とのこと。私も、聴いたことがない。
日曜の朝に、なかなかAMラジオは聴かない。FMヨコハマぐらいに出ていただければ、ドライブ中に聴く機会があるかもしれないが。
節目の日にふさわしい、エキサイティングだけど、心休まる、ほのぼのしたコンサートだった。