シンガポールには、フードコートがそこかしこにある。フードコートは、屋台の集合体のようなものだが、地元では、ホーカーセンターと呼ばれている。元は、本当の屋台だったが、シンガポール政府が、衛生面を考慮して、このような建物に押し込め、衛生面でのランク制にした。ランクは、AからDまであるようだが、実質AかBでないと営業できない。だから、安心して食べられる。
隣のマレーシアや、インドネネシアに行くとその違いに驚かされる。特にインドネシアで屋台フーズを食するのは、タブーだろう。マレーシアは、場所を選べば大丈夫。
このラオパサは、ダウンタウンの真ん中近くにあり、昼は、ビジネスマン、ビジネスウーマンで溢れ返っている。屋根の上の、時計が目印。ホーカーセンターは、安いし、うまいし、バラエティに富んでいるし、大好きだったが、ピーク時間に行くとあまりにも混んでいるので、実際は、なかなか行けなかった。ラオパサだけでも、100軒以上の店が入っていると思われる。
今回は、珍しく朝食を食べに行った。どれだけ、店が開いているか心配だったが、3割ぐらいは開いていて、問題ない。
ラオパサに行ったら、駐在時代に、まず訪れていた店がすでに開いていた。この魚片板面が大好きだった。回りのメニューよりちょっと高めだが(それでも400円しない)、その味は、絶品だ。
麺といい、具といい、スープといい。
定番のチキンライス。ホーカーだと、200円ぐらいだが、オーチャードで食べると1000円以上はする。
これは、シュガーケインジュース。さとうきびジュースだ。目の前で、さとうきびの茎から、汁を絞り出したものを、そのままジュースにしてサーブしてくれる。甘いが、くどくなく、おいしい。
これは、コピ。亜細亜風コーヒーとでも言おうか。濃いコーヒーに、砂糖と、コンデンスミルクが、これでもかというぐらい入っている。流石に、今は、ただの旅行者である私には、too much だった。
夜に、ちょっとシンガポールフライヤーに行ってみた。世界一の大観覧車。夜は、初めてだ。ライトアップが美しい(が、中から夜景を見る時は、時々邪魔)。
フライヤーの頂上付近の様子。見事!明るく見えるのは、工事中のカジノ地区だ。
幻想的と言うか、非現実的と言うか、未来的というか。
夜景は、香港とどっこいどっこいかもしれないが、このポジションからの眺めは、見事。
今は、サンズのカジノ地区の工事現場が、一番明るい。カジノのホテルもごく間近。
マリナ地区を見下ろしたところ。カジノができあがれば、このアングルは、シンガポールNO1の眺めになるかもしれない。
マーライオン、フラートンホテル、ラッフルズプレイス、エスプラネード(この写真では見えないが)、新フィナンシャルセンター、マリナサウス地区など、シンガポールの名所が、一望にできる。
ということで、中華と夜景を満喫し、ホテルに帰還。
ラッフルズホテルは、いつもライトアップされている。特に、クリスマスシーズンの飾りつけは、派手さはないが、見事だ。
ラッフルズホテルは、いつ見ても、どこを見ても、すきがない姿を見せてくれる。
シンガポールのオーチャード通りは、相変わらず、全体が工事現場のような活況だ。
昔なつかしクラウンプリンスホテルも、五つ星に生まれ変わるべく、大改装中。
地下鉄のオーチャード駅の上にあった緑の原っぱは、アイオンと呼ばれる高級ショッピングモールとオフィスビル?に生まれ変わりつつあった。
その中で、こんな感じの、昔から全く変わらないビルも存在する。
この変哲のない、うらさびれたビルの3階に、広東料理の有名店であるレイガーデンがある。香港が本店だが、シンガポールにも数ヵ店あり、チャイムズのが有名だが、こっちの方が、おいしいという説もある。
ちなみに、シンガポール国旗が見えるが、これは、シンガポールのナショナルディ(建国記念日)の二日後だったからだ。建国記念日は、日本からの独立記念日ではなく、日本撤退後戻ってきたイギリスからの独立記念日でもなく、マレー連邦からの分離独立記念日だ。
この店の有名メニューに、冬瓜(トンガン)スープがある。これをいただくには、事前に予約が必要。
見かけもユニークだが、味もユニーク。スープといい、具といい、カップになっている冬瓜の肉をけずりながら中身とともにいただく風情といい、絶品である。
是非、レイガーデンに行かれる機会があったら、事前予約をして、召し上がって欲しい。
事前注文のメニューとしては、北京ダックもいただいたが、これは、日本でも、お金さえ出せば食することができる。
このアワビ料理もいただいた。日本ではちょっと手を出す気にならないが、シンガポールであれば、まぁ許容範囲。味も申し分なし。
シンガポールでは、さまざまな亜細亜料理がいただけるが、やはり中華が一番だと思う。香港には、敵わないという通も多いが。
ラッフルズホテルから、ダウンタウンはすぐだ。ぶらぶらしてみることにした。
このラッフルズプレイスは、金融街。手前には、今年2回目になるF1(9月下旬開催)の夜間照明や、防護壁の準備が始まっていた。
マーライオンパーク全景。カジノの3本ビルをつなぐ空中庭園は、まだ造り始めてないようだ。
マーライオンの後ろのミニマーライオンの方は、ポンプ不調で、口から吐き出す水は、涎のようだ。凄くきっちりしているところと、間の抜けているところのインバランスがいい。
マリナ地区の開発もずいぶん進んできたが、完成したら、また次のプロジェクトが始動するのだろう。
正面がカジノ、その右側の高層ビル群が、新フィナンシャルセンターだ。マーライオンもちょっぴり見える。左は、エスプラネードと、シンガポールフライヤー(世界一の大観覧車)だ。
次に訪れたのが、アジア文明博物館。何度か訪れたことがある。東南アジア、東アジア、インド、イスラムの文明を、コンパクトにわかりやすく展示してくれている。
今回は、東南アジアをかつて探検して人々の収集品の企画展があり、つい100年前は、未開の地域がいかに多かったか、思い起こさせられる。
併設のインドシンレストランは、各国のアジア料理が味わえる。
シンガポールリバーを臨むアウトドア席がお勧めだ。
懐かしの亜細亜料理が並ぶ。ちょっと煉り物が多かったな?
周りには、当時の交易の様子を再現した像が並んでいる。現代人も混じっているようだが。
御馴染のラッフルズ像もすぐ近くだ。
シンガポールを知るには、まず訪れる地区ではなかろうか。
シンガポールの話は、ちょっとお休みにして、ついに今日Y150の有料エリアに突入したので、そのレポートを。
小さな馬に引かれて、優雅に来場する人もいた。
今日は、森高千里さんのコンサートがあり、姿は見えなかったけど、音は、会場内と同様ぐらいに、びんびん聴こえた。
やはり目玉は、この蜘蛛のロボット『ラ・マシン』。その巨大さは、間近で見ないとわからない。怖いぐらい、近くから、拝むことができる。
歩き回るだけではなく、時々、宙を舞ったりもする。
糸を、口や、お尻から、噴射したりもする。
お休み中も、その姿は、グロテスクである。
ということで、『ラ・マシン』は、迫力満点だが、その他のアトラクションは、正直ちょぼちょぼという感じ。昔、大船にあった、松竹によるテーマパークよりはましだが(当然とっくの昔につぶれた)、その他の横浜も合わせて、一本と考えた方がいいかも。
このバルーンは、夜、地球の姿にライトアップされるようだが、昼は、ご覧のとおり。しかも、道路のすぐそばだから、外からも見えそう(見たことないからわからないけど)。
未来シアターでは、”バトン”という映画をやっている。映像は美しいが、内容が前衛的で、ストーリーが難解。大人の私でも、さっぱりわからない。子供は、まさにキツネにつままれたみたいな気持ちになるのではないか。
最後は、横浜に本社を移したばかりの日産による展示。スーパーハイビジョンシアターはさすがの迫力である。
映像も、むちゃくちゃ綺麗だし、音もスーパー。テーマも忘れかけた情景やら、自然の驚異やらのオムニバス形式で、聴衆の目を釘付けにする。
次は、ピボラボ。環境のことについて考えるショーだ。トヨタのハイブリッドに対抗して、電気自動車を目玉にしようとしている日産にとって、社運をかけたプロジェクトと言えるかもしれない。横浜で、電気自動車プロジェクトを始動させるらしい。
ママチャリ代わりの車としては、素晴らしいと思うが。
でも自転車からのシフトじゃ環境に逆行だし。
そして、最後のコトバパークでは、参加者が環境に対する思いを紙に書いて、巨大なバルーンの中に舞わせることができる。その思いは、通じるか?
ということで、みんなで、開港150周年を祝おうね。
何といっても(いいか悪いかは別にして)、日本の近代化は、それから始まったのだから。
そして、海洋堂さんのガチャに再挑戦。今日4個目で、ついに、未GETだった、一号機関車(1872・5月)をGET。7種揃えた。14個目にしての快挙。予想よりは、早く達成。
思わず、帰りに、ヨドバシで、コレクションケースまで、GETしてしまった。
ちなみに、造形メモには、
『シャープなラインとどっしりした鉄の重厚感を史実に再現しました。丁寧に造り込まれたリベッドにもご注目を』
とある。
相変わらずの凝り凝りである。