いやいや凄い本。
昨年2月にLOFTで著者+サエキさん+藤本さん+@の、ヨーコさんバースデイイベントがあったのだが、そこで出た話も含めて、まさに全史にふさわしい内容になっている。
正直、ヨーコさんのCDは、数えるほどしかもっておらず、その生き方、パフォーマンスの方に目が行ってしまうのだが、本書は、その芸術性に軸を置きながら、全体像に迫るという、まさにミュージシャンでもある和久井氏だからこそ書ける内容になっている。
ジョンとヨーコの出会いから始まるのだが、そこからヨーコさんの生い立ち、二人が出会ってからの歩み、ジョンんが亡くなってからの一人になってからの歩みと展開していく。
とにかく、いろんなトピックスが盛り込まれており、それが、二人とどうかかわって、結果どうなっていったかが有機的に語られている。
NYに移り住んでから、失われた週末を経て、ジョンが亡くなるまで、主導権は、ヨーコさんにあった様子も浮き彫りになる。ビートルズの主導権が、ジョンからポールに移っていたように。
ジョンが亡くなってからの、活動も、より全体感を伴ったものになり、それが、かつての家族や、exビートルズにも認められるようになっていく。
その結果、我々も、より多くの情報や、エンターテイメントをゲットできるようになってきたわけだ。
本書では、否定されているが、ジョンレノン博物館や、ジョンレノンスーパーライブもその一環だったろう。
近時、点描画にも制作範囲を広げているが、これは、スーラの影響ではないかと説く。そして、それは、ジョンの魂のアルバムのジャケットの構図にも影響しているのではと。
真実はわからないが、ヨーコさんの芸術性が、より深淵なところにあることを本書を読んで知ることができた。
ちなみにこのスーラの絵は、かつて住んでいたシカゴ美術館の目玉だ。
習作は、いろんな美術館で見れる。
AMAZONで、ヨーコさんの作品をチェックしたが、歯抜けのような品ぞろえになっていて、なかなか全貌をつかむことは難しいかもしれないが、代表作品だけでももう一度チェックしてみたい。
ダブルファンタジー展にも、もう1回行きたいかな?
前にも書いたかもしれないが、レココレは、滅多に買わない。
興味ある特集はあるのだが、レココレ自体には、あまり興味がないので。
ただ、このジョンレノン特集の嵐の中、ゲットしてみた。
ベスト・ソングズ80とは、あまりにも多いのではないかと思ったが、生誕80周年ということでの企画なので。
結果を見ると、上位は、Starting Overから始まって、順位はともかくかなり順当。
それにしても、Starting Overを歌ってすぐに暗殺されてしまうのだから、本当に悲しい。
本気で、日本ツアーも考えていたみたいなので、ますますだ。
曲毎のコメントは、その曲を評価した人が、それぞれ、書いているのだが、これもなかなか個性的で、読んでいて楽しい。
誰かが書いていたが、ジョンのソロ活動は、ビートルズの後期から、亡くなるまでの10数年だが、その中で主夫時代が約5年あるので、実際は、7年ほど。ヨーコさんと、半々の作品もあるので、ジョンの作品となると、ますます少ない。
その期間に、これだけのバラエティのある作品、世に残る作品を作り続けたのだから、やはり凄い。
平和運動に熱中していたころは、ミュージシャンだか、平和活動家かよくわからないような感じもあったが、徐々に、自分を取り戻し、最後の作品では、すべてを乗り越えた姿を見せてくれた。
生前最後のアルバムを買ったのが、亡くなった前だったのか、後だったのか忘れてしまったが、すばらしい作品だと、聞いてすぐ思ったのを覚えている。
Borrowed Timeは、リトグラフのポスターも持っていて、好きな作品だったのが、ベスト80にも入っていなかった。
各選者の選んだ30曲も紹介されているのだが、選んだのはお1人だけで、これでは、ベスト80に入るわけもない。
選者によって、選ぶ曲のタイプも大きく異なるのが、面白い。
ジョンの曲を、様々な思いで聞いていた証左だろう。
その他の記事は、1割ぐらいしか興味がないのだが、それぞれしっかり書かれていて、まさにレココレには、道標になるような雑誌。
これからも頑張ってほしい。
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本書も、本屋で、3冊並んでいたものの1冊。
rockin'onは、月刊で頑張っている雑誌だが、しばらく買ったことはなかった。
総力特集とあったので、ゲットしてみた。
基本的には、ジョン・レノンの関する記事しか読んでないが、ちょっとコメント。
太宗を占めるのは、年代別のインタビュー集。
見たことがあるようなものが多く、新味は少ないが、ロストウィークエンドの狂乱振りをここまで書いてあるのは、初めてのような気がする。
ジョンと、フィルと、ニルソンの3狂人?
ここで命を落としてもおかしくなかった?
そして、訪れた平和な5年。
そして、復活直後の悲劇。
今更だが、あまりにも劇的すぎる40年。
そしてディスコグラフィ。
コンパクトだが、的確。
そして、映画IMAGINEの解説。
これもコンパクトなのだが、従来私が見ていたのと、先週末に見たのの違いが解説されていた。
映像も音も、クリーニングされていたそう。
また、難解なシーンの背景等のコメントも参考になる。
日本でのみ、公開されたティッテンハースト・パーク家ツアーは、貴重な映像だったようだ。
家の中にあるもの、飾りなど、興味深かったが、改めてここだけ見に行くほどでもなく。
でももう1回見たいところではあった。
そしてダブルファンタジー展の紹介。
リバプールで開催された時のものを元にしており、日本独自の展示には触れられていない。
まだ展覧会を見ていない人には参考になるが、見た人にとっては、新たな発見はない。
ということで、紙質もよく、きれいな1冊。
ジョン・レノン初心者には、よくまとまっていて、ちょうどいい。
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今日も日光。
秋晴れまでは行かなかったが、いい天気。
奥日光ドライブを楽しむ予定だったが、渋滞が酷くて、華厳の滝止まり。
でも、一度見たかったこの景色が見れたので、大満足。
紅葉は、4分ぐらいかと思うが、ちょうどいい陽気で過ごしやすい。
宇都宮に寄って、今新幹線。
めでたしめでたし。
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今日は、20数年ぶりの日光。
生憎の雨だったが、東照宮、二荒山神社、輪王寺、東武ワールドスクエアを満喫。
Go To Travel、Go To Eat のおかげで、無茶苦茶得した。
ラッキー?
詳報は、帰宅後に。