昨日は 6月のお香の会
「蛍香」という、季節にふさわしい組香で香遊びをした。
源氏物語「蛍」の段にちなんだ組香です。
この組香ももちろん、源氏物語「蛍」の段は
私の最も好きなもの
蛍のほのかな灯りで、美女の美しさを際立たせるという演出・・・
官能的でセンスの良い 紫式部の感性が
千年経った現在でも 斬新だと感じる段だ。
この組香の他に、今回は「枕草子」の勉強もした。
「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは・・・」
中学生のころ、暗記させられた古典、
40代も後半になった今、改めて清少納言の鋭さに感銘をうける。
そして 中学生だったあの頃から
様々なことを経験して、心の襞をたくさん作ってきた自分自身の成長に気づく。
中学生のときには 気づかなかった季節の移ろいの切なさ、
清少納言の淡々とした美しい文章に 涙が出そうになった。
年齢を重ねるのも 悪くないなと素直に思える。
今回のお菓子 「青梅」