クリスマスイブの夜、悲しいお通夜に参列した。
ご近所のYさんの婿養子さんが 67歳という年齢で亡くなられた。
婿養子の鏡みたいな、とっても温厚で優しい方だったのに。
数年前、肺がんを患い、脳に転移されたそうだ。
手術で一時は良くなられたけれど また脳に再発されたらしい。
Yさんは 88歳というお年に見えないほど
お元気で 底抜けに明るく、ユーモアがあり、
いつも朝から晩まで畑仕事に勤しんでいる地域の人気者。
菩提寺の御詠歌講で 一緒に御詠歌を学んでいる。
大好きな婿養子さんが先に旅立たれて
どんなに 辛く悲しんでおられるだろうか。
思うだけで 涙が出てくる。
そのYさんのお宅のご葬儀ということで
お通夜、私達御詠歌の仲間で 「無常御和讃」という歌をお唱えさせていただいた。
ものすごく悲しく、切ない旋律の歌。
お唱えのあと、和尚様から 御詠歌の歌詞の説明をしていただいた。
歌詞も さみしく切ない。
人のこの世の 儚さは
黄泉路に急ぐ 露の身の
しばし 仮寝の旅枕
あわれ常なき 世なりけり
昨日の人は 今日はなく
会えば 別るる 世のならい
夜半の あらしに 散る花の
もろきは 人の命なり
人の人生は 短く 儚く、それはまるで 仮寝の旅枕。
この世は もろく ずーっと一緒(常)だということはない。
出逢いがあれば 必ず別れがくる。
生きている限り、命の終わりがくるのは必然のこと。
どんなに愛するひとでも 必ず永遠の別れがやってくる。
ずっと幸せが続くと思うのも 儚いことで、
世の中は 無常だ。
だからこそ、命ある限りを 後悔なく
力いっぱい生きていかなければ。