先月のJ's GOALで某黄色いチームで、下部組織を盛り上げるイベント開催の記事が出ていました。「レイソル アライアンスリーグ」という名称で小学生年代の育成・技術の向上と、参加クラブ相互間の親睦を図る事を目的に昨年より創設されたそうです。今回は、ホームタウンである東葛地域でクラブと提携しているクラブで構成される8チームが参加するそうです。以下、抜粋して紹介。
【『レイソル アライアンスリーグ U-11』大会概要】
・主 催: 柏レイソル、柏レイソル提携クラブ
・趣 旨: 提携クラブの相互交流による選手育成およびクラブチームの活性化
・期 間: 2011年1月20日(木)~3月24日(木)までの毎週木曜日
・会 場: 日立柏総合グラウンド
・参加チーム:
【Aグループ】:柏イーグルス TOR'82、柏ラッセルFC、柏マイティーFC、FCダム
【Bグループ】:カナリーニョFC、ヴィスポ柏99FC、柏エフォートFC、FCアクティブ柏
・参加選手: U-11で活動している選手(U-10以下の単独参加は不可)
・競技方法: 各グループで総当りリーグ戦。競技人数は7人。
【ルール】
(1)競技人数は7人
(2)11人制の競技規則に準ずる。
(3)試合時間は、1試合45分(15分-3分-15分-3分-15分)。
(4)試合数は1試合とし、第2・3節は試合終了後フレンドリーマッチを実施。
【第2・3節のマッチスケジュール】
18:00 アライアンスリーグ 15分×3本 / 19:10 フレンドリーマッチ 12分×3本
(5)システムは1-3-2-1を採用。
(6)勝ち点により順位を決定。勝ち点は勝ち:3点 引き分け:1点 負け:0点
(7)選手交代は自由。
(8)ユニフォームは各チームで準備。
・表彰:優秀選手を12名選出。
昨年に日立台の人工芝グラウンドでスタート。参加しているのは、J1柏のジュニアチームと、日頃選手交流やコーチ交流などで連携を図っている県内8つの提携サッカークラブチーム。試合は7人制で、試合時間は1試合15分を3本。選手交代は自由というルール。サッカーは本来11人で行う競技だが、「10歳以下の子どもたちには、まず何よりボールに触れさせることが大切」という考え方で生まれた独自ルールだとか。
このリーグ戦を創設し、キーマンとして運営に携わるのは、柏レイソルスクールの増本コーチ。Jリーグのクラブチームと街のクラブチームが共存しながら、お互いにできることは何かをいつも模索し続けてきたそうです。「ただクラブ間の親睦(しん・ぼく)を図るだけでは意味がない。違う何かをしたいという強い思いがいつもあった」とコメント。
構想2年。増本コーチは8クラブにリーグ戦の実施を提案。独自ルールに加え、選手7人の配置までも固定した同一戦術を採用するリーグ戦という異例、とっぴとも言える内容でしたが、「面白い。ぜひやろう!」と予想以上に好評だったそうです。
クラブの吉田アカデミーダイレクターも「これまでのような選手を送り出してもらうだけのピラミッド型の関係ではなく、相互に補完、成長できる関係を作りたい。地域に何ができるのかを常に一緒に考え、実践していきたい」とコメント。
子どもたちだけではなく、リーグ戦に並行して定期的に各クラブの指導者と、ゲームの内容や指導についての意見交換をしているそうです。「良い環境で子どもたちが楽しくプレーできることはもちろんだが、特に若い指導者が刺激を受けているのが大きなメリット。レイソルとは思いを共有しながら各クラブがその思いの上に、独自の色を出していければ」と、参加クラブ代表。
他地域のクラブ指導者からの関心も呼んでいるリーグ戦だが、まだスタートしたばかり。増本コーチも「まずはこの子どもたちが中学生世代となる2年後までにどのように育てていくかが大事。そして将来は皆が見守り育てたこのリーグから、地域を代表する選手が出て欲しい」と願う。
昨年の11月27日(土)岡山戦の前座イベントとして柏レイソル提携クラブの選手・保護者総勢630名が集まり「アライアンス・スペシャルマッチU-7」が開催されたとか。奇遇ですね。
この記事を読むと、すでにチームの下部組織は、地域のチームから選手を送り出してもらうピラミッドを構成している事がわかります。実際にその提携クラブのHPを見ると、どこも「柏レイソル提携クラブ」と大きくPRしています。つまりPRしたいくらいに誇れる存在という事です。
この事業で、更にクラブと周りのチーム相互に補完、成長できる関係の構築を目指し、地域に何ができるのか常に第一に考えられるそうです。J1柏は、Jトップ3の育成システムを誇りますが、こういうところにも要因があるのかもしれませんね。
地元にあるJのジュニアユースよりも老舗のクラブチームに行きたがるという所があれば、それは残念ですね。こちらのクラブのように、地域の目標として育成選手を送り出してもらう存在にならないといけませんね。
クラブ公式HP該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/news/2010/010276.html
J's GOAL該当ページ:http://www.jsgoal.jp/official/00112000/00112893.html