さて、またしても「川崎の旅」です。まだ昨年の12月のあたりをウロウロしています。今回の事例も単独の紹介記事にふさわしい素晴らしい事例です。本当にJ1川崎はそこまでやるかという位に、地域密着しています。今回は「ブルーサンタ」というタイトルの記事です。昨年のクリスマスに実施された選手による社会貢献活動です。
トナカイに仮装したふろん太、クリスマスバージョンのピーカブー、スタッフ扮するモミの木、そしてブルーサンタに変身した選手のフロンターレクリスマス団が市内の小児科病棟を慰問訪問し、子供たちと一緒に歌を歌ったりと交流を行う事業です。
毎年複数の選手がこの「ブルーサンタ」を行っています。チームグッズなどのプレゼントを贈り、一緒に「あわてんぼうのサンタクロース」などのクリスマスソングを歌います。クラブ創設時の97年から毎年恒例となっている大切な事業の一つという事ですが、もうかれこれ13年やり続けているのですね。97年の川崎といえばJFL時代。JFLからJ2、J1とずっと変わらずこういう活動ができている事は素晴らしい。まさに継続は力なり。
2005年の記事。「関東労災病院」に憲剛選手。控室では「恥ずかしい」「緊張する」と言っていた憲剛選手も、お馴染みの衣装に着替えると自然と笑みが出たとか。麻生で憲剛選手とツーショット写真を撮ったという少年が、その時の写真を持って待っていてくれたとか。余りの嬉しさに泣き出してしまった少年を見た憲剛選手は大感動。「早く元気になって、等々力に遊びに来てね!!」と約束。
2006年の記事。「元気になったら等々力に僕のプレーを見に来て下さい。僕が皆さんを3月のホーム開幕戦に招待しますよ!!」と大きなプレゼントを発表。帰ってきた控室では、思わぬ招待企画にスタッフも看護師さん方もどうしたらいいの??という感じでしたが、「僕がもちろん全部ポケットマネーで出しますよ!!」と我那覇選手。「いつも等々力でちびっ子たちに一生懸命応援をしてもらって、力をもらっている。今日は僕の番。こんな僕でもみんなに少しでもパワーをあげられれば」と。2つの病院で出会った、ちびっ子たちの笑顔は本当にかわいらしく、小さい体で一生懸命頑張っている姿を見て、大きなパワーを頂いたとか。
2007年の記事。川島選手(当時在籍)が登場。まずはクリスマスモードに切り替えたふろん太とピーカブー、もみの木お兄さん(フロント)が登場。川島選手が登場しやすいように場内の雰囲気を盛り上げる。子供たちの「サンタさ〜ん」という声を聞いたエイジサンタが登場するやいなや、子供たちのみならず周りで見学していた看護師の方などからも「カッコイイー」「カワイイー」と歓声。普段、精悍なイメージのあるエイジですが、サンタの衣装では優しいお兄さんといった雰囲気。
2008年の記事。毎年そうですが、小さいお子さんが頑張っている姿を見ると、こちらは信じられないパワーをもらいます。まだ1人で歩けないような赤ちゃんもたくさんいて、胸がしめつけられるようでした。「考えさせられたなぁ」「パワーもらっちゃったなぁ」「もっともっと何かしてあげたいな、オレに何ができるんだろう」と初体験に感動していた黒津選手。
「頑張ってるお子さんたちの笑顔が見れてよかった。パワーをもらった」と言いながら控室に戻ってきた山岸選手の第一声は「フロンターレ、こういうのいいよ!間違いない!!」と大満足の様子。
2009年の記事。試合前によく「頑張れよ!」なんて声がかかりますが、そんなものとは比べ物にならないほどの後押しになるのでしょうね。みんな、元気になったらパパとママと一緒に試合を見に来てね!!きっと選手サンタが大活躍してくれることでしょう!!
2010年の記事。クリスマス会が始まり、選手サンタが子ども達と一緒に歌を歌い、「皆がいい子にしているって聞いたから、プレゼントを持ってきたよー」と子ども達一人一人にコミサンタからぬいぐるみサッカーボールとサイン入りオリジナルクリスマスカードをプレゼント。その後、クリスマス会には参加できなかった子ども達の病室を回って、一人一人とコミュニケーションを取る。ブルーサンタを終えたコミサンタは、「最初はどうやったら子ども達が喜んでくれるかなぁと不安もありましたが、一緒に歌を歌ったり、素敵な手紙をもらったり、みんなと触れ合うことで、楽しい時間を過ごせました。楽しかったです。また来ます!」と大満足との事。
その時の選手の言葉。「いつも等々力で僕たちはみんなからとてつもないパワーをもらっている。そのおかげで頑張れている。だからこんなときくらい僕たちがみんなにパワーをプレゼントしなきゃ!」「川崎には、赤いサンタクロースだけではなくブルーのサンタクロースもいるんだよ」と子ども達に浸透していくようになればいいなと思います」と。
フロンターレ日記該当ページ:http://www.frontale.co.jp/diary/2010/1225.html
パターンとして、病院訪問の後に選手サンタはその格好で、そのままミニトークショーに出演されているそうです。いやはや参りました。素晴らしい限り。ちょっと地域に密着している程度なら、ここまでできないと思います。ましてや、昔はある程度選手が社会貢献活動をやっていたのに、「サッカーだけやってればいい」という声で、選手が全く街に出なくなったクラブにとっては考えられない光景でしょう。
地域密着活動への参加については選手との契約条件に盛り込まれていると言われていますが、そういう契約ができるクラブ、できないクラブの差って何なのでしょうか。強化が優先という話は川崎には当てはまりません。川崎は選手による社会貢献活動とともに、JFLからJ2、そしてJ1。今やACLに出場している強豪チームになってますので。
また、こういう選手による社会貢献活動は、川崎だけの話ではなく、J1・J2の多くのクラブが実践できています。J1川崎もJリーグ百年構想の優等生。今年のJ1川崎は現在、1勝2敗で14位と低迷していますが、ファン・サポーターから多くのパワーをもらい、これから徐々に上位に浮上してくることでしょう。
J1川崎関連⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110427
〃 ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110423
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110422
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110413
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110422
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110413
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101127
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101021
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〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091019
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