J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

湘南ベルマーレの事例27 【J特】

2011-05-13 00:02:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 昨日の日経新聞「フットボールの熱源」にいい記事が出ていました。「支援が示すクラブの底力」というタイトルで、当ブログにJ1川崎とともにしょっちゅう出てくる先進事例クラブのJ2湘南の震災支援の活動事例「KIDS GUARD SHONAN『被災地の子どもたちにゴールデンウィークを!』」です。またしても昼休みに読んでいて思わず「素晴らしい! 全然違うわ!」と小声で叫んでしまいました。以下抜粋して紹介。

   
 震災後、福島には原発の影響で外で遊べず、ストレスを抱えている子ども達がたくさんあり、東北リーグの福島ユナイテッドでは、7市町村にあるスクールにあるスクールのうち4校が休校中。
 J2湘南の真壁社長は、元湘南選手で現福島ユナイテッド所属の時崎コーチからその話を聞く。そこから「福島の子ども達を湘南に招待して、GWをプレゼントしよう」というアイディアが浮かばれたとか。

 「日本赤十字等を通じて義援金を送るのもいいが、目の前に困っている人がいるのだから直接支援しないと」と、真壁社長はすぐに地元企業や商店街に声掛けをしてサポートを求めたとか。
 「自分で言うのも変だけど、声掛け能力は相当のものがありますので」という事で、チャリティーチケットやチャリティーTシャツを販売して、「チケット3枚もしくはTシャツ2枚で福島の子どもが1人分の交通費、滞在費に充てられます」と呼び掛けられました。

 このプロジェクトのボランティアを募集して受け入れ大勢を作り、5月3~5日にいわき市の子ども達50人、6~8日に福島ユナイテッドの子ども100人を招待されたそうです。参加した子ども達は、サッカーの試合を行い、山で遊び、箱根観光に行き、J2湘南の試合観戦をしたとか。
 また、J2湘南は「出張フードパーク」という支援活動も実施も継続実施。募金で交通費、食材を集め、通常スタジアムで営業しているスタジアムフードの業者に被災地へ派遣し、現地で食事を無償提供されています。

 この記事では最後にこうあります。「もちろん、これらの支援活動はホームタウンの支えで成立している。これだけの事ができるのは、クラブが地域に強く根を張り、その思想が理解されているからだろう一連の活動がクラブの底力を示している」
 同じような話でJ1磐田は、被災地域から約4,000人分の野菜を買い上げ、試合の来場者に無料で配布されたそうです。「自治体や地元企業も協力してくれて、クラブとホームタウンが一つになれた」とクラブ幹部。クラブと地域が絆を強める契機になったと捉えたとしています。

 これらの記事で注目するのが、福島ユナイテッドに既にオフィシャルスクールが県下に7つもあるという話。J2の下のJFの下のリーグなのに、もう7つもあるなんて・・・J2でもスクール数が全然ないクラブもあるというのに。福島ユナイテッドといえば、ファジの前監督だった手塚氏がおられ、元ファジの選手が何人もいるチームですね。遠く福島で地域密着して頑張っておられますね。
福島ユナイテッド公式HP:http://fukushimaunited.com/
 
 次に心に響く言葉が「義援金を送るのもいいが、目の前の困っている人に直接支援しないと」。東日本のクラブはやはり違いますね。義援金ランキングを作られたら、恥ずかしくて数字を出せないと思われるチームもある中で、素晴らしい事です。「声掛け能力は相当のものがある」真壁社長はやはり、ダントツで最も尊敬すべきJクラブ経営者です。この方の視野の広さ、社会貢献の思いはなかなか真似ができないでしょう。本当に一度お会いしてみたいものですね。サイン欲しいですよホントに。
 普段、地域密着をしているから、こういう子ども向け支援活動や、出張フードパークなどですぐに支援が集まるのでしょう。つまり、地域の公共財という自覚がなく、こういう社会貢献活動を軽視しているクラブがあれば、いざという時に声をかけても振り向いてくれないという事でしょうか。「地域に強く根を張る」「思想が理解されている」「一連の活動がクラブの底力を示している」と、誰かに聞かせたい言葉が続きますね。
J2湘南KIDS GUARD SHONAN該当記事:http://www.bellmare.co.jp/31237
J2湘南出張フードパーク該当記事:http://www.bellmare.co.jp/31057 
湘南ベルマーレ関連:262524232221
 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする