25日付け日経新聞「 フットボールの熱源」に「『クラブ米』棚田を元気に」というタイトルで、J1山形の選手等による社会貢献活動が載っていました。この活動は前からチェックしており、岐阜さんと同じような感じかなと単純に思っていましたが、行政から要請を受けた予想以上に中身の濃い地域おこしの活動でした。確かに今シーズンは成績が芳しくないですが、もともと低予算のチームなので限界がありました。が、数年前にJリーグか有名クラブから役員(常務?)を迎えて改革を果たし、J1で数年間戦ってこられました。当ブログにとっては先進事例クラブである事には変わりません。以下、他の情報と合わせて抜粋して紹介。
J1山形は地元地区の棚田再生事業への協力を決め、15日に全選手29名、スタッフら15人が総出で、地域の住民及び子供達17名と田植えを実施。経営トップのスポーツ山形21の川越理事長も参加。
大蕨地区の棚田は「日本棚田百選」に選ばれている。若者離れ、後継者問題、減反政策で従事者の減少が囁かれており、行政は保全に苦心してきたとか。そこでJ1山形が支援に名乗りを上げる。中井川茂敏GMは「農業をいかに守るかは山形県の大きな課題」と、様々なプランを準備中とか。
棚田で取れた米を「モンテ米」と命名して発売されるとか。アウェー観戦で来訪した相手サポーターに田植体験を実施し、収穫した米を買って食べてもらい、「山形米」「山形」を全国に発信させたいとか。
この活動で棚田や農業に光が当たるだろう。行政担当課長は「これを機に若者に農の楽しみを知って欲しい」と。GMは「引退後に農業に携わりたいと考える選手が出てくるかも。この事業が選手のセカンドキャリアの開拓に役立つかも」と。このモンテ米は地域に活気を与え、若者に地域を見直してもらい、農業の活性化に貢献できるということですね。
一般ボランティア含めて150人が参加。15アールの田植えは1時間で終了。作業後には交流会を開催。この日植えた「里のゆき」を使ったおむすびや山菜汁を楽しみながら、仙台戦の話などで盛り上がったとか。
J1山形のサポートは収穫まで続く。近くの分と合わせて計3トンの収穫を見込み、「モンテ米」と名づけて販売。多少なりとも農家の収入増にもつなげたい考えだとか。
担い手不足から耕作面積は最盛期の3割にまで減り、農家の平均年齢は70歳を超える状況。この棚田を後世に残そうと今年3月に、県スポーツ振興21世紀協会、地元行政、フィディア総合研究所、中地区有志の会、グループ農夫の会の5団体で協定を締結。「大蕨棚田の元気再生」計画がスタート。ちなみにJ1山形のユニホームの胸にスポンサーロゴとして、県産のブランド米「つや姫」が入っていますね。
こういう申し出があっても、「試合の翌日だからできない」「サッカーで地域に貢献する」と断るクラブもあるでしょうね。そういう面では山形さんに拍手を送りたいと思います。これこそ「公共財」(当ブログでは昔よく『公器』と呼んでいました)。地域から要請があれば進んで社会奉仕する姿はまさにそうです。こういう事にすぐにはっきり背を向けるのは「私有財」と呼ぶべきなのでしょうか。
J1山形公式ブログ該当ページ:http://www.montedio.or.jp/info/officialblog/bk20110515-01.html
J1山形関連⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101130
〃 ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101024
〃 ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101022
〃 ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101014
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101004
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100604
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100114
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090215
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081214
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081127
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071112
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070510
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060227
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060126
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060120
AERAだったか、J1仙台の監督の記事が出ていました。その中で「甘えを産む受け身の意識を捨て去るため、(選手もフロントも)復興支援ボランティアに向かう」という文言が心に響きました。Jクラブというのはスポンサーから寄付を受ける身であるため、甘えを生む受け身の意識が生まれがちだと思うし、(どこのクラブだったかは忘れましたが)そう思えた事例を過去に見かけました。甘えない体質、受け身にならない意識がこれからも必要だと思うし、改善できないクラブは地域密着できないと思います。
市民(企業・行政も)は浄財等をクラブに提供しますが、クラブはもらって終わりではありません。市民等が満足できる見返りを返すべきです。それは試合を離れて行う地域貢献活動だと思います。「サッカーだけでいいだろ」という考え方をする人がいるかもしれませんが、じゃあ他のほとんどのJクラブがやっている事は何?です。それを忘れたら、永久に地域に根が張れないし、100年続かないでしょう。
話は変わり、ファジは日曜はアウェー札幌戦ですね。今回もKo氏にお世話になりそうです。おっとそういえば・・・岡山の袖スポンサーはJA共済でしたね。岡山も農業県だし・・・それにしてもいい事例でしたね。
J1山形は地元地区の棚田再生事業への協力を決め、15日に全選手29名、スタッフら15人が総出で、地域の住民及び子供達17名と田植えを実施。経営トップのスポーツ山形21の川越理事長も参加。
大蕨地区の棚田は「日本棚田百選」に選ばれている。若者離れ、後継者問題、減反政策で従事者の減少が囁かれており、行政は保全に苦心してきたとか。そこでJ1山形が支援に名乗りを上げる。中井川茂敏GMは「農業をいかに守るかは山形県の大きな課題」と、様々なプランを準備中とか。
棚田で取れた米を「モンテ米」と命名して発売されるとか。アウェー観戦で来訪した相手サポーターに田植体験を実施し、収穫した米を買って食べてもらい、「山形米」「山形」を全国に発信させたいとか。
この活動で棚田や農業に光が当たるだろう。行政担当課長は「これを機に若者に農の楽しみを知って欲しい」と。GMは「引退後に農業に携わりたいと考える選手が出てくるかも。この事業が選手のセカンドキャリアの開拓に役立つかも」と。このモンテ米は地域に活気を与え、若者に地域を見直してもらい、農業の活性化に貢献できるということですね。
一般ボランティア含めて150人が参加。15アールの田植えは1時間で終了。作業後には交流会を開催。この日植えた「里のゆき」を使ったおむすびや山菜汁を楽しみながら、仙台戦の話などで盛り上がったとか。
J1山形のサポートは収穫まで続く。近くの分と合わせて計3トンの収穫を見込み、「モンテ米」と名づけて販売。多少なりとも農家の収入増にもつなげたい考えだとか。
担い手不足から耕作面積は最盛期の3割にまで減り、農家の平均年齢は70歳を超える状況。この棚田を後世に残そうと今年3月に、県スポーツ振興21世紀協会、地元行政、フィディア総合研究所、中地区有志の会、グループ農夫の会の5団体で協定を締結。「大蕨棚田の元気再生」計画がスタート。ちなみにJ1山形のユニホームの胸にスポンサーロゴとして、県産のブランド米「つや姫」が入っていますね。
こういう申し出があっても、「試合の翌日だからできない」「サッカーで地域に貢献する」と断るクラブもあるでしょうね。そういう面では山形さんに拍手を送りたいと思います。これこそ「公共財」(当ブログでは昔よく『公器』と呼んでいました)。地域から要請があれば進んで社会奉仕する姿はまさにそうです。こういう事にすぐにはっきり背を向けるのは「私有財」と呼ぶべきなのでしょうか。
J1山形公式ブログ該当ページ:http://www.montedio.or.jp/info/officialblog/bk20110515-01.html
J1山形関連⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101130
〃 ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101024
〃 ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101022
〃 ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101014
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101004
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100604
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100114
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090215
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081214
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081127
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071112
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070510
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060227
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060126
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060120
AERAだったか、J1仙台の監督の記事が出ていました。その中で「甘えを産む受け身の意識を捨て去るため、(選手もフロントも)復興支援ボランティアに向かう」という文言が心に響きました。Jクラブというのはスポンサーから寄付を受ける身であるため、甘えを生む受け身の意識が生まれがちだと思うし、(どこのクラブだったかは忘れましたが)そう思えた事例を過去に見かけました。甘えない体質、受け身にならない意識がこれからも必要だと思うし、改善できないクラブは地域密着できないと思います。
市民(企業・行政も)は浄財等をクラブに提供しますが、クラブはもらって終わりではありません。市民等が満足できる見返りを返すべきです。それは試合を離れて行う地域貢献活動だと思います。「サッカーだけでいいだろ」という考え方をする人がいるかもしれませんが、じゃあ他のほとんどのJクラブがやっている事は何?です。それを忘れたら、永久に地域に根が張れないし、100年続かないでしょう。
話は変わり、ファジは日曜はアウェー札幌戦ですね。今回もKo氏にお世話になりそうです。おっとそういえば・・・岡山の袖スポンサーはJA共済でしたね。岡山も農業県だし・・・それにしてもいい事例でしたね。