J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

スポーツ文化の素晴らしさ75

2015-04-23 02:38:10 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 昨日の山陽新聞に「複合型施設整備、トップチーム活用を」「スポーツで岡山の中心市街地活性化」というタイトルで、梶谷SPOC代表インタビュー記事が載っていました。当ブログとしては、前回の紹介記事とそれほど内容は変わっていない印象ですが、初めて知る人にとってはとてもわかりやすい内容だと思います。
 スポーツを核にしたまちづくりが全国的に注目。岡山市でも昨年10つき、産官学でつくる「おかやまスポーツプロモーション(SPOC)研究会」が発足。今年3月にシンポジウムを開催し、精力的な活動を実施。J2岡山や岡山シーガルズなど集客力の高いチームや競技会を活用し、中心市街地に人をよびこむにはどんな仕掛けが必要かなどの梶谷会長のインタビュー。以下、抜粋して紹介。
   
Q:SPOC研究会はどんな組織か
梶:経済団体や岡山大、行政、報道機関など幅広い分野からメンバーが参集し、「スポーツでいかに地域を豊かにするか」をテーマに月1回研究会を開催。「来る者拒まず」で、面白そうだからと自然発生的に組織が拡大。
Q:設立の経緯、目的は
梶:スポーツ支援に取り組んできた岡山商工会議所、岡山経済同友会、NPO法人「チーム岡山スポーツクラブ・県民後援会」の活動と、岡山大が掲げる学都構想の出会いがきっかけ。目的はスポーツを切り口に岡山市を活気づける事。各団体の特性を一つの「鍋」に入れるとどうなるか。そんな楽しみからスタート」
Q:なぜ中心市街地活性化にスポーツが役立つのか
梶:市民マラソンの開催が全国で相次ぎ、スポーツも観光産業の一つとして注目。これは『スポーツツーリズム』という考え方で、スポーツを目的に地域を行き来し、消費する人の増加は「外貨」獲得につながる。観戦等で市民が集まる施設は周辺に他の集客施設があれば、消費が高まり、地域は活性化。
 スポーツには発信力と求心力があり、地元選手が五輪に出場すれば、地域の名前が世界に広がる。地域と地域の戦いという側面もあり、おらが町のチームを応援する事で世代や業種を超えた九通の話題ができ、郷土愛にもつながる。
Q:岡山市におけるスポーツ界の魅力、可能性とは。
梶:J2岡山、岡山シーガルズというトップチームの存在は大きな魅力。共に複数のスポンサーで支え合う市民クラブ。両チームとも地域と関わろうという姿勢があり、一緒に応援、支援しようという機運が広がっている。
 シーガルズには年間延べ7,500人以上の中高生らが合宿に参加。岡山は交通の要衝であり、イベントや合宿誘致には大きな武器。有森氏をはじめ全国に影響力を持つ人材も豊富で、この「資源」を活用すべき。
Q:どんなアイディアがあるのか
梶:岡山市では全国規模の学会や大会等のコンベンションが数多く開催され、2013年度はスポーツ大会とほぼ同数の年間約62,000人が参加。そうなれば、会議やイベントにも使える複合型のスポーツ施設を中心市街地に整備すれば、地域を活気づけられるのではないか。この考え方を「スマートベニュー」と言うが、一つの目的のために集うのではなく、そこにプラスアルファの魅力を整備。例えば、トップチームの練習を近くでの見学、隣のコートで子ども達が練習できたら、チームとの距離は近づく。健康施設を併設するなど、異質なものが出会う場となれば面白い。
Q:複合型施設の運営イメージは
梶:大会がある時だけ使うのではなく、収益性を考慮して稼働率を上げ、経営的に自立できる仕掛けが必要。周辺地域の状況を踏まえ、どのような役割や機能が必要か、全体のマネジメントを含めて考えるべき。
Q:「スポーツコミッション」はどういう組織か
梶:大会や合宿を誘致したり、会場手配などの手続きをワンストップで支援。行政や経済、スポーツなど多様な組織が参画する競技体で、全体像を把握しやすく、経済効果を見据えた支援が可能。岡山での組織体制は検討課題だが、SPOC研究会が基盤を形成する事になるだろう。
Q:これからのアイディア実現に必要な事、理想とするまちの将来像は
梶:地域課題の解決を行政に頼る手法は限界。多様な団体が対話を重ね、持ち味を生かし合う姿勢が重要。理想はまちが明るく元気になり、「岡山にずっと暮らしたい」と感じる人の増加。スポーツを核に若者から年配の人が語り合えば、文化、地域活動の充実につながり、地方創生のきっかけにもなる。地域を市民の手でつくる岡山モデルを築きたい。

【スポーツコミッションとは】
 スポーツによる地域活性化を目的に行政や経済界、クラブチームなどの団体で作る組織。会場確保や行政、スポンサー企業との調整、財政支援等を通じてスポーツイベントや大会誘致などをコーディネート。
 日本では、さいたまスポーツアリーナ等を活用する「さいたまスポーツコミッション」の他、仙台、新潟市、佐賀県など全国で設立が相次ぎ、先進地のアメリカでは500以上の組織が存在し、カナダやヨーロッパでも定着。

 山陽新聞朝刊総合面のオピニオン欄「あすを聞く」特集でしたが、とてもわかりやすい内容でしたね。当ブログとしての意見はこういう組織も大切ですが、以前から言っているようにまずは、組織横断型で各スポーツクラブが参集し、岡山総合グラウンドで岡山のスポーツ祭典か何かで、異競技交流イベントをすべきと。岡山県もしくは岡山市主催で。チーム岡山さんには引き続き頑張って欲しいですね。
チーム岡山関連⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150316
 〃        ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150214
 〃        ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141207
 〃        ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141107
 〃       
⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141030
 〃        ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091213
 〃        ③:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090819
 〃        ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090818
 〃        ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090227 

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