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バスケットボールリーグについて29

2015-04-15 00:07:49 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 事例紹介コラムです。
 今朝の日経新聞朝刊スポーツ欄に「事務局長の大河氏招く」というタイトルの記事が載っていました。短いですが、興味深い内容だったので、抜粋して紹介させていただきます。
           
【大河事務総長】
 日本バスケ協会のタスクフォースは、新設する協会事務総長に、Jリーグの大河常務理事の就任を決定。会長にはタスクフォースの川淵チェアマンが就任する見通しで、今後は大河事務総長が日本協会のガバナンスの立て直し、新リーグの制度設計に取り組む。来年開幕予定の男子統一リーグにも今後就任し、協会改革とリーグ運営のかじ取り役を担う模様。
 日本協会の理事全員が辞任届を提出し、5月の理事会等で新幹部を選任。FIBAは川淵チェアマンに会長就任を要請。理事を現行の25人から6人に減員し、事務総長が大部分の業務を執行する体制とする意向。川淵氏と大河氏というサッカー界出身2人でバスケ界の改革を断行。
 大河氏は、’10年に民間からJリーグ入り。昨年に常務理事に就任。クラブライセンス制度の導入や、J3創設に尽力。中学高校時代はバスケ部に所属。中学時代には全国大会でベスト4を獲得。
 新リーグの運営法人のトップは現在川淵氏だが、今夏をめどに大河氏が引き継ぐ見込み。試合会場となるアリーナ確保が各クラブの課題になっているが、大河氏はスポーツ施設を整備する際の資金調達にも詳しく、Jリーグとしては大河氏の流失は痛手だが、「地域に根差したスポーツ文化の熟成」につながると判断。

【bj新潟池田会長インタビュー】
 新リーグにはTKbjリーグ(来季24チーム)は全チームが参加を申請する見通し。チームを失うTKbjリーグは、リーグ運営から退き、バスケット普及や地域の健康支援サービス等で業務を継続。その中で、J1新潟の会長でもあるbj新潟の池田会長へのインタビュー

Q:新リーグにはどう関わるのか。
池:会社は解散せずに何らかの形でスポーツビジネスを展開。バスケットがプロスポーツとして成功するように全面協力するし、新リーグの関連事業に関わりたい。
Q:地域密着を重視する新リーグの運営に関わりたかったのではないか。
池:海外はともかく、日本ではスポーツ団体が株式会社では難しい。新リーグは一般社団法人というのは理解。
Q:新リーグ1部さんかの条件である5千人収容のホームアリーナ確保には、複数のチームから反発。
池:既存施設に仮設スタンドや立見席を設ければ、5千人は難しくない。ファンに指示されれば、自治体が支援してくれる。
Q:参加申請してもスタート時に1部入りできなければ、撤退するチームが相次ぐのではないか。
池:大丈夫。Jリーグも2部に降格してもサポーターは離れない。J1新潟はJ1に昇格する時に大変大きなエネルギーを使った。1年ごとにそうしたドラマが積み重なる事で、もっと強く支援しようという人達が増えてくる。
Q:多くのチームは黒字化に苦戦。各チームは5千人の集客ができるのか。
池:競技登録人口を比較すると、サッカーの約96万人比べて、バスケは約63万人。Jリーグの半分の市場規模はあるので、潜在化させればいい。リーグ統合によって大きな発展の見込み。バスケはリーグもチームもベンチャー企業。黒字化に苦しんだというよりも、分裂による逆風と戦いながら、地域社会のチャレンジ精神あふれる若い経営者が育ってきた。それは大きな成果と認識。

 何かバスケ界にサッカーの勢力が徐々に浸透して行っていますね。まあ、いい流れなのではないでしょうか。これを機に、日本のサッカー界とバスケ界の密な交流や連携が増えていって欲しいです。あと、(昔の)Jリーグ百年構想はぜひ、バスケ界でも取り入れて欲しいですね。逆に見習って欲しくないのが(今の)Jリーグに見られる商業主義性。2ステージ制(全くマスコミに触れてもらえないし、正直観客動員数も既に下がっているのでは)をはじめとする、失敗が目に見えている「チャレンジ」など、逆に反面教師として観て欲しい部分が最近見られます。
 川淵チェアマンもバスケが一段落ついたら、今度はJリーグの改善をして欲しいですね。昔のJリーグに早く戻って欲しいです。最後はサッカーの論評になってしまいましたね。

 そして15日の山陽新聞朝刊スポーツ欄に「バスケ会長に川淵氏」というタイトルで、日本協会の新会長に、タスクフォースの川淵チェアマンが就任するという記事が掲載されました。記事を読むと、その背景が何となくにじみ出ていました。
 「2人とも他競技出身 異例の人事 人材難露呈」とも書かれていました。川淵チェアマンの会長就任は、その手腕を高く評価したFIBAの強い要望。過去に何度もとん挫した国内男子リーグ統一へ向け、強烈なリーダーシップを発揮し、敵対関係にあった2つのリーグとも協力するようになった。
 一方、関係者は「川淵さんがいなくなって、たがが外れてしまう事をFIBAは心配」とコメント。更に三菱東京UFJ銀行出身で、Jリーグの財務強化に携わった大河氏は、川淵チェアマンに直接口説かれたとか。バスケ界がサッカー界に牛耳られてしまう懸念もあるようですが、当ブログから見ると「だからあなた達はダメなのです」と言いたくなりました。2人の任期は来年6月までですが、問題はその後ですね。
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