リスペクトコラムです。
当ブログも歴史が長いので、バスケ界の栄枯盛衰を見てきました。やはり、2リーグ分裂時代から始まっているので、bjリーグとJBL、FIBAの仲裁から川淵チェアマンの登場、リーグ統一時の苦労話、Bリーグ誕生から現在までしっかり覚えているし、記事としてしっかり残っています。少し前ですが、Bリーグの中長期計画が発表されました。キープしておりました。
【B.LEAGUE 中長期計画】
Vision:
「世界に通用する選手やチームの輩出」「エンターテイメント性の追求」「夢のアリーナの実現」
MISSION:
「国民的スポーツとしての認知度向上」「NBAに次ぐリーグとしての地位確保」「憧れの職業NO.1、就職したい企業NO.1」
VALUE:
「BREAK THE BORDER ~前例を笑え、常識を壊せ、限界を超えろ~」
〔1st Phase(-2019)〕
・入場者数は2017-18シーズンは12%成長、
・2018-19シーズンは平日開催が70試合以上増えたにも関わらず4%成長。
・事業規模はリーグ、クラブとも右肩上がりで順調に推移。
・リーグ収益はB.LEAGUE立上げ前(8億円)と比べると約6倍以上(50億円)に増加。
右肩上がりというのはすごいですね。まるでイレブンミリオン(懐かしい)時代のJリーグのようです。ただ、油断したら停滞期に入ります。少し勢いが止まった時が頑張りどころですね。まだまだJリーグと比べたら事業規模は低いですが、サッカーと違って土日連続開催できるところが大きいと思います。極端な話、プロ野球のように「毎日開催」も可能な訳で、今後の可能性が低くないです。と、それは今年(1st Phase)までについて触れました。
〔2nd Phase(2020-2023)〕
・次のステージを目指して連続した革新、非連続な成長を進めます。
①ソフト・ハードの一体経営
・ナショナルアリーナを含めた夢のアリーナを全国に10ヶ所以上展開
(2020:沖縄、2021:豊橋、2022:滋賀・川崎、2023:千葉・三河・佐賀、2024:香川)
・“日本版AEG”を目指したコンソーシアム形成
②デジタルマーケティングの進化
・新チケットシステムによる顧客拡大
・統合データベースの活用とマネタイズ
③メディアカンパニー化
・「参加する」「会話する」双方向型メディア
・Sportec 等テクノロジーを駆使した新体験の提供
④地域創生×バスケットファミリーの拡大
・中高生競技者数No.1、バスケットファミリーの力の結集で地域を元気に
・未就学児含めて子供のころからバスケに触れる機会の創出
⑤アジア戦略の本格稼働
・アジア枠設定による海外放送権販売、インバウンドの拡大
・アジアにおけるリーダーシップ、ガバナンスとプラットフォームの輸出
そしてこれからの4年です。いきなり出ました「夢のアリーナ」。確かB1ライセンスで、5千人収容の「ハコ」が基準になってくると思います。その規模のアリーナだと思われますが、全国10か所ですか、結構ありますね。沖縄や千葉は噂は聞いていましたが、川崎、佐賀、そして香川の名前は正直びっくりしました。お隣のファイブアローズが化けるという事で、サッカーの広島といい、隣県ばかり夢がかなっていっていますね。「AEG」って何でしょうか、また調べてみます。
〔3rd Phase(2024-2029)〕
3rd Phaseで実現する世界
・“富士山”型リーグ構造
・毎日試合開催“国民的スポーツ”
・“魅せる”アリーナでの非日常の観戦体験・毎試合満員
ここで出ました「毎日試合開催」。国民的スポーツとありますが、どこかで「昭和は野球、平成はサッカー、令和はバスケ」という話を聞いた事がありますが、全然ありうる話です。よく「スラムダンク」というキーワードを聞きますが、潜在的な市場が見えないところに広がっていると思います。
〔Transformation〕
エクスパンション型 リーグへの移行
・事業投資促進のため単年競技成績のみによる昇降格廃止
・今後はクラブライセンス・複数年の競技成績で判断
・エクスパンション(クラブ数)は競技性・事業性で適宜判断
クラブライセンス 基準引き上げ
・エクスパンション移行までにクラブ成長を更に加速させる
・B1:売上高12億円・入場者数4,000人・アリーナハードソフト要件
・B2:売上高4億円・入場者数2,400人
※B2からB1、B3からB2に参入する際の要件は今後精査。新B1・B2参入審査は 2024年3月(予定)
・チーム数・カーディングを考慮し2024年3月に新基準審査実施
・上記審査にて新B1基準を充足するクラブは2024-25、2025-26
シーズンにおける昇降格は緩和
一部基準を 段階的に引き上げ
・段階的なクラブ成長を促すために、2024年3月より前に、売上・入場者などの一部ライセンス項目の基準を引き上げる
この辺はJリーグの方が前を走っていますね。ちょうどJ2やJ3ができた頃に出てきた制度です。クラブライセンスですが、サッカーよりも、より機能的なのかもしれません。
とにかく、個人的に思うのはバスケの競技人口と、個人レベルでの関心の高さです。また、トライフープに関わって感じるのは、「観る」「やる」層の年齢の低さです。ファッション性も加わり、若者層にはサッカーよりもバスケの方が好きというファン層の増加が予想され、いつかバスケがサッカーを抜く日が来るのかもしれません。Bリーグ誕生時はサッカー界の尽力があったのですが、時代ともに「過去の出来事」になり、今度はバスケがサッカーを助ける時代が来るかもしれないと思っています。
地元岡山がB2に上がる頃、B1に上がる頃にはどういう時代になっているのか楽しみにして、B3のトライフープの試合に足を運びたいと思います。
引用:Bリーグ公式HP