CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~京都五条坂陶器祭その2~

2007-08-21 08:40:28 | 陶磁器を探す旅と名物
だいぶ間が空いてしまいましたが
陶磁器を探す旅、真夏の陶器市京都篇を敢行してきた
そのお話であります

最近は脳のスポンジ化が激しいもので
何があったかまったく覚えていられないという
酷い体たらくなのでありますが
最終日にいよいよバカ買いしようと
いきまいて参加したのでありました
会社が終わって、残業か何かの触れが出る前に
颯爽と脱出、もはや誰とも目をあわせず
一目散に逃亡
そして、やってきました、京都五条
最終日なので叩きまくりという話で、楽しみにしてきたところ

ああ、もう閉まってる店がある・・・

驚きの事実でありました
よくよく考えてみると3日目から値引きOKと書いてあったので
当たり前なのかもと思いつつ、あわててとりあえず参加
前日にいきなり3割引きを見せてきたお店でまた捕まる
3割にしておくよ~
なんだ、それが底値なのか・・・ちょっと思ったりしたのでありますが
まぁ、適当に流そうとその場は笑って終了
そして、前日にめぼしをつけていたところを・・・

と、思いつつ結局、最初からとっくり見ていってしまう自分

ああ、予算が限られているというのに
あれこれ見ていても買えない、買えないよお前さん
思うのだが、もう、たまらんのでありました
にやにやしてあれこれ眺めて、やっぱり欲しいなぁ
でもなぁ、などと思いつつとりあえず途中まで南周り
最初の信号をわたって北側に移動し
前日思わずぐい飲みを買った店を少しだけ拝見
そして、そのまわりでよさげだった店も拝見

ぐむぅ

なぜか唸って、なくなく、というか
気持ちを落ち着かせて無駄遣いしないようにする
しかし、方々では値引き合戦が凄いことになっておりました
おばちゃんとかが、大変気前よくというか
やっぱり慣れておられる様子、何枚だったらいくら
そういう具合でじゃんじゃん値下げさせておりました
どっちもそういう阿吽がわかっているというか
凄いよな、下げましたという値段を聞いて
あらー、まだ高価いわ
と平気で言えるところから始めないといけないようです
うちの母もよくやってるが、ああいうのは
自然と身に付くものなんだろうか・・・
感心しつつ、ともかく、その雑器をもりもり
十枚単位とかで買う姿に卒倒であります

しかし、こちとら遠出しているのだ
そんな枚数買ってどうにかするわけにはいかない
というか、ここでようやっと気づいたのでありますが
そちこちの店で一点ずつ買うというのに
安くしてもらえるわけがない
気弱なことでありました、交渉すれば
やっぱり安くなるだろうに、
今思えばそんなところですが、熱気と何か
対人恐怖症めいたそれによりまして、ずりずり

結局前日に目をつけていたぐい飲み600円のを一点
なんだろう、商工会議所じゃないですが
なんか、なんとか組合みたいなところでありました
茶碗安売りとかもしていて、結構面白かったんですが
お茶をたしなむわけじゃないので、抹茶碗はスルー
京焼のもなかなかよいね、しかし高いね
そういう勉強だけして北側は終了であります

さて、どんどん時間が進み
ばたばたと店が畳まれていく
焦ってあわてて南側へと移動を開始
途中で、投売りしている壷を売られそうになったのだが
壷は重くて持ってかえられんという理由で却下
なんとかの作で、こんな値段じゃ買えないよ
とか、ありがちなこと言われたのだが
そういうのにほいほい手を出してはいけませんね、きっと、たぶん

さて、南に移動していよいよ新人作家さん
どうやら交渉前から少しだけ値段を下げてくれている様子
ステキ、こういうのを待っておりました
まぁ、実際200円くらいのことでありましたが
まず粉引きのぐい飲み(大)を一つ、三島手の皿とかも
なかなかよかったと思うのだが、とりあえずぐい飲みを
というか、まったく買う予定なかったのに
なんか、凄い人当たりのよい作家さんで
結局俺は、そういう人情に弱いだけなのだ
現物を判断することができないのだなと痛感
何かするには人間性というのが大事だと改めて学んだ次第

とまれ、悪いものでは決してなく
自宅の萩焼の器と交互に使っていこうと
よい買い物をしたとにやにやであります
粉引きでうっすら白化粧ですが、高台のざらつき感がステキ
お気に入りであります

さて、続いて移動して今度は小皿を見ていく
食卓にステキ食器を揃えましょう、目指せ魯山人計画
勝手に題してもちもち探したのでありますが
飯碗と小皿、この二つを探すためじっくりとっくり
結局織部物には手を出さず、ぐっと堪えてきたのであります
いいぐい飲みがあったんだが、そんなにぐい飲みばっかあってもなぁ
織部もそのうち小皿を探そうと思います

はてさて、何焼かわからんが、とりあえず小皿を逸品発見
むぅ、表向きはステキ、というか暗くなってきたから
よく見えない、店主に断ってじっくり見ようと思ったのだが
なんか、手に取った瞬間、買わないといけない空気になってしまい
なし崩しのまま1000円、高い・・・何してんだよ・・・
ショックで倒れそうになりつつも
完全にやられてしまった自分にがっかりしつつ
草紋の小じゃれた小皿を一つ

そして、最後に、いよいよ飯碗
というか、もう方々の店が畳まれてしまい
なんだ、この暗さは、ほとんど地肌が見えないという
大変よろしくない状況でなんとか吟味しようと
あれこれであります
もう、諦めて翌日信楽でもいって飯碗探そうかと
思ったりもしたのでありますが

黒い、草紋の飯碗発見
また、手ごろな大きさ、そして、投売り価格
決めた(酷い)
まるで消去法のようにして買ってしまったのでありますが
店主曰く、草紋が暗んでしまってあまりよろしくない出来だから
安くしておきますとのこと
よかった、その暗みがむしろいいと思うんだがな
個人的に気に入って800円、よし終了

てな具合で、4点を買って終了となったのでありました
最後にまた、値引きしまくるお店で捕まって
織部と黄瀬戸のコーヒーカップを凄い安値で売られそうになったのだが
そこまで下がるということは、危なくねぇか
そういう警鐘が自分の中で鳴らされたので買わずに帰った
あの断った勇気に賞賛を送りたいとか
もう、何かいているかわかりませんが

ともかく、若い身空で
夏の暑い日に陶器市で値引き合戦(合戦してない)したという
お話でありましたとさ、この回校了