CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~信楽陶芸の森~

2007-08-28 08:41:46 | 陶磁器を探す旅と名物
さて、全然文章から伝えられないのが至極残念なのでありますが
この滋賀県信楽徘徊に、とてつもない体力を消費して
正直歩くのも困難ではないか
そんなに疲弊してまで、なぜ、暑い中歩いているのか
全てに疑問を投げかけつつ、なぜか、窯元めぐりの後に
県立施設陶芸の森へと参上したのでありました

日本全国に類を見ないらしい
公共施設としての焼物どころというお話でありました
大きな公園のようなところに、施設が三つありまして
まぁ、こんなに日差しが強くなかったら
ちょっとよい空気を吸いに来たいかしらね
なんて思ってしまうくらい、高台の素晴らしいところにあります
まぁ、空気よいとかいいながら
すぐそばで焼物作ってんだから、煙害は酷いかもしれません(ぉぃ

さて、まずは信楽産業展示館に入るのであります
パンフレットによりますと「信楽焼の今を知りたいならココ!」
らしく、信楽焼があるということ以外はまったく
謎のベールに包まれているわけでありますが、
まぁ、なんといったらいいのでしょう、
中規模のコンサートホールみたいな場所で、たぶんでありますが
中央部分に実際客席を備えたホールがあるんだろうが
そこは閉鎖中、というか、催し物をしていない
そのホールを取り囲むようにして、売店とレストランと
信楽焼の展示がされておりました

まぁ、第一声が、ステキ、超涼しい
だったので、クーラーが完璧に備わっておりますのが
一番よかったところ(ぉぃ
たぶん、冬はあったかいだろうし、よいことであります
で、売店についてでありますが
とりあえず、てんこ盛りに信楽焼と、そうでないものが売られており
値段を見てみると、なるほど
窯元めぐりで少しずつ見られたのでわかったが
それらよりは高い、仕方ないですね、山の上だから
運びあげ賃だと思えば、さほど・・・というわけで
そこまでの値段差はないものの、若干高め
ただし、そこらの雑器とはちょっとだけ違う
ああ、凝ってるな、そう思わせるステキなのも多かったので
変り種探しにはよいのかもしれません

ぐるりと見回して、面白かったと満足し
今度は展示場に移ります
展示場では、作家さんの作品がいくつかありまして
これは、大変見応えがありました
壷やら皿やら、当たり前の作品でありますが
いわゆる火色というのを強く意識された
ステキな器がいっぱい、あと、タヌキが一杯
タヌキについては、ディスプレイが凝っておりまして
里山風の展示で、落ち葉とともに、信楽タヌキがいっぱいと
なかなか面白かったのでありました
ほのぼの

まぁ、有名作家のはやっぱりいい、とブランドに弱いため
そんな結論に至ったのでありますが、眼福して
少し休憩、そして今度は外をめぐってみるのでありました

外は芝生の広場みたいなところがあって
カップルが、きゃっきゃうふふ、と戯れている姿を
一人汗流してみていたというのが
なんというか、前衛芸術のようで(何を言っているのだ)
ともかく、胸を切り裂かれるような悲しさを抱えつつ
日差しをさえぎるものが何もないという
灼熱地獄の中、うろうろしたのでありました
少し離れたところに、オアシスと称して
ただの日陰があって、そこでまた休憩
さらに、そのあとには、登り窯だとか、実際に
今でも使われている窯が展示されていてそれを拝見
なぜか、窯から出されず放置されていた、湯呑みが印象的でありました

で、そのまま、次の施設「創作研修館」へと進んだのでしたが
ここが、なんか見られると思ったら勘違いで
どうやら、陶芸作家が集まって、研鑽をする場所なそうで
関係者以外立ち入り禁止となっておりました
というか、俺、入る場所間違えただけじゃないか
今思えばそうとも考えられますが
もう、ともかく、大きな施設で、外には
とんでもなくでかい壷というか、甕が置いてありました

さて、いい加減に体力を消耗しつくして
さらに移動して、いよいよメインである「陶芸館」へ
ここは、小さい美術館のようになっておりまして
この日の展示は今注目される日本の陶芸展でありました

まずはステキな信楽焼の茶入れとか茶道具の数々と
美しい青磁の器というか、大皿やなにやらと
眼福でありましたが、進むにつれて
芸術関係の陶芸品が出てくる
聖書をかたどった陶芸作品とか、なんか
バーゲンセールのチラシを大量に撒き散らした空間芸術だとか

おお、意味わからん

あまりのことに圧倒されたのでありますが
陶芸もやっぱり、芸術分野に突入すると
凄いものだなと感心というか圧倒されたのでありました
なにやら、もこもこした物体とか、こう、言葉で
言い表しにくいものが大量にあったのですが
とりあえずすげぇんだろうと褒めておいたのであります

しっかりと見たというか、いい加減皿ばっか見るの飽きたと
ちょっと思いつつ、ここにも売店がありまして
なにやら、ガイジン陶芸作家のぐい飲みがあったんだが
これがまた、かっこよくて凄い欲しかったのであります
少々値が張ったので買えなかったのだが
ぐい飲みのまわりを、平たいもので包帯のように巻いてある
そういうものであります、平たいものも当然
粘土でありまして、なかなかおしゃれだけどステキと
感激したのが、一番の思い出

いよいよ疲弊にまけて、ゆっくりと外に
西日が最後の体力を奪っていく最中
この陶芸館の前にいる、酒を飲む信楽タヌキが
なんというか、本当、美味そうに呑みやがるな・・・と
のど乾きすぎて死にそうな自分には
一番凄い芸術作品に見えたのでありましたとさ

と、長い割りに、ただの観光記録でありましたが
ともあれ、陶芸の森終了