天下の茶道具、鑑定士・中島の眼 著:中島誠之助
最近地上波で放送してくれるようになった、
NHKアニメ「へうげもの」でありますが、
画竜点睛を欠く、肝心なこの5分番組「名品名席」がないというありさまで、
ほとほと困っていたところ本が刊行されたとのこと
八方探して、ようやっと手に入れたのであります
へうげものゆかりの茶道具などなどを、
鑑定士として有名な中島誠之助さんが見てまわった、
その記録ともいうべき、なかなか骨の太い本であります
正直、こういった茶席銘記とか、なんとか日記とかの類を
さっぱり読んだことがなかったので、これがそれらにあたるのかはさておき、
当世一流に違いない氏から見た、それこれの感想というか、
見立て、見方みたいなのをじっくり味わえて
大変よろしい本でありました
出てくる物は、すべてがどこかで聞いた、
漫画読んでいる身としてはありがたいものばかりであります
茶入「初花」から始まって、狂言袴「ひき木」で終わり、
その間に、新田、横田、泪などなど、
名品中の名品がずらり並んで圧巻でありました
てっきり作者も帯同してたのかと思いましたが、
どうやらそんなことはなかったようで、
NHKと中島氏の探訪といったところであります
それでも、緊張する氏のそれこれとか、物それに関する詳細な記述は
見てもいない、そして、見ることがかなわない
私のようなものには至極ありがたく
いわゆる権威主義的な見方しかできない私にとっては、
非常にありがたい本であったと思うのであります
というか初心者だから、見立ての仕方みたいなのは
実際の手本を見て、そう見るのかと学ばないといけませんね
それをいきなり感じるのも一つだろうが
やっぱり、手本がほしい
とかなんとか、あれこれ思ったりしながら
そういうものかとほれぼれ読みふけったのでありました
名物の大半が、古織ゆかりということで、
当然のように徳川美術館関係が多かったのがよかった
あそこなら、機会を作れば、ガラスごしながらも見ることができると
飾ってあるときではわからない詳細を確かめにいくための
楽しみみたいなのも増えたと喜ぶ次第
こういうのをもう少し読んで、ちゃんと眼をこやす必要があるなと
しみじみ感じ入ったのであります
それとは別にといっていいのか、
一度、モーニングのほうでも特集が組まれていたような気がする
「さても」茶碗について、これもよさそうだなと
ぜひ見たいと思う内容でありました
こういった名品を集めての展覧会みたいなのをと思いますが、
さすがにそれは無理だろうとため息つくところ、
こんだけ有名な中島氏ですら、今回のこの企画については、
これを逃したら、一同に見られる機会などないと
決死の覚悟でのぞんだというあたりに、うらやましさとすごさみたいなのを
感じたりなんだったりしたのでありました
まぁ、まめに通いつつ、
手に入れようという業まではありませんので、
これがそうか、とか、あれがなにか、とか
そういう程度を一人うなづきながら、
今後の美術館探索の楽しみを増やすうえで
非常によい本だと思ったのでありました
名品はいいなぁ
最近地上波で放送してくれるようになった、
NHKアニメ「へうげもの」でありますが、
画竜点睛を欠く、肝心なこの5分番組「名品名席」がないというありさまで、
ほとほと困っていたところ本が刊行されたとのこと
八方探して、ようやっと手に入れたのであります
へうげものゆかりの茶道具などなどを、
鑑定士として有名な中島誠之助さんが見てまわった、
その記録ともいうべき、なかなか骨の太い本であります
正直、こういった茶席銘記とか、なんとか日記とかの類を
さっぱり読んだことがなかったので、これがそれらにあたるのかはさておき、
当世一流に違いない氏から見た、それこれの感想というか、
見立て、見方みたいなのをじっくり味わえて
大変よろしい本でありました
出てくる物は、すべてがどこかで聞いた、
漫画読んでいる身としてはありがたいものばかりであります
茶入「初花」から始まって、狂言袴「ひき木」で終わり、
その間に、新田、横田、泪などなど、
名品中の名品がずらり並んで圧巻でありました
てっきり作者も帯同してたのかと思いましたが、
どうやらそんなことはなかったようで、
NHKと中島氏の探訪といったところであります
それでも、緊張する氏のそれこれとか、物それに関する詳細な記述は
見てもいない、そして、見ることがかなわない
私のようなものには至極ありがたく
いわゆる権威主義的な見方しかできない私にとっては、
非常にありがたい本であったと思うのであります
というか初心者だから、見立ての仕方みたいなのは
実際の手本を見て、そう見るのかと学ばないといけませんね
それをいきなり感じるのも一つだろうが
やっぱり、手本がほしい
とかなんとか、あれこれ思ったりしながら
そういうものかとほれぼれ読みふけったのでありました
名物の大半が、古織ゆかりということで、
当然のように徳川美術館関係が多かったのがよかった
あそこなら、機会を作れば、ガラスごしながらも見ることができると
飾ってあるときではわからない詳細を確かめにいくための
楽しみみたいなのも増えたと喜ぶ次第
こういうのをもう少し読んで、ちゃんと眼をこやす必要があるなと
しみじみ感じ入ったのであります
それとは別にといっていいのか、
一度、モーニングのほうでも特集が組まれていたような気がする
「さても」茶碗について、これもよさそうだなと
ぜひ見たいと思う内容でありました
こういった名品を集めての展覧会みたいなのをと思いますが、
さすがにそれは無理だろうとため息つくところ、
こんだけ有名な中島氏ですら、今回のこの企画については、
これを逃したら、一同に見られる機会などないと
決死の覚悟でのぞんだというあたりに、うらやましさとすごさみたいなのを
感じたりなんだったりしたのでありました
まぁ、まめに通いつつ、
手に入れようという業まではありませんので、
これがそうか、とか、あれがなにか、とか
そういう程度を一人うなづきながら、
今後の美術館探索の楽しみを増やすうえで
非常によい本だと思ったのでありました
名品はいいなぁ