CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】今日も一日きみを見てた

2015-11-11 20:14:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
今日も一日きみを見てた  著:角田 光代

ちょっと気になってて、読みたいと思っていた本であります
切ない系の小説かと、タイトルで見誤っていたのですが、
かなりの猫バカっぷりを書きつづった本だと聞いて
いてもたってもと、読みたくて仕方なかったそれであります
その評判にもれず、素晴らしい、猫バカっぷりが
大変心地よく読めたのでありました
文章うまい人の軽いエッセーって
本当いいものだなと感激であります

そんなわけで、作家である角田さんが飼ってる猫のことを
つらつら書いたエッセーでありました
写真がいくつか載ってんだが、
これがまた、えらい可愛い、素晴らしいなと
感嘆しきりでありました
私事ながら、実家に居ついていた猫がアメショ風だったのもあって、
アメショにことさら弱いのでありますけども、
この猫も相当に可愛いと、目を細めてしまう
そんな按配でありました

で、写真もこれでもかと楽しかったんだが、
内容も実にすばらしく、
猫初心者だった頃から、だんだんと
なれていくという過程が軽妙に描かれていて、
そして、猫に対する理解と愛情が
日に日にましていくかのような感じが
とても素晴らしいエッセーでありました
ああ、ずっと読んでいたいと思えるほどである
すばらしい、猫大好き
そんな具合で、面白く楽しく読んでしまったのですけども、
結構同じように、知らないこともたくさんありまして、
香箱すわりだとか、腹天だとか、
業界用語の紹介については、驚くことしきりで、
なかなか楽しい、書かれている発見したことなんかも、
いちいちうなづけるというか、あるあると
猫フリークには、ほどよい共感があって
もう、たまらんのでありました

個人的には、猫が上る棚というのがいたく気に入ったというか
それを買うための逡巡が、物凄くよくわかると
何度もうなづいてしまったのでありますけども、
それに関わらず、あれこれ、楽しいことこのうえない
充実の一冊だったのであります

題名が、若干過去形めいてるので
ひょっとしたら最後はと、不安になりながら読んだものの
まったくそんなそぶりもなく、ただただ、
楽しいだけの猫ライフが書き綴ってあって
安心して読めるのもステキで
物凄く堪能したのでありましたとさ
ああ、猫触りたい