殉死 作:司馬 遼太郎
これは小説だったのか?
ちょっと読み終わってから考えてしまったのだけども、
乃木大将を主役というか、乃木その人がどういう人生を送ったか
大変わかりやすくまとめていた、ややもすれば
資料集のような本でありました
苛烈というか、激情家というか、
この本を読む限り、とてつもなく迷惑な人だったんじゃないかと
そういう印象を受けてしまったのでありますけども
軍人に向いていない人であったろうことが、
また、そういう人が第三軍の総大将になってしまったというのもまた
日本的であるといえばいいか、あれこれ考えさせられたところでありました
乃木という人がどれほど繊細で不安定であったか
そのあたりのことも非常に面白いし、
この男をして、様々な盟友たちが知恵を出そう
手をかそうと思うというあたり、
この友情といえばいいか、何かしらの絆を作る、
そうさせてしまう人となりというのが
不可思議だけど、それゆえに、物凄く魅力的であったのではないかと
思ったりしたのでありました
また、その乃木という人の生き方に
多大な影響を与えた、陽明学についてもあれこれ面白くて、
松蔭先生をはじめ、ちょっと行き急ぐ人は
みんなこれを読んでいたというのも面白くて、
その中で比べると、乃木のそれは随分コンパクトであるというのも
酷いいいようだが、実際そうなんだろうなと思わされたりしたのである
この人と付き合わざるをえなかった
児玉源太郎が可哀想でしかたないようにも思えるんだが、
児玉は好きで付き合っていたのだろうし、
可哀想というのは違うのだなとも思わされる
明治大正の男たちの生き様を見たように思う一冊でありました
維新あとの明治というところ、
その軍部という不可解な組織について
あれこれ考える切欠にもなったのだけど
不思議な魅力にあふれた、一種、詩人のようでもある
乃木という人にもまた、惹かれた一冊でありました
これは小説だったのか?
ちょっと読み終わってから考えてしまったのだけども、
乃木大将を主役というか、乃木その人がどういう人生を送ったか
大変わかりやすくまとめていた、ややもすれば
資料集のような本でありました
苛烈というか、激情家というか、
この本を読む限り、とてつもなく迷惑な人だったんじゃないかと
そういう印象を受けてしまったのでありますけども
軍人に向いていない人であったろうことが、
また、そういう人が第三軍の総大将になってしまったというのもまた
日本的であるといえばいいか、あれこれ考えさせられたところでありました
乃木という人がどれほど繊細で不安定であったか
そのあたりのことも非常に面白いし、
この男をして、様々な盟友たちが知恵を出そう
手をかそうと思うというあたり、
この友情といえばいいか、何かしらの絆を作る、
そうさせてしまう人となりというのが
不可思議だけど、それゆえに、物凄く魅力的であったのではないかと
思ったりしたのでありました
また、その乃木という人の生き方に
多大な影響を与えた、陽明学についてもあれこれ面白くて、
松蔭先生をはじめ、ちょっと行き急ぐ人は
みんなこれを読んでいたというのも面白くて、
その中で比べると、乃木のそれは随分コンパクトであるというのも
酷いいいようだが、実際そうなんだろうなと思わされたりしたのである
この人と付き合わざるをえなかった
児玉源太郎が可哀想でしかたないようにも思えるんだが、
児玉は好きで付き合っていたのだろうし、
可哀想というのは違うのだなとも思わされる
明治大正の男たちの生き様を見たように思う一冊でありました
維新あとの明治というところ、
その軍部という不可解な組織について
あれこれ考える切欠にもなったのだけど
不思議な魅力にあふれた、一種、詩人のようでもある
乃木という人にもまた、惹かれた一冊でありました