ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅 著:下川 裕治
この著者のファンという人が何人も回りにいて、
薦められるままに、最新作と思しき今作を読んだのであります
シルクロードを貧乏旅しようと
そういうお話なのでありまして、
もう何十年もバックパッカーをやっている著者の
まだまだこれからも続くんだろうけど、一種集大成めいた内容にも読めて
非常に面白かったのでありました
テーマは三蔵法師の旅路をなぞるとありまして、
シルクロードを辿り経典を求めた旅をトレースする
そういう目標を持っているけども、
現在の国、状況、様々なものが立ちはだかり
その通りには決して辿れない
この旅をしている感じが、ひしひし伝わるのが
非常によいルポだと感じたのでありました
とりたてて政治批判とか、現代世評だとかそういうのではなく、
事実として、中国とウイグルとパキスタンとインドとと
そんな危ない地域を辿りながら、その場所で生きる人たち
そして、そこでかかる経費や、やりとりなんかが
生々しくレポートされていて非常に興味深いのでありました
面白いんだけど、絶対やりたくない旅だわ、
でも、三蔵法師を辿るというのは凄くいいテーマだった
年齢を重ねたせいか、仏教というものに
興味をひかれるようになったという
素朴な感想とともに、どうにかして三蔵法師のそれに近づこうと
唯識に挑んでみたり、でもやはり、理解できないと
途方に暮れながら、その道筋を辿っていくという
物語めいた旅というのがかっこよくて、少々筆に踊らされたと
読んでいて思うのだけども、
心地よく踊らされる感じがステキでありまして
中央アジアを旅するという空気を
文字面から、味わえたように感じたのでありました
しかし、馴れているとはいえ、この旅の凄さ、
また、インドあたりの酷さ、キルギスやウイグルやといった
様々な政治状況下の行き方というのに
なんとも、やるせなさみたいなのも感じるけど
そういうのは関係なく、生きている人たちというたくましさみたいなのが
伝わってくるようでステキだと思うのでありました
著者が凄いなと思うのだが
旅というものへの、憧れというか、大きな夢を見ることができる
一冊であったと感じたのであった
この著者のファンという人が何人も回りにいて、
薦められるままに、最新作と思しき今作を読んだのであります
シルクロードを貧乏旅しようと
そういうお話なのでありまして、
もう何十年もバックパッカーをやっている著者の
まだまだこれからも続くんだろうけど、一種集大成めいた内容にも読めて
非常に面白かったのでありました
テーマは三蔵法師の旅路をなぞるとありまして、
シルクロードを辿り経典を求めた旅をトレースする
そういう目標を持っているけども、
現在の国、状況、様々なものが立ちはだかり
その通りには決して辿れない
この旅をしている感じが、ひしひし伝わるのが
非常によいルポだと感じたのでありました
とりたてて政治批判とか、現代世評だとかそういうのではなく、
事実として、中国とウイグルとパキスタンとインドとと
そんな危ない地域を辿りながら、その場所で生きる人たち
そして、そこでかかる経費や、やりとりなんかが
生々しくレポートされていて非常に興味深いのでありました
面白いんだけど、絶対やりたくない旅だわ、
でも、三蔵法師を辿るというのは凄くいいテーマだった
年齢を重ねたせいか、仏教というものに
興味をひかれるようになったという
素朴な感想とともに、どうにかして三蔵法師のそれに近づこうと
唯識に挑んでみたり、でもやはり、理解できないと
途方に暮れながら、その道筋を辿っていくという
物語めいた旅というのがかっこよくて、少々筆に踊らされたと
読んでいて思うのだけども、
心地よく踊らされる感じがステキでありまして
中央アジアを旅するという空気を
文字面から、味わえたように感じたのでありました
しかし、馴れているとはいえ、この旅の凄さ、
また、インドあたりの酷さ、キルギスやウイグルやといった
様々な政治状況下の行き方というのに
なんとも、やるせなさみたいなのも感じるけど
そういうのは関係なく、生きている人たちというたくましさみたいなのが
伝わってくるようでステキだと思うのでありました
著者が凄いなと思うのだが
旅というものへの、憧れというか、大きな夢を見ることができる
一冊であったと感じたのであった