ハヤブサ消防団 作:池井戸潤
田舎を舞台にした推理小説でした
著作をたくさん読んでるわけではないので、今回のように金融関係の話がまったく絡まない作品は
驚いてしまったんだが、他にもあるんだろうか
割とスタンダードなミステリで、作家が田舎に引っ越したことで、
ひょんなことから事件に巻き込まれるという
ある意味古典的な出だしながらも、現代劇として面白くて、
妙な風習とも異なる、エッセンスは横溝的世界観のような気がするんだが、
全然そんな風じゃなくて、ごくありふれた、現代日本の田舎の事件といった感じが
なかなか面白かったのでありました
物語の中核を担うというか、犯人と思しきそれらについてが、
なかなか面白いというか、そういうことありそうだよなと
現代の田舎の闇でもないが、ありそうな感じが面白いと思ったわけだが、
タイトルの消防団についての詳細さの方がかなり面白くて、
自分の田舎にはない組織だけに、なるほどなと考えさせられるというか
知識として、楽しめたのでありました
大なり小なり、消防団という組織はこういう感じなんだろうか
他にそういう組織のある田舎に住んでいる人の感想が聞きたいわ
先生が、岐阜のどのあたりの出身なのかわからないんだが、
出てくる言語がおそらくは岐阜のどこかの訛りで、その表記がいかにも中部的というべきか、
東海地方の民にはなじみの深い感じなので、イントネーションまでおそらく完璧にトレースして読めたと
楽しんでしまったわけだが、文字起こしにすると、案外関西弁ぽいつづりというか、
言葉の形があるんだなと、まったくイントネーション違うのにとしょーもないことに驚いたりして読んだのでありました
ともあれ、物語はU県S郡という謎の土地なので、違うかもしらん
だけど、「だもんで」とか、なかなか他のところで使わないだろうて
内容は結構スリリングだし、なにより、ちょっとさすがに火事多すぎだろうと
おそらく村の規模に比して、全国ニュースになってもおかしくなさそうな頻度でのことなんだが
それはそれとして、犯人とそのバックボーン、そして、村の過去なんかがうまく合わさって
最終的に怪しい人物が二人に絞られたと思いきやみたいな、どんでん返しも楽しめたので
非常によかったのでありました
というか、終盤は、ひっくり返りすぎて、結局どういう話だったっけとか
わからんようになっていたんだが、まぁ、面白かったからいいか
とりあえず解決したようだしと読み終えて思うのであった(ひどい読み方だ)
面白い内容だったけども、これだけ人間関係が親密だと
やっぱり田舎は暮らしづらいよなぁと、改めて思い知るのでありました
そういうところへの移住とか、ちょっと考えることもあるが
自治体を形成する一員になるという自覚が希薄だと
えらい面食らうことになるなと思うのであったとさ
そういう人間はやはり、都会に住むしかないのであるな
一人で生きるというぜいたく税が、都会の喧騒という税金なのだとか
いらぬことを考えたのであった
田舎を舞台にした推理小説でした
著作をたくさん読んでるわけではないので、今回のように金融関係の話がまったく絡まない作品は
驚いてしまったんだが、他にもあるんだろうか
割とスタンダードなミステリで、作家が田舎に引っ越したことで、
ひょんなことから事件に巻き込まれるという
ある意味古典的な出だしながらも、現代劇として面白くて、
妙な風習とも異なる、エッセンスは横溝的世界観のような気がするんだが、
全然そんな風じゃなくて、ごくありふれた、現代日本の田舎の事件といった感じが
なかなか面白かったのでありました
物語の中核を担うというか、犯人と思しきそれらについてが、
なかなか面白いというか、そういうことありそうだよなと
現代の田舎の闇でもないが、ありそうな感じが面白いと思ったわけだが、
タイトルの消防団についての詳細さの方がかなり面白くて、
自分の田舎にはない組織だけに、なるほどなと考えさせられるというか
知識として、楽しめたのでありました
大なり小なり、消防団という組織はこういう感じなんだろうか
他にそういう組織のある田舎に住んでいる人の感想が聞きたいわ
先生が、岐阜のどのあたりの出身なのかわからないんだが、
出てくる言語がおそらくは岐阜のどこかの訛りで、その表記がいかにも中部的というべきか、
東海地方の民にはなじみの深い感じなので、イントネーションまでおそらく完璧にトレースして読めたと
楽しんでしまったわけだが、文字起こしにすると、案外関西弁ぽいつづりというか、
言葉の形があるんだなと、まったくイントネーション違うのにとしょーもないことに驚いたりして読んだのでありました
ともあれ、物語はU県S郡という謎の土地なので、違うかもしらん
だけど、「だもんで」とか、なかなか他のところで使わないだろうて
内容は結構スリリングだし、なにより、ちょっとさすがに火事多すぎだろうと
おそらく村の規模に比して、全国ニュースになってもおかしくなさそうな頻度でのことなんだが
それはそれとして、犯人とそのバックボーン、そして、村の過去なんかがうまく合わさって
最終的に怪しい人物が二人に絞られたと思いきやみたいな、どんでん返しも楽しめたので
非常によかったのでありました
というか、終盤は、ひっくり返りすぎて、結局どういう話だったっけとか
わからんようになっていたんだが、まぁ、面白かったからいいか
とりあえず解決したようだしと読み終えて思うのであった(ひどい読み方だ)
面白い内容だったけども、これだけ人間関係が親密だと
やっぱり田舎は暮らしづらいよなぁと、改めて思い知るのでありました
そういうところへの移住とか、ちょっと考えることもあるが
自治体を形成する一員になるという自覚が希薄だと
えらい面食らうことになるなと思うのであったとさ
そういう人間はやはり、都会に住むしかないのであるな
一人で生きるというぜいたく税が、都会の喧騒という税金なのだとか
いらぬことを考えたのであった