人は2000連休を与えられるとどうなるのか 著:上田啓太
タイトル詐欺とまではいわないけども、
思ったのとだいぶ違う本だった
個人的には、聖書男みたいなドキュメンタリを期待したんだが、
いや、ドキュメンタリではあるんだけども、どちらかというとというか
もう、ただの哲学書といった感じで、それはそれで興味深かったけども
なんか連休のおかげなのかわからんなという感じになったのである
読んでいる最中に、素人の哲学論議っぽいなぁと
なんか鼻白んでしまっていたんだが、
実際のところ、暇に任せて相当に本を読みこんでいたと見えて
終盤にちらっと出てきた蔵書を見る限り、割と哲学書をあれこれ読んでんじゃないか、
その割に、この素人臭さを保っているというのは、むしろすごいと
ヴィトゲンシュタインっぽいパラグラフとか、
観念世界の日本語なのに、何書いてあるかわからないそれに陥らず
ただただ、客観的に自分を観察し続けたというところに徹底して、
限りなく平易な、想像というより、想定しやすい言葉で書いてあるのが驚きだった
これは、なかなかできるもんじゃないなと驚いたのであります
とはいえ、連休をとって何かあったかというと、
自分を見つめるのにずいぶん時間を使っていたんだなと
ただそれだけが分かったという感じで、
目的がない他人の人生というのは、暇つぶしを見せられているだけなので
なんとも、読み応えというものがないな、
それよりも、同居人であった、杉松の方が気になって仕方ないというか、
杉松はどういう気持ちでこの男を住まわせていたんだろうと
そっちの方が気になって仕方なかったんだが、
そういう俗世的なことに気を取られていると
この本の示す哲学的何かに近寄ることはできないんだろうかと思ったりしたのである
とはいえ、自分がどうしているか、客観的に見てもらうために
メールを送り続けるという行為もどうかと思うが、
自分が、何で自慰を行っていたかとか、それはもう、プレイなんじゃないかという感じのこともあって、
どういう関係だったんだろうかと、そっちがともかく気になって仕方なかったのである
あと、猫との戯れがよかった
そんなわけで、連休を取っていたからなんだといえば、特に何もしていないままだったようだが、
どうも地頭のよい人のようだから、特に食うに困らないというところもあるんだろうなと
なんか、高等遊民の劣化版といったらいいか、どうにも、
腹立つものを見せられたというか、読まされただけではないかと思ったりもしたのである
タイトル詐欺とまではいわないけども、
思ったのとだいぶ違う本だった
個人的には、聖書男みたいなドキュメンタリを期待したんだが、
いや、ドキュメンタリではあるんだけども、どちらかというとというか
もう、ただの哲学書といった感じで、それはそれで興味深かったけども
なんか連休のおかげなのかわからんなという感じになったのである
読んでいる最中に、素人の哲学論議っぽいなぁと
なんか鼻白んでしまっていたんだが、
実際のところ、暇に任せて相当に本を読みこんでいたと見えて
終盤にちらっと出てきた蔵書を見る限り、割と哲学書をあれこれ読んでんじゃないか、
その割に、この素人臭さを保っているというのは、むしろすごいと
ヴィトゲンシュタインっぽいパラグラフとか、
観念世界の日本語なのに、何書いてあるかわからないそれに陥らず
ただただ、客観的に自分を観察し続けたというところに徹底して、
限りなく平易な、想像というより、想定しやすい言葉で書いてあるのが驚きだった
これは、なかなかできるもんじゃないなと驚いたのであります
とはいえ、連休をとって何かあったかというと、
自分を見つめるのにずいぶん時間を使っていたんだなと
ただそれだけが分かったという感じで、
目的がない他人の人生というのは、暇つぶしを見せられているだけなので
なんとも、読み応えというものがないな、
それよりも、同居人であった、杉松の方が気になって仕方ないというか、
杉松はどういう気持ちでこの男を住まわせていたんだろうと
そっちの方が気になって仕方なかったんだが、
そういう俗世的なことに気を取られていると
この本の示す哲学的何かに近寄ることはできないんだろうかと思ったりしたのである
とはいえ、自分がどうしているか、客観的に見てもらうために
メールを送り続けるという行為もどうかと思うが、
自分が、何で自慰を行っていたかとか、それはもう、プレイなんじゃないかという感じのこともあって、
どういう関係だったんだろうかと、そっちがともかく気になって仕方なかったのである
あと、猫との戯れがよかった
そんなわけで、連休を取っていたからなんだといえば、特に何もしていないままだったようだが、
どうも地頭のよい人のようだから、特に食うに困らないというところもあるんだろうなと
なんか、高等遊民の劣化版といったらいいか、どうにも、
腹立つものを見せられたというか、読まされただけではないかと思ったりもしたのである