両手にトカレフ 作:ブレイディみかこ
小説なんだけど、この本の中のセリフを借りると「リアル」があるように、
そう思える世界が描かれていた
イギリスにおける下層社会、シングルマザーの子供の物語といえるんだが、
童話的なものではなく、事実そのように悲惨と思える中で生きて、
悪事を働くとか、そういったことではなく、
ただ生きていくのがつらい境遇にあるという姿が、
刺してくるように続く
イギリスだと、読んでいて思うし、そんな情景なんだけども
不思議といえば、欺瞞をはらむようだけど、
当然狙ったように、こういう世界はそばにあるんだろうと
思わされる内容がよかった
もう一人の主人公といっても差し支えない、明治大正を生きたという金子文子さんという方の生きざまと
時代と国を超えてある、貧困というカテゴライズとも異なる、下層という
社会ヒエラルキーの生み出したそれが描かれていて、
どこか寄せられるような、物語にある、主人公の紡ぐラップに「リアル」があるというそれに
近いものを味わう小説でありました
まぁ、こういう高所からの物言いのような書き方も、
なんというか、ダサいというか、違うんだろうなとも思ってしまうんだが
この気持ちというか、感覚は、ひょっとすると、
インテリによる革命思想の芽生えに近いもんがあるのかもと
色々、ごたごた考えてしまった
そういう政治思想的なことを考えさせられてしまうんだが、
物語としては、そこではなく、そういう境遇の人がいて、それが生きて、
そして希望を見たという、ただただその純粋なものを読むのが
ステキよなと思ったりしたのでありました
どうのこうのと、そうではない身分で語るものは違うなと
戒めるではないが、これを語るべき言葉を持たないのだろうと
萎縮するではないが、なんとも、
居心地悪いので、ただただ、感動したという言葉だけで
感想を終えたいと思う
希望がある、よい小説だと思った
小説なんだけど、この本の中のセリフを借りると「リアル」があるように、
そう思える世界が描かれていた
イギリスにおける下層社会、シングルマザーの子供の物語といえるんだが、
童話的なものではなく、事実そのように悲惨と思える中で生きて、
悪事を働くとか、そういったことではなく、
ただ生きていくのがつらい境遇にあるという姿が、
刺してくるように続く
イギリスだと、読んでいて思うし、そんな情景なんだけども
不思議といえば、欺瞞をはらむようだけど、
当然狙ったように、こういう世界はそばにあるんだろうと
思わされる内容がよかった
もう一人の主人公といっても差し支えない、明治大正を生きたという金子文子さんという方の生きざまと
時代と国を超えてある、貧困というカテゴライズとも異なる、下層という
社会ヒエラルキーの生み出したそれが描かれていて、
どこか寄せられるような、物語にある、主人公の紡ぐラップに「リアル」があるというそれに
近いものを味わう小説でありました
まぁ、こういう高所からの物言いのような書き方も、
なんというか、ダサいというか、違うんだろうなとも思ってしまうんだが
この気持ちというか、感覚は、ひょっとすると、
インテリによる革命思想の芽生えに近いもんがあるのかもと
色々、ごたごた考えてしまった
そういう政治思想的なことを考えさせられてしまうんだが、
物語としては、そこではなく、そういう境遇の人がいて、それが生きて、
そして希望を見たという、ただただその純粋なものを読むのが
ステキよなと思ったりしたのでありました
どうのこうのと、そうではない身分で語るものは違うなと
戒めるではないが、これを語るべき言葉を持たないのだろうと
萎縮するではないが、なんとも、
居心地悪いので、ただただ、感動したという言葉だけで
感想を終えたいと思う
希望がある、よい小説だと思った