東京四次元紀行 作:小田嶋隆
東京23区を舞台にした短編小説集
作者自身が語っている通り、エッセーやコラムが主戦場の人が書いた素人小説という感じだそうで、
軽やかで面白いシーンがでてくる、なかなかいい感じの読み物だと思ったのであるが
確かに、言われてみると小説と呼ぶにはちょっと軽いというか、
少しドラマチックな日記みたいな感じで楽しかったと思うのである
登場人物が、いくつかクロスオーバーしていたり、
過去と現在をいったりきたりしたりと、せわしない感じなんだが、
この収束というか、集まりが、東京に生きている人たちそのもので、
そういう雑多が集まって東京だといわれると
なんか腑に落ちるような感じでよかった
土地勘がないので、舞台となっている土地で、そこならではなのかもしれない物語が、
もうひとつピンとこなかったわけだけども、
人との付き合い方とか、やりとりなんかは、
そこらに落ちていそうなそればかりで、身近な感じがしてとてもよかった
主題として何か大きなテーマがあるわけでもないので、
ちょっと怪談とまではいわないまでも、考えてみると怖い話だとか、
少々センチメントな話なんかもあって、
あれこれと楽しめるごたまぜ感が面白くて、
なんだかんだ、男女の話なんかが、結局のところ面白いというか、
そういう人いるよねという感じ、そしてそういう人の顛末というのが
まさに噂話で聞いたやつみたいな展開で
安心して読めるというか、期待通りの内容だったりして
飽きがなかった
ADHDという言葉がなかったころにそういう人との付き合いがあった話が印象的で、
そこにあった友情のような何かが、とてもいいものに思えて、一等好きな一遍だった
オチが悲しいのが残念なんだがなぁ
ショートショートとも違うんだが、
軽く読めるエピソード集といったらいいのか、
ともかく、気持ちよく読めた一冊だった
あとがきにもあったが、とかく書くのが楽しいという、
伝えるためではなくて、自分が楽しいから書くといった感じから紡がれているから、
小説全体が楽し気にみえて、とてもよかったと思う
それがまた、偉そうな言い分なら、素人くさい感じがしてすごくいいと
思うのでありましたとさ
東京23区を舞台にした短編小説集
作者自身が語っている通り、エッセーやコラムが主戦場の人が書いた素人小説という感じだそうで、
軽やかで面白いシーンがでてくる、なかなかいい感じの読み物だと思ったのであるが
確かに、言われてみると小説と呼ぶにはちょっと軽いというか、
少しドラマチックな日記みたいな感じで楽しかったと思うのである
登場人物が、いくつかクロスオーバーしていたり、
過去と現在をいったりきたりしたりと、せわしない感じなんだが、
この収束というか、集まりが、東京に生きている人たちそのもので、
そういう雑多が集まって東京だといわれると
なんか腑に落ちるような感じでよかった
土地勘がないので、舞台となっている土地で、そこならではなのかもしれない物語が、
もうひとつピンとこなかったわけだけども、
人との付き合い方とか、やりとりなんかは、
そこらに落ちていそうなそればかりで、身近な感じがしてとてもよかった
主題として何か大きなテーマがあるわけでもないので、
ちょっと怪談とまではいわないまでも、考えてみると怖い話だとか、
少々センチメントな話なんかもあって、
あれこれと楽しめるごたまぜ感が面白くて、
なんだかんだ、男女の話なんかが、結局のところ面白いというか、
そういう人いるよねという感じ、そしてそういう人の顛末というのが
まさに噂話で聞いたやつみたいな展開で
安心して読めるというか、期待通りの内容だったりして
飽きがなかった
ADHDという言葉がなかったころにそういう人との付き合いがあった話が印象的で、
そこにあった友情のような何かが、とてもいいものに思えて、一等好きな一遍だった
オチが悲しいのが残念なんだがなぁ
ショートショートとも違うんだが、
軽く読めるエピソード集といったらいいのか、
ともかく、気持ちよく読めた一冊だった
あとがきにもあったが、とかく書くのが楽しいという、
伝えるためではなくて、自分が楽しいから書くといった感じから紡がれているから、
小説全体が楽し気にみえて、とてもよかったと思う
それがまた、偉そうな言い分なら、素人くさい感じがしてすごくいいと
思うのでありましたとさ