431秒後の殺人 京都辻占探偵六角 作:床品美帆
京都を舞台にした殺人事件を探偵が解くという
オーソドックスな推理小説でした
会話がテンポよく進むんだが、
文だけ読んでいると、探偵のセリフがコテコテ感が強くて、
表紙のイケメン風のそれと結びつかなかったんだけども、
そうか、しゅっとした感じの男だったのかと
そっちの方に気を取られてしまった、
なんとなし、京都のおっちゃんというでもないが、
偏屈でさして風采の上がらない感じっぽい、そんなしゃべり方よなと
失礼な印象を抱いてしまったんだが、
そういう人が、ずばっと推理で解決する方が
なんとなしよさげよなとも思ったりしたんだが、
イラストの人と作者の解釈違いなだけかもしれんとか思ったりしたのであった
余談が長くなったわけだけども、なかなか面白いというか
結構凝ったトリックがあれこれ出てきて、
それ成立するんだろうかと思ったりもするんだが、
仕掛けが面白いので読まされたという感じだった
表題作の時間経過について、偶然要素が強そうだけど
案外その方が自然ぽいというのはいいなと感じたりしつつ
個人的には錯視的なトリックというか、思い込みを使った
謎の屏風の話が面白かったんだが、
割と出てくる犯人なり、被害者なりがひどい人物が多いので
動機とか、情緒の部分はトリックより単純で
その対比がよかったと思ったりするのでありました
口先だけで詐欺師めいた男の末路なんかも、
物語の成立がよくて、別にこの探偵じゃなくてもやがてバレていたであろうとしつつも、
それはそれとして、犯人の目的というか、ある種の達成があるという
救いが掛け違いみたいになっているのは物語として好きだなと
楽しんだのでありました
京都っぽいモチーフだけども、それが近代的というか、
そこらの町でも成立しそうなのに
リアルな京都の町というところに面白味があったと
なんとなく、現場ではないが、その界隈を知っているせいかひいき目に見てしまったけど
楽しく読み終えたのでありました
京都を舞台にした殺人事件を探偵が解くという
オーソドックスな推理小説でした
会話がテンポよく進むんだが、
文だけ読んでいると、探偵のセリフがコテコテ感が強くて、
表紙のイケメン風のそれと結びつかなかったんだけども、
そうか、しゅっとした感じの男だったのかと
そっちの方に気を取られてしまった、
なんとなし、京都のおっちゃんというでもないが、
偏屈でさして風采の上がらない感じっぽい、そんなしゃべり方よなと
失礼な印象を抱いてしまったんだが、
そういう人が、ずばっと推理で解決する方が
なんとなしよさげよなとも思ったりしたんだが、
イラストの人と作者の解釈違いなだけかもしれんとか思ったりしたのであった
余談が長くなったわけだけども、なかなか面白いというか
結構凝ったトリックがあれこれ出てきて、
それ成立するんだろうかと思ったりもするんだが、
仕掛けが面白いので読まされたという感じだった
表題作の時間経過について、偶然要素が強そうだけど
案外その方が自然ぽいというのはいいなと感じたりしつつ
個人的には錯視的なトリックというか、思い込みを使った
謎の屏風の話が面白かったんだが、
割と出てくる犯人なり、被害者なりがひどい人物が多いので
動機とか、情緒の部分はトリックより単純で
その対比がよかったと思ったりするのでありました
口先だけで詐欺師めいた男の末路なんかも、
物語の成立がよくて、別にこの探偵じゃなくてもやがてバレていたであろうとしつつも、
それはそれとして、犯人の目的というか、ある種の達成があるという
救いが掛け違いみたいになっているのは物語として好きだなと
楽しんだのでありました
京都っぽいモチーフだけども、それが近代的というか、
そこらの町でも成立しそうなのに
リアルな京都の町というところに面白味があったと
なんとなく、現場ではないが、その界隈を知っているせいかひいき目に見てしまったけど
楽しく読み終えたのでありました