歌舞伎座の怪紳士 作:近藤史恵
心を病んでしまった過去を持つ女性が
歌舞伎やオペラといった観劇に触れたことで
前を向けるようになる、そんな物語でありました
基本的には、女性が立ち直る過程を描いているんだけども、
どことなくミステリ風味というか、いつも劇場で出会う紳士との会話、
そしてその紳士とバディを組んだように、
何かしらの事件を解決でもないが、なんか、そういう感じになるという
実に不思議というか、読み飽きない内容で大変面白かった
でも、先に書いた通り、現代小説というか、人の成長や復調を描いたものなんだな
不思議な読み応えだ
歌舞伎に詳しいとさらに面白いのかもしれないと思わされる内容で
初めて見る歌舞伎やオペラに、だんだんと引き込まれていく様、
そしてそのことが彼女を救っていくというのが
手に取るようにわかるのが素敵で
実にいい話だと感動してしまった
紳士と、苦手意識のある祖母との間に
何か得体のしれない関係があるのかもといった謎解きもあるんだが、
それもまた、サスペンスではない、人間模様の一部というか
その解き明かしになっていて、ミステリを楽しみつつ
でも、犯罪とか、そういうものとは別の謎に吸い込まれるようで
心穏やかに読める内容でありました
マスコットでもないんだが、犬が一頭、いや、一匹という形容が近いのが出てくるんだが
この描写が見事で、作者の犬好きさがいかんなく発揮されているように思われて
読んでいて、にやにやしてしまった
心を病んでしまった過去を持つ女性が
歌舞伎やオペラといった観劇に触れたことで
前を向けるようになる、そんな物語でありました
基本的には、女性が立ち直る過程を描いているんだけども、
どことなくミステリ風味というか、いつも劇場で出会う紳士との会話、
そしてその紳士とバディを組んだように、
何かしらの事件を解決でもないが、なんか、そういう感じになるという
実に不思議というか、読み飽きない内容で大変面白かった
でも、先に書いた通り、現代小説というか、人の成長や復調を描いたものなんだな
不思議な読み応えだ
歌舞伎に詳しいとさらに面白いのかもしれないと思わされる内容で
初めて見る歌舞伎やオペラに、だんだんと引き込まれていく様、
そしてそのことが彼女を救っていくというのが
手に取るようにわかるのが素敵で
実にいい話だと感動してしまった
紳士と、苦手意識のある祖母との間に
何か得体のしれない関係があるのかもといった謎解きもあるんだが、
それもまた、サスペンスではない、人間模様の一部というか
その解き明かしになっていて、ミステリを楽しみつつ
でも、犯罪とか、そういうものとは別の謎に吸い込まれるようで
心穏やかに読める内容でありました
マスコットでもないんだが、犬が一頭、いや、一匹という形容が近いのが出てくるんだが
この描写が見事で、作者の犬好きさがいかんなく発揮されているように思われて
読んでいて、にやにやしてしまった